「覚悟」はなくても「勇気」は持ちたい

 4月25日・26日とも『ニコニコ超会議2015』に張り付いて、何か面白いことに出くわさないかな~と楽しみにしているParsleyです。会場でお会いした方がいらっしゃるならば、仲良くしてね!

 ところで、元切込隊長こと山本一郎氏が『Yahoo!ニュース個人』にお書きになった記事(参照)にお子さんの写真がたくさん掲載されているのを見かけて、未だに自分の子どもの頃の写真を見るのが苦手なこともあって、ついつい脊髄反射で自分も『Yahoo!ニュース個人』に30分くらいかけて記事を書いてしまいました。

 どうでもいいけれど、子どもの写真をネットに上げまくる親ってどーなのさ(個人 – Yahoo!ニュース)

 私としては、入念に推敲することもなく、ちょっとした時間の合間にざざっと書いたつもりだったのだけど、思いのほかアクセスがありました。特にスマートフォンからの流入が多かったのだけど、これはYahoo!スマホ版がリニューアルしたためでしょう。
 そして、いろいろバタバタとしているうちに、戦略PRプロデューサーの片岡英彦氏に、わざわざ私の記事に言及して頂きました。
 
 「どうでもいいけれど、覚悟のないコラムをネットに上げまくるブロガーってどーなのさ」(個人 – Yahoo!ニュース)

 まず、『超会議』の取材の合間に拝読させて頂きましたが。「超むかつくわー」というのが最初の感想。
 もろもろを一区切りさせて、もう一度再読させて頂きましたところ、「超、超、超、むかつくわー」と感じざるをえませんでした。
 私は元切込隊長氏ほど人間ができていないしスルースキルが足りないので、この場でさっくりと反応したいと思います。そうすることにした理由は大きくわけて2つ。

 ・「覚悟」「クリエイティブ」という定量化できないことをものさしにして語る人が大嫌いなこと
 ・ある世代より下は、年上の世代より「覚悟」のあり方を教えられていないと感じること

 まず、1点目。片岡氏は、さまざまな引用をして頂いたところに、次のような一文があってずっこけました。

 ふじいさんを批判する意図はありませんし、子供の写真を公開すればよい、公開しないのは悪いという単純な話とも思いません。

 最初に「クリエイティビティが低い」というのは「批判」ではないのでしょうか? また、「単純な話とも思いません」と旗幟を鮮明にしないという姿勢に、私個人は「コラムニスト」としてのクリエイティビティを感じませんでした。

 自分の記事では、やまもと氏がお子さんの画像を上げていることに対しての違和感だけでなく、子どもの写真を何の考えもなしにSNSにアップする大人が多いということに触れ、そのような調査結果についても紹介しています。記事全体の主旨については、次のところで読者の多くは掴めると思うのですけれどねぇ…。

 「両親との関係がただでさえデリケートになる思春期に、過去に晒された幼児時代の写真がもとに家族関係が悪化する可能性について、「みんな考えている?」ということに尽きる」

 ちなみに、同様に言及頂いている私のベビーカー問題の記事(参照)についても補足するならば。私自身は混雑時に両親や家族など(母親に限らないはずですよね?)が子どもを連れてベビーカーで乗る必要があるならば、乗るべきだと思っています。だって、運賃を払っている以上は鉄道事業法で認められている権利ですので。ただ、それの「理解」を他者あるいは社会に求めるのは無理があるので、フレックスなどの働き方のあり方とセットで検討されるべき課題であるという主張を展開したという次第なのですが。ちなみに、「理解」というのも私が大嫌いな言葉の一つです。知るかよ、そんなこと。
 
 そんなこんなで、以上のようなことから判断する限り、私よりも遥かに言葉の世界で戦われてきた方におこがましいのですが、「読解力とは??」という疑問がよぎるわけです。

 ここから2点目。城繁幸氏が著書『若者はなぜ3年で辞めるのか? 』を刊行したのが2006年。もう9年も前ですが、状況はおおむね変化がないといってもよいでしょう。私自身も、3年以上在籍した会社はありません。会社を辞めるとそこで築いた人間関係もリセットされる、というケースも多いでしょう。
 どうしてそうなるのか。これって単純に「身近な先輩が尊敬できない」ということもあるのではないでしょうか。もっといえば、「覚悟」をはじめとする心構えを教えてもらえる機会が減っているから、「3年で辞める」人が絶えないのでは、と感じざるをえないのです。
 そうなると、「覚悟」の示し方については、自分自身で刻みこんでいくしかない。「覚悟」のあり方についても、20代の仕事を覚える段階で経済に余裕のあった頃だった人と、不況以外を知らないのいう世代だったり、インターネット以前と以後でも違ってくるはずです。

 私にとっては、このブログを2004年10月から細々とやっていくうちに、100%完璧を求めるのではなく、70%程度の完成度でいいから公開してしまう(確か清田いちる氏がそんなことをおっしゃっていたと思います)。それに対していろいろな反応があった際にも自分自身でなんとかする、というのがブロガーとしての「覚悟」なんだ、という意識があります。
 Yahoo!ニュースの編集チームから『Yahoo!ニュース個人』での執筆のお誘いがあった時、嬉しくもあったけれど正直迷いました。私には何か専門分野があるわけではなく、博覧強記なお歴々と果たして並んでいいものなのだろうか、と。それでもお受けしたのは、専門家やステークスホルダーが何らかのしがらみで書けないようなことや、一般人が疑問に感じていることをより近い目線でオピニオンを出す役割ならば、自分にもできるだろうと考えたからです。未だに試行錯誤の途中ではありますが、より「てきとう」に書くことにより、誰かに響いて、できれば誰かを救えるようなアウトプットをやっていく。それが僕の「覚悟」といえるかもしれません。

