Future Popが見えたSecret Vacation

 8月29日にSweet Vacationの3周年を記念とする「シークレット・バケイション・スペシャル」@渋谷SECOを観に行って参りました。

 まず圧倒されるのが会場設備。時計回りに、VJスペース、DJスペース、TweetDeck用のプロジェクター、VJ用プロジェクターその1、ステージ、VJ用プロジェクターその2、カウンターといった配置。何より3面配置のプロジェクターの迫力が凄い。ちなみに、28日の秋葉原mogra一周年イベントでも三面プロジェクターをしていて、シンクロニティを感じるとともに、今後のVJのトレンドになれば面白いな、と思う。

 これまで、「シクバケ」は、1回目はTwitterフォロアー限定(拙エントリー参照)、2回目は女性ファン限定、3回目は『ケツダンポトフ』様によるUST中継(参照)、といった新機軸を出して、クローズドな中も「開かれた」感があった。それに対して、今回は、Twitterこそ活用したものの(しかも途中でPCがダウンするハプニングが)、UST中継などはなく、本当にシークレットなコアなファンとの集い、といったイメージが強かった。実際、会場の電波の入りはこれまでの会場だったタンジェリンに比べると良くなく、「聴く!」「踊る!」に集中できる感じだった。
 そのことに対して、Daichi先生は、「より音楽を楽しんでくれるファンのためのイベントということを意識した」とおっしゃっていた。

 そのお言葉通り、DJ★STARGUiTAR様のDJの後に、「Unplugged Vacation」と題されたアコースティックなステージが実施された。曲は以下。

 1:さよならByeBye
 2:Magical Mystery Tour
 3:CALLING YOU

 これを聴けたファンはかなりスペシャルな体験だったのではないだろうか。

 いつもVJを担当されているスギモトトモユキ様のプレイも凄かった。VJとDJを両方こなしていたのだ(しかもノートPC一台で!)。これだけのクオリティを出せるVJ&DJはそうそういないだろう。

 再度のライブステージでは、いつものスイバケ、というアットホームな空間に。ダンサーのGoogleさん&Appleさんも加わって、とてもHappyなステージだった。それに、MayちゃんのMCはいつも通りほんわかしていて和む~。スイバケの活動は「アルバイト」だって。それに対してDaichi先生は「僕は用務員です」と(笑)。でも、「人生は早い。3年間あっという間。だからやりたいことは早くやった方がいいですよ」というのにはなんだか説得力あったなぁ。

 1:8bit darling
 2:Catch Me Now
 3:あいにいこう~I NEED TO GO(SEXY-SYNTHESIZER ver.)
 4:グッディ・グッディ
 5:ラブカメラ~セカイが恋するメッセージ~
 アンコール:heaven’s discotheque

 2は本邦初公開。タイのゲームショーのテーマソング、とのこと。3のSEXY-SYNTHESIZERヴァージョンも、すごいレアなんじゃないかしら。

 特筆すべきはSohichi様の「DJ」。最初はビート・ベースのみのところから、microKORGでピアノ音を重ね、ギターのサンプリングを当てて、ストリングをかぶせる、といったコンポージングの実践してみせたのだ。かつてのピアニストが即興で演奏していたものの現代版ともいえるこのプレイはDJの枠に留まっておらず、一回のみのプレイと仮定するならば、Momentism(瞬間主義)そのもの(拙エントリー参照)だなぁ、と興奮気味に聴いて楽しくなってつい踊ってしまった。

 今回のイベントは、「この場ではないと聴けない」というものに意識したセットで、スイバケ3周年を一緒に祝うファンに対するホスピタリティに満ちた、極上の空間を現出させていた。Daichi先生のおっしゃる「未来派」の、コミュニケーションを図る形での試みで、Future Popのあり方を垣間見せてくれたように感じた。
 僭越ながらこれからのことを提案させていくと、リスナーとアーティストのコラボのような、平沢進師匠がインタラクティブ・ライブで実践されていることを、よりライブメディアを活用した形で実現してみせたら、本当の意味での『Re:未来派宣言』になるんじゃないかな?
 そして、スイバケは、それが可能なユニットだと思う。

 ま、このままでも充分に楽しくて仕方がないのだけれど。お馴染みになったカレーもちゃんとあったし。諸事情で食べられませんでしたが(涙)。
 長々と語ってしまいましたが、とにかく素敵な夜でした。この感覚を、もっと多くのひとと共有できるようになればいいなー。

