乙女男子のマンガよみあわせ(3)

みかこさん 1巻 (モーニングKCDX)
今日 マチ子
講談社

100番めの羊
100番めの羊

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今日 マチ子
廣済堂出版
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 乙女男子のマンガよみあわせの第三回は、今日マチ子先生です。
 『今日マチ子のセンネン画報』で注目された彼女は、モーニング公式サイトで『みかこさん』、『読んどこ』で『100番めの羊』を更新している。ネット媒体での連載⇒書籍化という特異で新しい立ち位置のマンガ家さんといえるだろう。

 彼女の作風が新鮮なのは、気持ちの切り取り方や、日常の中の断片のすくい方。

 『みかこさん』では、主人公の女子高生であるみかこが、友達のナオの話をずっと聞くというエピソードがある。砂時計とともに、落ちてくる、言葉。

 お茶はどんどん苦くなるけど 話の続きをどうぞ

 『100番めの羊』の主人公なおみは、修道院に拾われたという女子高生。
 雪の中、彼女は学校へ急ぎながら、思う。

 この季節になると シスターたちは わたしとはじめて会ったときの話をする
 わたしは わたしを 放った人を考えてみる

 何気ない、情景と、何気ない日常の中の、ざらりとしたもの。
 『みかこさん』のオビには「残りわずかな高校生活は、噛むとがりっと音がする」とある。『100番めの羊』には、「ひたむきで、不条理で、ドキドキする毎日……」とある。

 みかこにしても、なおみにしても、出自もあって「孤独」というものと向き合うように「設定」されている。しかし、だからこそ、ひととの「つながり」に敏感だ。それを、繊細なタッチで、20コマほどで描いている。決して重くなく、そこに「ある」ものとして、感情の揺らぎを。

 Parsleyは、その情景と登場人物の「カット」に、いつの間にか共感するようになっていた。いつまでも残しておきたい、写真のような。今日マチ子先生が描くコマの魅力は、つまるところ、連続している時間からどの気持ちの動きを「保存」するかという選択の的確さにあるのだと思う。

 今日10月31日、有隣堂アトレ恵比寿店でのサイン会でみかこさんを描いて頂きました。だいじにします。

 

大臣記者会見開放ハッキングなう!

 ■外務省

 岡田克也大臣の主導で9月29日の記者会見から霞クラブ(記者クラブ)以外のメディア・フリーランスにも開放された。会見の主催は、記者クラブから外務省へ。(拙エントリー参照
 その後も、J-CASTニュースなどは毎回参加している模様。27日の記者会見ではニコニコ動画が視聴者から寄せられたメールの質問を代読している。以下、議事録より引用

(ニコニコ動画 七尾記者)質問用のマイクをご用意していただいて、記者の皆さんにも使っていただいて、視聴者の方へのご高配感謝致します。本日は、視聴者から事前に電子メールで募集させていただいた質問を、ニコニコ動画の方で代読させていただいて質問とさせて頂きます。
 「大臣は野党の時代の早くから、自らのサイト内で動画配信をされてきたということですが、ニュース、報道という点においてテレビとネットの大きな違いはどういったものだとお考えになられますか。」

(外務大臣)私(大臣)自身が配信をしてきたことは、私(大臣)の主張を多くの方に知って頂くため。他の媒体を通すと必ずしも私(大臣)の本意と違う伝えられ方をすることがありますけれども、映像ですとそれがそのままということになりますから、非常にそういう意味で非常に有り難い。政治家にとっては自分の考え方をより広く発信するための非常にいい手段だと思っています。

(ニコニコ動画 七尾記者)大臣ご自身は、インターネットをどのように使われていますか。

(外務大臣)自分のホームページを見るくらいです。なかなか時間もありませんので。 

 ■金融庁

 亀井静香大臣の主導で、記者クラブ「財政研究会」の従来の会見と、雑誌・ネットメディア・フリーランス向けの会見が別々に行われることになった。

 記者クラブに開放断られて 亀井氏「もうひとつの記者会見」断行(J-CASTニュース)

