『奇刊クリルタイ5.0』でいろいろやっています。

 冬の足音が近づくとともにやってくるのが、『奇刊クリルタイ』の新刊発表です(笑)。
 というわけで、『奇刊クリルタイ5.0』でいろいろやっています。「やりました」ではなく、現在進行形で「やってます」です。つまり編集&入稿作業の真っ最中でございます!!
 ラインナップは、公式発表をご参照して頂くとして。

 主に私が関わったのは、ロングインタビュー3本のブッキング&聞き手、ミニインタビュー数本のブッキング&聞き手、MOGRA DJ’sの座談会の企画・司会・構成、表紙デザイン、DTPもろもろ…etc です。

 今回の注目コンテンツは、なんといってもロングインタビューが、ITジャーナリスト・佐々木俊尚氏、文士/事物起源探究家・松永英明氏、ミュージシャン/旅人・早川大地氏という豪華すぎる三本立てだということです。これは自画自賛させて頂きます!

 ミニインタビュー・コラム・レビューも、盛りだくさん。おなじみnitino女史のイラストもご覧の通りステキです♪

 来る12月5日の文学フリマより入手できます。これだけ充実した内容で700円というのははっきり言って超お得だと思います。是非当日は蒲田まで足を運んで頂いて、お手にとって頂ければとっても嬉しいです。
 何卒ご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます!!

『PS』12月号を読んだ。

 いろいろゴタゴタしていて、やっと『PS』の今月号読めたよ!! いつもなんだかんだ書いているけれど、やっぱりParsleyは『PS』愛しているんだなぁと、改めて思いました。ずっと読めないでいたのストレスだったから(笑)。

 表紙は中島美嘉。3.1 phillip limのゆったりとしたニットワンピが素敵。デビュー10周年ということで、84Pより10ページに渡ってグラビア&インタビューが掲載されている。

 今月は「ゆるカワイイ!ワントーンコーデ」ということで、同色系で統一感のある着こなしを紹介するページが目立った。巻頭のJEANASiSの広告や、「臼田あさ美さんが着るアーバンリサーチのアウター」プレゼントのモッズコート&レザーブルゾン&ダウンジャケットも同色でまとめやすいアイテムを紹介している印象を受けた。
 あと、映画『森崎書店の日々』公開され、単著『おしゃれのはなし』が刊行されたこともあって、菊池亜希子の存在感が目立った。64Pからの「Ciaopanic あっこの冬支度、6日間」は彼女らしいリラックスしたスタイルが提案されている。
 それより何より、別冊の「お散歩フィンランド」がスゴい! アルヴァ・アアルト邸に訪問していたり、トーベ・ヤンソンが夏に滞在していたというグルーヴハル島に行ったり、ラップランドのトナカイ牧場の紹介があったり、ヘルシンキだけじゃないフィンランドの魅力が詰まっている本格派。

 しかし、全体としてまるで男子受けを狙いに行かない女子視点のコーデ&スタイルの提案はいつもにまして徹底しているような気がした。「美胸BOOK」に若干メンズの意見が入るくらいか。

 あとは、カラー3ページ&四色5ページに渡って同棲レポートが掲載されていたのは目を引いた。最近の経済情勢も相まって、シェアリングという観念は高まっているように見えるし、その一番自然なステップとしての同棲について、様々な角度から読者に見せるというのは、今一緒に住んでいるひとにとってもこれから同棲しようと考えているひとにとっても有益な情報なのではと感じた。

 最後に。付録のCiaopanicの柄ソックス。タオル生地に近い肌触りで気持ちイイ♪ お部屋用に愛用したい。

森崎書店の日々 (小学館文庫)
八木沢 里志
小学館 (2010-09-07)
売り上げランキング: 4119

乙一×羽住都のすてきなふしぎ

くつしたをかくせ!
くつしたをかくせ!

posted with amazlet at 10.11.14
乙一
光文社
売り上げランキング: 252677

 乙一といえば、『GOTH』で本格ミステリー大賞を受賞したホラー作家ととしての相貌を思い浮かべる方が多いのかもしれない。そんな彼が唯一、2003年の冬に刊行した絵本が、この『くつしたをかくせ!』だ。絵は、角川スニーカー文庫の作品群でコンビを組んでいた羽住都女史。

 この二人が組むとすてきなふしぎが起こる、というが、Parsleyの第一印象。それに違わぬストーリーと絵が紡ぎ出されている作品の魅力を語るのに外せないのは、何度も反復される「サンタがくるぞ! くつしたをかくせ!」という大人の声と、それに素直に受け入れ、恐れを抱き思い思いに隠し先を考える子供の想像力だ。
 反復する声が繰り返される中、羽住女史の視線は、最初は俯瞰的に、だんだんと子供へと寄り添っていく。その近寄り方の自然さが、より「くつしたをかくせ」という言葉の不自然さや奇妙さを際立たせていく。

 そんな厳重な怖れの警備の中、サンタはどうなるのか。知りたい方は、是非とも大事なひとに、クリスマスのプレゼントとして、この絵本をねだって貰いたい。もう既に新刊で手に入れるのは難しい絵本。それを届けることで、一つの物語が生まれんことを、ささやかながら祈らせて頂きたい。
 もし入手された方に、一つアドバイス。この絵本にはあとがきがあるのだけれど、これは糊付けしましょう。作家の現実をあてすけもなく書いてしまうところが、乙一という作家の、数少ない欠点だ。それは贈り物には相応しくない。

 こんなエントリーを記したのは、11月14日に東京ビックサイトで開催されるコミティア94で頒布される『U-Cafe オツイチ特集号』に、「リリシズム三部作に見る『ライトノベル作家』乙一の蹉跌と再生」という駄文を寄稿させて頂いたからだ。
 内容に関しては、羽住都女史のイラストが、私と乙一とを引き合わせたということから、角川スニーカー文庫で刊行された作品群の繊細な描写についてまで、批評みたいなエッセイみたいなものを自由に書かせて貰った。
 ご本人の作品も掲載される中、お茶を濁すばかりの記事になっているような気がするけれど、ちょっとでも気になる方は、是非とも有明まで足を運んで頂いて、「め01b」ブースでお手に取って頂けると嬉しい。
 私のものはともかく、内容は盛りだくさん。ライトノベル・ミステリーに興味がある方は必見の出来と仄聞している。こういったものが、既存の文脈の外側から出てきている、という楽しさも含めて、味わって貰いたいな、と願っている。

—————————————————————————-

 <12/18追記>

 『U-Cafe オツイチ特集号』がAmazonで販売されるようになったようです。
 未見の方は是非!!

U-cafeオツイチ特集号
U-cafeオツイチ特集号

posted with amazlet at 10.12.19
U-cafe
密林社