Re;未来派宣言(通常盤)
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「瞬間主義」化するカルチャー・掌編

 昨晩は『箱[HA-KO]』絶賛通販中・買ってね!)でフューチャーした秋葉原のDJバー『MOGRA』の一周年ということで、踊り明かしてきたわけなのですが、今のカルチャーのトレンドは「瞬間主義」(Momentism)なんだなーということを、ふと思いついた。一つの「作品」は、常に変容し続けていて、次の時間にはまったく別の容貌を見せてくる。もちろん、一度表層されたものが再び顔を出すことはない。似た顔をしていることはあるのかもしれないけれど。
 その様相の変化し続ける、「運動体」としての「音楽」なり「美術」ということを、批評的・分析的、しかも肯定的に論じた評者はまだ現れていないような気がする。

 もちろん、ここで使っている「瞬間主義」は、香山リカ先生が『しがみつかない生き方』で言及されたそれとは、まったく違う意味を持っているのは言うまでもない。

 この項、もう少し具体的に考え続けてみたいと思う。 

追悼・今敏

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 『大脱走』なら10回、『ローマの休日』は7回くらい。でも、この作品は、死ぬまでに100回は観たい。Parsleyにとって、『千年女優』はとくべつな映画だ。『パーフェクト・ブルー』も、『妄想代理人』ももちろん大好きだけど、やっぱり『千年女優』は別格。そして、生みの親である今敏監督も、とくべつな方でした。

 お年寄りを描かせると、抜群な人だったな、とぽつりと思う。70代の千代子は、年齢を重ねたにも関わらず気品と美しさが際立っていた。『妄想代理人』の老婆の存在感も忘れ難い。『東京ゴッドファーザーズ』の老人の皺の一本一本まで刻まれたリアルさも記憶に残っている。

 女優としての千代子のように、人生という名のフィルムを一心不乱に駆け抜けるような生き方が似合う方なんかじゃなかった。「じゃ、お先に。」だなんて、せつなすぎるよ。
 千代子が「あの人を追いかけている私が好きなんだもの」というように、彼もアニメを撮っている自分が大好きだったに違いない。それだけに、『夢みる機械』が残されて逝くことが残念でならない。

 これ以上は、多くを語るまい。
 今監督。『千年女優』を世に送り出してくださって、ありがとうございました。どうか安らかに。

  
 

『サラリーマン漫画の戦後史』を読んだ。

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 『インサイター』様の初単著。ブログはもちろん、マイコミジャーナル「アイドル★ベンチマーク」など、彼のケレン味たっぷりの文章と鋭い分析のファンなので、発売が決定してから、首を長くして待っていて、この週末でやっと読めた。

 本書はサラリーマン(あるいは会社)が主役のマンガを戦後から現在まで時系列で追っていくことで、「サラリーマン」という存在を再定義しようとした野心作だ。「はじめに」で著者は、「戦後の中流層を支えたものが急速に過去のものになりつつある今だからこそ、一人のサラリーマンとして、サラリーマンという生き方を振り返り、見つめ直してみたい」と執筆の動機について語る。
 その中でも、「マンガ」というコンテンツを軸にすることで、より時代に寄り添った考察が光っているように、個人的には思えた。

 著者は、平凡な日本人男性=中間層の源流として、源氏鶏太の小説があるとし、その血を受け継いだのが『島耕作シリーズ』だとしている。人柄で上司やクラブのママの後ろ盾が出来る「人柄主義」が源氏作品の大きな特徴だが、課長時代の島耕作もリニューアルされてそれを受け継いでいるというわけだ。
 その島耕作も経営側に回ることで「サラリーマン」から卒業し、それと同時にマンガが世相に合わせた「ビジネス情報マンガ」へと変質を遂げていくことを、著者は正確に指摘している。社長になった島耕作は、既にサラリーマンじゃないものね。

 個人的には、小学校から大学の頃に読んでいたマンガたちが印象深い。子供の頃行きつけの床屋さんで読んでいた『総務部総務課山口六平太』は、「あー僕もこんなサラリーマンになるのかな」とおぼろげに思っていたし(実はとんでもない思い上がりだと今では気付くわけだが)、高校の頃に読んだ『ツルモク独身寮』のスタイリッシュな画に魅せられたこと(あまりストーリーには共感しなかったが)などを、懐かしく思い起こされた。
 これが、『宮本から君へ』あたりだと、澱のようなものが心に残ってむずかゆい気持ちにさせられる。30ページに渡る土下座シーンも、馬渕への復讐をえんえん描いた終盤も、今から思えば「バブル」がはじけた後の街に爪あとをしっかりと残しているように思う。
 『いいひと。』の役員会のシーンも印象深い。そして、会社家族主義的なソフトランディングを実現させた北野勇二が、なぜ退職しなければならないのか、これも心にずっとひかかっていたことだった。
 このような、各マンガのポイントを正確に射抜いて活写してみせるところこそが、著者の真骨頂といえるだろう。