 議事録を見ると、日経ビジネスなどの雑誌、J-CASTや日刊ベリタなどのネット媒体やフリーの記者が参加している。特筆すべきは、10月16日の会見で、赤旗の記者の質問を受けていること。(参照
 10月20日の会見では、『ケツダンポトフ』のそらの女史がダダ漏れを敢行。(参照
 彼女のtwitterによると、「プロ」かどうかが判断の基準になっているようだ。(参照

 ■法務省

 法務省記者クラブの総会で、フリーランスの記者にも法務大臣の記者会見を開放する方針が決められる。
 中村哲治政務官のブログによると、以下のような手続きが必要になるという。(参照

 まず、法務省の代表番号(03-3580-4111)に電話をしていただいて、記者クラブにつないでもらう。そこで、記者会見への参加を希望する旨、伝えていただく。
記者クラブ側は、過去の記事などを参考にして、本当に記者たりうる人物かを判断する。その後、法務省秘書課広報室に伝える。
秘書課は、その方に申請書の用紙をFAXで送り、必要事項を記入していただいて、FAXで返送していただく。
当日、取材を希望されるジャーナリストの方は、そのFAXを持参し、法務省に入る。そこで、写真入りの身分証明書で法務省側は、身分を確認する。

 10月6日にはフリーランス1名が参加しているとのこと。雑誌・ネット媒体の参加は確認出来なかった。

 ■総務省

 9月29日の記者会見で、原口一博大臣から「できるだけ、国民、内外各位に開かれた記者会見をしたいということで、セキュリティーや様々な問題を確保した上で、多くの皆さんに、これは記者クラブ主催でございますが、開かれたものにさせていただきたい」という「お願い」がなされる。(参照
 その後の進展は一切確認できず。

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 ここからは、木っ端ブロガーの感想。
 もともとこの問題は、鳩山由紀夫総理がまだ民主党代表当時に、上杉隆氏に対して「首相官邸における記者会見の開放」を約束したことに端を発している。(参照
 政権発足一ヶ月余を経ての、「開放」の状況が上記の通り。確かに、分厚い扉から一筋の光は差しているのかもしれないが、ぜんぶ開き放たれたわけではないし、まだまだ風通しは悪い、といったところだろうか。
 問題は、現状の「開放」によって「ガス抜き」がされた状態で、他の省庁への開放の機運が高まらないことにある。現に総務省は、その後記者クラブがどのように検討したのか、皆目情報が上がってこない。
 ここは、ネットメディアが頑張るところだろう。飽きられるまで騒ぐべき。「日本インターネット報道協会」の元木昌彦事務局長は、もう逆立ちしても先のない週刊誌のことを講演している暇があるなら、こちらに注力して頂きたいものです。
 
 外務省の会見を見ていると、J-CASTニュースやニコニコ動画は「頑張っているなぁ」と思う。ただ、開放前に比べて質問の内容が向上しているかといえば、そんなことないよねぇというのが正直なところ。
 そんな中、動画メディアは質問を一般から募集してぶつけるという手法をとり始めている。何も、質問者が、質問の内容を考えずともいい。いわば質問内容のアウトソーシング。もしかすると、より専門的で、鋭い問いを投げかけられる可能性があるかもしれないね。

『生命保険のカラクリ』を読んだ。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋
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 献本いただきました。ありがとうございます。
 約9割の世帯が加入しているという、世界でも類を見ない程の加入率を誇る日本の生命保険。だが、契約内容が複雑で、必ずしも加入者(場合によっては売り手の側も)の理解が充分でないというのが実情だろう。
 本書は、独立系としては74年ぶりに誕生したライフネット生命保険株式会社の代表取締役副社長である著者が、日本の生命保険が発展してきた経緯と、パッケージ化されて販売される保険の中身、生保会社がどのように売上を立てているのかという内情まで、詳らかにして、消費者がより良い生保の選択をするための7か条を示すという内容になっている。
 目次は、こちらを参照のこと。