 ただ、最初に書いたように私は「覚悟」という言葉は好きではないですし、また片岡氏の指す「覚悟」がどのようなものなのか掴みきれていないので、片岡氏が定義する「覚悟」があるのかどうか、正直自信がありません。だから、私自身は、ここに限らず、何かを見て聞いて考えて書いてアウトプットする時には常に「勇気」を持つ、という感覚の方がより自分の気持ちに近いですね。
 知らない人に会う勇気、一度も行ったことのないコミュニティの中に飛び込む勇気、誤解されるかもしれないものを出す勇気。雲の上とも思える人(これには元切込隊長氏も含まれます)にも怯まない勇気……。いろいろありますが、やっぱりブロガーにとって一番なのは、どんなに未熟なままでも書いたものを公開する勇気を持つことだと信じています。そう、私みたいな何の拠り所を持たないブロガーは、田中芳樹氏の名作『アップフェルラント物語』でいうところの「知恵と勇気」で、伍していくしかないのです。

 そろそろ『超会議』2日目の取材に出ないとなので切り上げますが。
 今回のやりとりは2005~2006年のブログ論壇を思い出して、ちょっと楽しかった(笑)。あの頃は、揉め事が揉め事をよび、思いもよらぬところから今やロストテクノロジーとなったトラックバックが飛び交い、常に「議論」が活発に展開されていました。自分はその時期の雰囲気が大好きだったので、そういう気分を思い出させて頂いたという一点において、片岡氏に感謝したいと思います。ありがとうございました。

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UCCは『DRIP POD』を本気で売る気あるのかな?

 UCC上島珈琲が2015年3月に発表した家庭用一杯抽出型コーヒードリップ『DRIP POD』。カプセルカートリッジ(POD)をセットしてボタンを押すだけで本格的なコーヒーを淹れてくれるという抽出機もさることながら、UCC直営農園産の高級コーヒーのPODから気軽に飲めるものまで、23種類も用意されている。

 私に関していえば、発表会を取材する機会があった。当日は吉瀬美智子女史が来場して、そのおみ足を拝むことができまさに役得というところだったのだけど。

 本格的なコーヒー:家で“サードウェーブを楽しめる、UCCが「DRIP POD」を発表 (ITmedia ビジネスオンライン)

 そんな縁もあって、いま自室で使っていたりするのだけど。電源を入れ、PODをセットし、準備が済むタイミングを待ってボタンをポチっとするだけでOKだし、デイリーニーズ向けのスペシャルブレンドでも香りに充分に深みがあって満足できる。手入れも水タンクなどをすぐ分解できて洗うことができるのでラク。お世辞抜きに、プロダクトとして完成度が高いと思う。
 いま、胃腸を壊していてもっぱらカフェインレスコーヒーが主になってしまっているのだけど。早く身体を治してほかのPODも楽しんでみたいと考えている。

 ただ……抽出機もPODも、一体どこで売っているのか。公式オンラインショップで買ってください、というのはわかる。Amazonで売っているというのも、知っている(参照)。楽天のいくつかのショップで販売しているのも、検索すれば出てくる。
 でも、各PODのパックは一袋6~8個で、だいたい3日もすればなくなってしまう。となるとすぐに買いに行きたくなるのが人情というものだけど……公式サイトのどこをどう調べても、公式オンラインショップ以外のどこで販売しているのか、記載がないんですよね……。
 実際、『DRIP POD』はいくつかの家電量販店で見かけたくらいで、リアルショップでの露出はほとんどない。発表会では2015年度でPOD3000万杯&マシン5万台が目標ということだったけれど、大丈夫なのだろうか?

 「公式ショップやAmazonで買えるならそこで買えばいいじゃん」という向きがあるかもしれないが。公式ショップだと、送料無料は5000円以上で例えば1パック買おうとすると送料が540円かかる。代引きにするとさらに手数料が324円かかる。うん、現実的じゃないね!
 では、Amazonで……となると、たとえば上記のスペシャルブレンドだと 757円。ほかのPODもだいたい30%程度は割高だ。こちらはプライム会員ならば送料無料ですぐに送ってくれるけれど……個人的に一杯あたり約95円という値段だと気軽な感じじゃなくなるなぁ……一杯70円以下というならば「超おトク!」となるのだけど。

 だいたい、先ほども書いたようにパックがなくなり次第すぐに買いに行きたいわけで、当然ながらオンラインショップだとそうはいかない。これがネスレの『バリスタ』ならばスーパーなどに行けば詰め替えのパックが買えるわけだし、「せっかく外に出たのだからどっかでコーヒー飲んでいこうか」という気分になるかもしれない。要するに、『DRIP POD』の比重がどんどん下がっていくわけですよ。

 もちろん、後発だからリアルショップで棚が簡単に取れないという事情があるのだろうし、公式オンラインショップの会員数を増やすことに比重を置いているのかもしれないけれど……「良いものなのだから売れる」という意識が強すぎるような印象を受けざるを得ない。「サードウェーブを自宅で実現することにより、新たなコーヒーのムーブメントをリードしていきたい」とブチ上げていたけれど、現状では「本気で売る気あるの?」と疑問に感じるなー。『DRIP POD』自体はほんとうに美味しいので残念です。

 そんなこんなで、長々と書き連ねてきたけれど。要するに「UCCはさっさと『DRIP POD』をスーパーやコンビニで展開しやがってください」というお話でした。

 作業に戻る前にマサラチャイでも入れるかな。

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