 また、『働きマン』や『サプリ』といった女性マンガ家の作品を「サラリーマンマンガ」にカテゴライズしたことには、新鮮な驚き。『東京トイボックス』も、「クリエイティブ・サラリーマン」のネーミングし、「旧来的なサラリーマンの価値観を乗り越えようとする」と評しているのにもはっとさせられた。

 嬉しかったのが、Parsleyの大好きなねむようこ先生(どれくらい好きかはこちらを参照)の『午前三時の無法地帯』が取り上げられていたこと。私も3月に解雇になるまでは、アダルト出版社⇒ITベンチャー⇒広告企画会社と10名~30名程のセクションで働いていたからよく分かるのだが、この作品で描かれているパチンコメインのデザイン会社は、特に都市部では多くの職場で抱えている問題(ブラック化など)や空気感(友達感覚の社員関係)、これらは非常にありがちな日常的な光景だ。そこに着目した著者は慧眼だし、承認欲求が「ソーシャルな承認」から「仲間によるローカルな承認」にシフトしつつあるという指摘は大事な視点だと思う。

 ちなみに。本書の発売を記念して、9月4日に阿佐ヶ谷ロフトAでイベント開始されるとの由。(参照
 都合つけて、私も顔を出しに行くつもり満点でおります。

最近のおしごと

 ○『日刊サイゾー』様で、いくつか記事を書かせて頂いております。

 ・「ネットだけで5万票取れる!」「次こそ初音ミク解禁」開票直前、藤末健三氏がネット選挙に怪気炎!!
 ・現場記者の七尾氏が語る! ニコニコ動画が「政治」をやるワケ
 ・電子書籍なのに手売り販売? ウワサの「電書フリマ」で電子書籍の最前線を体験レポート
 ・『ラブプラス』もAR? 有名ブロガーに聞く拡張現実の現在と未来

 ○Android用のアプリ紹介サイト『andronavi』様で、アプリのレビューを書かせて頂いております。実用ソフトからゲームまで、幅広いジャンルを扱っていますので、ご一読下さい。

 ・ふじい りょう(Parsley)の記事一覧

 そんなこんなで、地味~に仕事増えてきました。今後もお仕事募集中です。よろしくお願いいたします。

過去を忘れない有権者も中にはいます。

 参院会長に中曽根氏=自民(時事ドットコム)

 中曽根弘文氏といえば、中曽根康弘元総理大臣の長男というのがファーストインプレッション。年齢は64歳。とても若いとはいえないなぁ。
 今回、参議院議員会長に、選挙で選ばれたわけだが、Parsleyが割と驚いたのは、「派閥順送りの人事を打破する」という旗のもと、中堅・若手の支持を集めて当選した、という事実だ。
 個人的には、中曽根氏は2005年に、時の小泉純一郎政権の郵政民営化法案に反対し、参院での法案否定の決定的な流れを作った張本人だということが印象深い。その後の解散総選挙で、自由民主党が圧勝すると、手のひらを返して、郵政法案に賛成票を投じた。この時の行動が元で、役職停止の処分を受けている。
 そんな中でも、2006年に当時の青木参議院議員議長が辞任した際に後任に名乗りを上げていたが、支持が広がらず断念した経緯もある。
 まぁ、外野から見る限り、「ポストに執着する老害」に見えても仕方ないんではないだろうか。どう見ても、スジのいいキャラクターと、有権者から見られるとは思えないのだが。

 今回、彼を支持した参議院議員「中堅・若手」の方々の中でも、小泉内閣の中枢にいた世耕弘成氏や、熱烈な支持者だった山本一太氏らが中心的な役割を果たしたという。
 派閥打破の候補を出すのなら、自分達の世代で出せばいいではないか。それなら清新さもアピール出来て一挙両得だったのに。

 大方の有権者にとってみれば、『Blog vs. Media 時評』様がおっしゃる通り、「自民党外からの反応はほとんどありません」というのが実態だろう。(参照
 だが、有権者の中には、私のように過去のことを忘れない人間も、ごくごく少数ながら存在するのだ。
 今回の件で、世耕氏や山本氏の言動には失望させられたし、正直「自民党もうだめかもしれんね」と思わざるを得なかった。
 この度の参議院議員会長選挙は、自民党にとっては革命的なことだったのかもしれないが、それがコップの中の嵐にしか見られていないこと、そのことによって、自民党に対する視線が更に厳しくなること。政治不信が高まる可能性があるということに、自民党参議院議員の皆様には気づいて貰いたいと思いました。

 

マイナス思考には上がある(?)