 日本の生命保険は義理(G)・人情(N)・プレゼント(P)からなる「GNPセールス」と呼ばれているそうだ。確かに、身近なひとに勧められて、契約内容も吟味せずに加入するというケースが多い。
 著者も、社会人二年目に外資系生保の営業・コンサルティングを受けて、総額800万円近い買い物を「内容を十分に理解しないまま」したという。このエピソードは後日、その会社の営業マニュアルにセールス話法の「台本」や、オーダー・メイドだったはずの保険プランが記されていたことを知るという、笑えないオチで終わっている。

 「社会人になったんだから、保険くらい入っておかなきゃ」ということを、親や親戚から言われて、それでも入らないでいることは、簡単ではない。そういった空気が醸成されたのは、ここ30年くらいのことだと、筆者は指摘する。貯蓄の要素を薄め、保障の要素を高める「定期付終身保険」によって、より手数料を取りたいという保険会社の販売戦略が、日本人を「生保好き」にさせたとする。

 本書が、非常に「良心的」だと思ったのが、「買い手にとってお得な商品など存在しない」と明確に述べていること。
 セールや割引が法律で禁止されている(不勉強で、はじめて知った)ことにより、割高の保険料を払ってサービスを受けるのか、自分で調べたりすることによって、安い保険料のものを選択するのか。それは、買い手のチョイスの問題になっていると、はっきりと記している。

 また、医療保障の中核には、国による健康保険があり、民間の医療保険はそれを補完するものにすぎず、「高額療養費制度」により、自己負担額には上限が設けられていて、原則としてひと月あたりの負担は10万円前後におさまる、と実例を挙げて説明している。
 不幸にも亡くなった場合でも、残された家族には「遺族年金」が用意されていて、子供が独立するまで支払われる。さらに個人の貯蓄した上で、それでも足りない部分を補完するのが、保険商品だという。

 筆者は、保険にかしこく入るための七か条を挙げている。

 一、死亡・医療・貯金の三つに分けて考えよう
 二、加入は必要最小限、を心がけよう
 三、まずは中核の死亡保障を、安い定期保険で確保する
 四、医療保障はコスト・リターンを冷静に把握して、好みにあったものを選ぶ
 五、貯蓄は金利が上がるまで、生保で長期の資金を塩漬けしてしまうのは避けよう
 六、すでに入っていても「解約したら損」とは限らない。見直そう
 七、必ず複数の商品(営業マンではない)を比較して選ぼう

 個人的には、長く売り手の買い手の「情報格差」で、高い保険料の商品を販売してきた生保業界を、手数料を開示することによって、ひとりひとりの加入行動を変え、年間40兆円を超えるという生保に流れているお金を適正化するという、著者とライフネット生命の挑戦を応援したい。
 だが、転職を繰り返したり、非正規雇用を長らく続けざるを得なかったり、場合によっては職につけない人が若年層で増えている現状で、果たして生保の審査を通る人はどれくらいいるのだろう?
 民間保険のほとんどは、正規雇用者を対象にして商品設計をされている、というのが私の理解なのだけれど、雇用の流動化が進むと、「審査」という部分がどうなるのか。
 そういったところに、若干の疑問が残った。

 ともあれ、これから生命保険に入ろうとする人、もしくは生命保険に入っている人が、契約内容を見直そうという人にとっては、必読の書であることは間違いないと思う。
 月に払うお金は数千~数万でも、結果的に一千万円に届く程の大きな買い物。計画は慎重に、ですね。

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 <追記2010年3月2日>

 本書は3月1日から4月15日まで、PDFが無料で全文公開をしております。
 こちらのサイトからダウンロード出来るので、お早めに。

『F1 RACING』にtwitterの記事

 先日のF1ブラジルGP(参照)で、2009年シーズンのワールドチャンピオンにジェンソン・バトンが輝き、コンストラクターズ・ポイントも参入一年目のブラウンGPが見事にタイトルを確定した。
 昨年までホンダを応援していた身としては、少し複雑な心境ですが、とにかくおめでとうございます。「ウィ~ア・ザ・チャンピオン~♪」と歌うジェンソンはお茶目で彼らしくて、こちらもなんだか楽しくなる、ハッピーな日曜日でした。