プラス思考をやめれば人生はうまくいく マイナス思考法講座
ココロ社
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 えーご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、Parsleyは今どん底です。
 会社クビになるし、転職活動はうまくいかないし、貯金はないし、楽しみといったら日曜日の『仮面ライダーW』『ハートキャッチプリキュア』を観る一時間くらいなもんです。(しかもダブルはもうすぐ終わっちゃうし)
 タチが悪いのは「そうなるのも無理ないなぁ」と自分で理解しているところ。会社は休みがちだったし、履歴書は「汚れている」し、散財癖は直らないし、お金にならないことばかりに時間を使ってばかりいたのだから。
 そんなこんなで。今の私はマイナス思考スパイラル。だと思っていました、この本を読むまでは。

 『ココロ社』様の本のファンなのに一ヶ月も寝かしてしまってもうファンは名乗れないな、と思うわけだけど、恥をしのんで感想をば。
 一言で申し上げて、私のマイナス思考は甘かったです。上には上がありました。

 本書は、まずプラス思考の弊害の説明からはじまる。「プラス思考は、他人にとってはマイナス思考です」というのは特に重要な指摘だ。つまり、自分の中でプラスな分、どこかにマイナス分を押し付けているのだ。また、「プラス思考は、必ず裏切られる運命にあります」というのも真理だろう。自分に期待しすぎて裏切られても誰のせいでもない、自分に返ってくるだけ。他の自己啓発書を吹き飛ばすマジックワードの登場だ!

 次に、この本章の構造。まず「絶望ワーク」に取り組み、解説を読みさらに絶望し、実践テクニックを提示するという展開になっている。このプロセスの流麗さと巧みさが、著者の真骨頂といえるだろう。
 例えば、第1講「あなたはくだらない存在です」では、自己紹介的な文章を読んで好きか嫌いかどちらでもないかを解答させ、ぜんぶ「どちらでもない」と示す。そして、「他人から見ればどうでもいい存在」で「自分のことを好きになれないというのはむしろ美点です」という。ここで凄いのが、マイナス思考がマイナススパイラルに陥るのを巧妙に避けているところ。「やみくもに自分を嫌いになる」のではなく「戦略的に物事を考えるためのツール」としてマイナス思考をしよう、と述べている。
 実践テクニックでは、「わたしって意外に~なの」と初対面の相手に話すのや、身近な人間やペットの話は他人には興味のない話だと切って捨て、自分の話の量をコントロールすべきとする。そして、『人の「話したい」サインを受け止めて話を聞けば好感度が上がります』(=聞き上手は話し上手)といったところで締めている。

 個人的にウケたのが第3項「誰もあなたの話を聞いていません」。ここの実践テクニックで、この章のまとめの資料が用意されているのだが、「項目のインディックスを書き、結論は口頭で語る」「無駄な写真を入れない」といったスタイルは、「自分が大好きな人が使う手です」と指摘している。そして、人が話を聞いていないということを前提の資料では、結論を一番最初にもってきて、見る気を起こすようなイラストを持ってくるのが、分かりやすいと推奨している。
 つまるところ、これは高橋メソッドの痛快すぎる否定だ。

 ほかにも、『「イラッとくる」と表現すると怒ってもいい気がしてしまいます』『空気を読めていない人ほど「空気読み」を自称しがちです』『「どうせ自分なんて」の返事はけっこう面倒です』…etc、面白くも鋭い指摘が連発されている。
 一つ気になったのは、「友達に聞くよりもネットに聞いたほうが正しい結論に早く導き出される」と数度にわたって強調しているところ。ネットでのコミュニケーションは、確かにうまく使えば便利なのはおっしゃる通りだけど、リテラシーのある人限定だよね、とは思った。ま、本書を読む方はそのあたり申し分ないだろうけど。