 さて、現在発売中の『F1RACING日本版』11月情報号に、twitterの記事が少しだけ掲載されていたので、ご紹介。



 この記事によると、F1ドライバーやチームが続々とtwitterのアカウントを取得しているらしい。
 ルノーを解雇されたネルソン・ピケ・Jrは、後釜のグロージャンがベルギーGPでクラッシュして、すかさず「あぱっれ!」とつぶやいたとか(ログを見たけど確認できなかった)。

 この記事で、紹介されているドライバー、チーム、『F1RACING』エディターのURLは、以下の通り。

 バトン:http://twitter.com/The_Real_JB
 バリチェロ:http://twitter.com/rubarrichello
 マクラーレン:http://twitter.com/TheFifthDriver
 ジェームス・ロバーツ(ニュース・エディター):http://twitter.com/JRobertsF1

F1 RACING 2009 11月情報号 (SAN-EI MOOK)
三栄書房
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『オトメン』9巻&ドラマ「秋」編観たよ。

 『オトメン』の9巻では、飛鳥のいとこの春日というキャラが、なぜ飛鳥を目の敵にするのか、という理由が判明。
 個人的に大好きな、城之内ミラ先生は見せ場充分だし、飛鳥と充太の友情が女子マンガ的に(ここ重要)正しいところとか、見せ場はいろいろあったかな。

 さて、10月20日のドラマ版では、9巻で初登場した萌松音羽先生が、早くも登場。しかも市川由衣を起用してきた!
 原作では、何をやらせても大和撫子に程遠いりょうちゃんの更生を投げて、彼女と付き合っている飛鳥に的を絞るところで終わっているのだけれど、ドラマもなかなか上手くまとめたシナリオでしたね。
 しかし、彼女や、合コンに登場するコたちが、2年前くらいの『CanCam』のモデルっぽいファッションで、彼女たちがオトメンたちに手玉に取られてしまうあたり、なんとなく世相を反映しているような、いないような。

オトメン(乙男) 9 (花とゆめCOMICS)
菅野 文
白泉社 (2009-09-18)

『目立つ力』を読んでも目立てないワケ

目立つ力 (小学館101新書 49)
勝間 和代
小学館
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 この本は、インターネット・メディアを活用して「目立つこと」を通じて、いかに人生を変えていくかを著した本です。(中略)
 私は、このようなインターネット・メディア活用の力を「目立つ力」と表現しました。

 冒頭にあるように、本書『目立つ力』は、勝間和代女史が、1997年にワーキングマザー向けのネットコミュニティ『ムギ畑』を立ち上げたことからはじまる、メルマガ・ブログ・twitterなどのインターネットメディアでの活動を通じて、自身の人生を変えていった実体験を紹介しており、「目立つことによって、夢を達成しやすくする目的」のために、どのように各サービスを利用していけばよいのかを、PDCAサイクルで説明している。

 結論から先にいうと、本書で述べられているネットサービスの活用術は、ほぼ的確であり、実際にブログやSNS、twitterなどを利用しているひとにすれば、何度も首肯するような内容になっている。
 しかし、それこそが最大の落とし穴。これからまっさらな状態からブログ等をはじめるひとは、本書で述べられていることを真に受けてはいけない。

 まず。本書に登場する「人物」が、「一般人」ではない、ということに、読者は注意を払うべきだろう。ふつうは村山らむね女史ほどのひとから「ブログはいいよ」と勧められることはないし、『ロマンスの神様』の広瀬香美とお友達だったりはしない。
 つまり、勝間女史が属しているコミュニティと、一般人のコミュニティとの間には、相当な落差がある。周囲にアーリーアダブダーがいたとしても、発信力が高いひとが身近にいることは僥倖に近いと考える方が自然だ。