 あと、第14項「あなたの夢は叶いません」に、【売れる本を書くための実行項目】という項目が、非常に参考になった。私Parsleyも、「いつの日か単著を」、と考えていないこともないので、早速、実行に移してみようと思いました。

 ありゃ、『マイナス思考法講座』なのに前向きになっちゃった。いけないいけない。まだまだ修業が足りない。本書を読むことで、これからもほどほどにマイナス思考でいることに間違いはないということが分かったので、今後も基本ネガティ部でいこうと決意を新たにした次第でございます。

『PS』9月号を読んだ。

 表紙は成海璃子。他誌を含めて女性ファッション誌ではじめてのカバーガール。
 しかし、どちらかというと顔立ちが平板な彼女にブレッピーテイストをさせたのはどうなんだろう? ボーイッシュも悪くないけれど、私ならばグラビアで『ヴァージン・スーサイズ』をモチーフにした29Pのレースシャツドレス×カーディガンを前面に出したなー。

 ページをめくると、いきなり10Pから「じゃらりんネックレスの出番です」という特集記事が。重ねづけ・スカーフあわせ、ファーとロングネックレスの組み合わせ、そしてバッジ&ブローチとの合わせと、難易度高めだが、確実におしゃれなスタイルを提示している。紹介されているアイテムもかわいくてかなりときめいた。

 巻頭特集は、ミリタリー大プッシュ。毎年秋の恒例といえばそうなんだけれど、花柄ワンピにミリタリージャケットを合わすといった甘めのアイテムとミックスする「フェミリタリー」、ゆるシルエットのアイテムでスタイリッシュな着こなしを目指す「ミリタリリュクス」、マリンテイストをベースにカーキー色の小物を合わす「海リタリー」、おじさんぽい「OJIスタイル」にミリタリーをミックスした「OJIミリタリー」と、4つの「言葉」を出してきたところが面白かった。
 しかし、今年のミリタリーは軍人さんチックではなく、ピンクベージュやキャメルベージュといったアイテムがあって、それほどかっちりしていないのが特徴の模様。これまでの「ゆるリラ」の延長線上で着こなす方々が増えそうだ。

 「菊地亜希子、私服で一週間」は、ゆるリラ・森ガール好きとしては、ため息がでるような着こなしとアイテムばかり。一見なにげないスタイルの中にも甘さがプラスされているのが彼女の魅力。東急世田谷線の駅で撮った7日目のショットは映画のワンシーンのようで素敵でした。9つの「愛してやまないものたち」も必見!
 でも、今回の付録で彼女がデザインいたパン形のコードリールは正直微妙かも…。各誌とも付録にはこだわっているから奇をてらったのかもしれないけれど、あまりお得感も少ないし、何より合わせにくい。置物として飾っておくのが吉なのでは?
 他のページでは、カラーページでインディーズバンドについて4ページを割いている。相対性理論毛皮のマリーズを紹介するのは当然として、SEBASTIAN Xを取り上げたのには多少びっくりした。もっと驚いたのは、美人レコードにせんねんもんだいが登場していたところ! 彼女たちの活動が、ファッション誌で紹介される日が来るとは夢にも思わなかった。

 4色ページでは、ユニクロ(ファースト・リテイリング)のミッドタウン新オフィスを公開しているところ。正社員にiPhone支給、席は自由席、会議は30分以内が鉄則など、柳井イズムのマニアの方は目を通しておくといいだろう。

 最後に。裏表紙に、OKABASHIのサンダルの広告が入っていること。デザインも秀逸だし、久しぶりに紙の広告を見てものを欲しくなった。今度チェックしてみよっと。

僕らのファンタジー
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千葉法務大臣会見に出席しました。

 先日8月30日に、千葉法務大臣の定例記者会見に参加することが出来ました。
 このエントリーでは、出席するまでのフローや、出来たこと、うまくいかなかったことなどをまとめてみたい。

 まず、法務大臣記者会見は、記者クラブ(法曹クラブ)と法務省の共催となっている。出席には両者の承認が必要となる。
 記者会見の前日に、法曹クラブに電話してみる。幹事社の共同通信の方には丁寧に応対して頂けた。ライターのしての仕事の内容についてFAXをして欲しい、とのこと。しかし、我が家にはFAXがない! 「ネットの記事をメールするのでもダメですか?」とお願いすると、「それでもいいです」ということなので、指定のアドレスにこれまでの仕事を送ってみた。数分後に、参加許可のご連絡を頂けた。ただ、記者会見前に、クラブに来て書類を書いて頂きたいとのこと。おお、記者クラブ初体験できるということじゃないですか!
 次に、法務省広報部報道課にご連絡。通常17時過ぎに記者会見の時間が決まるのだという。再度お電話すると「入講届を出してもらう必要があります」とのこと。ニュウコウショウ?
 「FAXでお送りしますので、記入して送り返して下さい」。……繰り返すが、我が家にはFAXがない!「メールでお送り頂いたのをこちらで印刷してコンビニでFAXさせていただけませんか」とお願いしてみる。すると、先方で協議してもらって「PDFでデータを送るので、当日もってきてもらうので結構です」というお返事! 柔軟に対応して頂けたことにちょっと感激した。

 30日9時30分。法務省到着し、受付で記者会見に出席する旨記入する。この際に身分証が必要だった。それから、20Fの広報部へ。入講届を確認してもらう。
 次に隣の部屋にある法曹クラブへ。入口の左側にデスクが並び、右側にソファーなど。想像していたよりかなり広いなぁ。
 ここで、共同通信の記者さんに文書を差し出される。「報道以外に得た情報を使いません」といった誓約書のようなもの。こちらに名前・住所・連絡先を記入して提出した。
 ここまでの手続きでいよいよ記者会見に参加できる。19Fの会見場に移動。
 会場は想像していたよりも狭かった。広報部や記者クラブのあったブロックの半分ほどの広さなのでは?
 まずは3列目の真ん中の席に陣取る。そこでPCを開き、イーモバイルの状態を確認。……1本しか立たない。DoCoMoの入りも良くない。まぁ、まったく繋がらないわけではないので、USTにトライしてみる。
 
 9時50分頃、「まもなくはじまりまーす」という職員さんの声に、記者さんたちが一斉に演台にテレコを置く。直後に、千葉大臣が入室してきた。
 会見は予想通り死刑執行関連の質問に集中。「誰かに相談したのか」「時期が解せない」「官僚に説得されたのでは」などの厳しい質問が飛ぶ。それに対して、大臣の答えは歯切れの悪いものが目立った。「タイミングは徳にない。大臣就任時から考えていたこと」という。
 そんな中、日本テレビの女性の記者さんが、「裁判員制度との関わりはあったのか」という鋭い質問をした。一瞬間を置いて「まったくないとは申しません」と大臣。

 「他にご質問はございませんか」と職員の声が飛んだ。
 おそらく死刑執行一色になると考えていたParsleyは、23日に男女共同参画会議にて、選択的夫婦別姓の導入の必要性が盛り込まれた答申がまとめられた(参照)ことに関して質問することにした。
 実は、前日に慶應大の折田明子博士に、「夫婦別姓」に関する質問をするにはどのようなものがいいか、ご相談のメールをした。折田博士は、昨年の政策情報学会で「事実婚」と「戸籍」との乖離や家族関係が戸籍と住民票とで二重性になっており、身分登録や決定権などの社会制度設計という観点で政策設計が必要だという論文をお書きになっており、2月にはご自身のブログで「夫婦別姓を認めることが当事者だけでなく必要な理由」というエントリーをアップしていた。
 彼女からのご教示を受けて、私は次のような質問を投げてみた。

 Q:23日の男女共同参画会議にて、選択的夫婦別姓の導入の必要性が盛り込まれた答申がまとめられましたが、国民の半数が反対する中、どのように法律改正の意味をアピールしていくのでしょうか?
 A:この件に関しては政府内閣での判断されることになる。法制審議会での議論を経た上での判断になると思います。その上で国民の理解を得ていく努力をしなければならないでしょう。
 Q:総務省他の各省庁との連携は?
 A:当然内閣として連携して意思形成していかなければならないと考えております。
 
 うーん。消化不良というか、あまり踏み込めなかったなぁ、というのが正直なところ。反省材料です。とはいえ、初参加の私が質問を出来た、ということだけでも収穫になるだろう。
 私の質問で、会見は終了した。今後は、電話連絡のみで、参加させて頂けるとのこと。単純にありがたい。

 USTはやはり通信状態の関係で、映像が動かなかったり音声が途切れたりしてしまった。残念。それでもよろしいという方はこちらから見れます。

 そんなこんなで、へっぽこライター・ブロガーのParsleyでも大臣記者会見に参加出来ました、という報告でした。
 いろいろ感じたことはあったけれど、まずはご報告と労を折って頂いた共同通信の記者さんと法務省の職員さんに感謝したいと思う。ありがとうございました。