 次に、勝間女史がブログをはじめた2004年当時と現在では、ネット世界が膨張して拡散しており、サービスがより複雑化していって状況が違っている、というファクターがあることも見逃せない。
 本書では、エントリーを読んでもらってアクセスを稼ぐために、トラックバックを送ることを勧めるが、スパムブログからの大量トラバが蔓延したこともあり、ブログ黎明期のトラックバック文化はすっかり衰退してしまっている。
 2004年当時はブログの世界も狭くて、例えば「クリスマスまでになんとか彼氏を作ろうとする女子大生二人」というキャラクターがエッジが効いていたし、コンテンツとしても力を持っていた。今、同じことをやろうとしても、しょせんは二番煎じになって終わるだろう。

 本書では、集客力のあるコンテンツとして、「とてもディテールに踏み込んだマニアックな情報か、あるいは最先端の情報」、とある。
 が、5年の間に手付かずのままの「マニアックな情報」がどれだけ残っているのか、探すのも大変。
 そもそも、どちらの場合も、本当に「集客力がある」のだろうか?
 私は、2004年にこのブログを開設してから、女性ファッション誌、特に『PS』を継続的にレビューを上げていて、たぶん日本でもこんなことしているの自分だけだと思うのだけれど(参照)、そんなに注目されていません。
 さらに。最近、Sweet Vacationというユニットが日本ではじめてのtwitterフォロアー限定イベントを開いて、「これはすごい」と超速でレポートを上げたのだけれど(参照)、やはり一部の注目に留まった。
 5年ブログやっているParsleyでさえ、衆目を集めるのはとても難しい。ま、私の力不足と言われればそれまでですが。

 結局のところ、随分前からそうだけれど、日本のブログをはじめとするソーシャル・メディアは、「有名人がさらに有名になる」ということに最適化されている。言い換えれば、「目立っている人がさらに目立てる」メディアとして機能している。

 そんな中で、「無名の人」が「目立つ」ためには、本書で指摘していることのうち、ブログをはじめる「目的」がより明確でないとダメだと思う。
 「有名になりたい」とか「出版したい」とか「自分が認められたい」とかいう漠然としたものではなく、もっと精緻に組み立てられた勝利条件を規定できる人のみが、本書で記されているような「自分を変える」というスタートラインに立てるのではないだろうか?
 さらに、その上で、本書のいうところの「はてブトルネード」、すなわちはてなブックマークでのホットエントリー入りを、半年で10個送り出せることが出来るかが勝負になるのではないか。
 はっきり言って、先行者達に追いついて目立つというのは、そうとうにハードル高いです。

 さて。前のエントリーでも記したように、勝間女史は「実名主義を進めませんか」と提案している。
 これは、「ムギ(勝間和代)」名義で出された処女作『インディーでいこう』が6000部しか売れず、2年後に著者名・版型を変えた『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』が18万部売れている、という体験が色濃く反映されている。
 つまり、「目立って実名出した方がトクだし売れる」ということなのだが、前者は1365円、後者が1050円という値段設定なこと、出版社のディスカヴァー・トゥエンティーワンが2年の間に飛躍的に認知度を上げて取り扱い店舗が増えたということ。そして何より、自身の知名度がマスメディアに登場するようになって上がったこと等が相乗効果をもたらしたものだ。
 「ムギ」というペンネームを「勝間和代」にしたから売れた、というように判断するのは、拙速に過ぎる。

 ふつうの一般人、例えば私の「ふじいりょう」という名前に価値があるかといえば、正直いってない。むしろネット上では「Parsley」というハンドルの方がよほど強い。
 先にも書いたが、執筆歴やブログの内容が、リアルで「仕事」や「お金」に直結するような転機を運んでくることは、現状では極めて稀なケースだ。
 こういった社会の風潮が変化しない限り、多くの一般人にとって、実名を出してネット上で活動するメリットはあまりなく、むしろ危険や制約が多い。

 勝間女史の言説を読んで感じるのは、インターネットで拡張された「個」が社会を変えていく力になると「本気」で信じていらっしゃるふしがあるんじゃないか、ということなのだが。多くのひとにとっては、環境が整えられてはじめて「飛べる」のだ。
 「大丈夫だから飛んでみなさい」というのは簡単だ。だが、飛んだ後は自己責任なわけで、何かがあっても、助けてくれるひとはいない。

 もし、本書を読んだあなたが、実名を出すことを決意したとすれば。その勇気には敬意を払うけれど、まずはハンドルネームでの発信をすることをおすすめする。そして、本書で記されている程、「目立つ」ことが簡単ではないと覚悟すべきだ。
 「自分が何のために情報発信をするのか」そのことをよ~く考えて。その上でネットの荒波へと漕ぎ出して下さい。何にも出来ないけれど、Parsleyからは「ボン・ボヤージュ」と言わせて頂きます。

 

何度めかの実名論は非常に危ない!

 ちょっと出遅れてしまったけれど、また匿名実名論が噴出しているよう。それに関する記事やエントリーを読んでみて過去の議論と少し様相が違う気がするので、周回遅れを承知で記してみる。

 ネットでの匿名実名問題は、Parsleyがこのblogをはじめた2004年の前から断続的に行われているわけなんだけれど、不思議なことに2年周期で大きな波が訪れている。
 まず2005年には、苫米地英人先生のエントリー『ガ島通信』様の日経BPネットの記事が発端となって議論が巻き起こった。(拙エントリーもご笑覧下さい。今読むと結構恥ずかしい)
 2007年になってからは、小倉秀夫弁護士のブログがハブになって「匿名実名」論壇が盛り上がった。(この時のParsleyの感想はこちら
 で、2009年。ここの問題に波紋を投げかけてきたのは、勝間和代女史。

 ネット上でも実名で表現を-勝間和代のクロストーク(毎日jp)
 
 はっきり言って、この記事は最近刊行された、『目立つ力』のパブと思われるのだが。
 「クロストーク」や、マイコミジャーナルのイベントの記事では、一見、これまでの実名匿名論と変わらないモラル論でしかないように見える。

 これまでの議論の延長線上でいうならば、拙ブログでも何度も強調しているのだけど、実名だろうが匿名だろうがヘンなことをいう人はヘンなことを言う。さらに、実名であることを信頼の担保にする設計をした市民メディアだったオーマイニュースの実験は失敗に終わっているし、他の「実名主義」メディアも成功しているとは言いがたい。
 mixiも、本来は実名で、就職・転職に役立たせる情報のプラットホームとして設計されていたはずだが、結局は2ちゃんねる⇒ブログという匿名・ハンドルネームのネットカルチャーの文脈に取り込まれて発展することになった。
 Twitterなどのミニブログも、単体ではなく他のネットメディアと並立して利用する場合の方が多いことを加味すると、ハンドルネーム・カルチャーを引き継いでいくものと思われる。
 モラルを高めるために実名主義を進めようとすると、ネットの発展が阻害される恐れがあり、なおかつ実名主義を進めたメディアは失敗に終わっている。以上の理由により「ネチケット」としての実名制は、日本のネット文化には馴染まないと判断せざるを得ない。終わり。

 なのだけど。『目立つ力』を読むと、印象はがらっと変わる。同書のオビには、次のようにある。

 自分をオープンにしていくと、人生がよりよい方向に変わっていきます。この本では、そのための戦略をすべて公開します。

 要するに、自己表現やキャリア形成のためにインターネットは役に立つから、実名でモノを書くほうがトクだ、と勝間女史は言いたいのだ。これは、自身の経験に基づいて書かれているので、まったくまっさらなひとが同書を読むと、真に受けかねないだけの説得力がある。
 しかし、勝間女史の場合、先行者利益を十二分に享受した上での成功。これからネットで「目立つ」ためのハードルは、日に日に高まっているというのが現実だろう。

 実名論者の姿勢でいつもいらいらさせられるのは、実名で論じるためのプラットホームを用意する努力をしているわけでもないのに、匿名・ハンドルネームの論者に、「まずは名前を出せ」と求めることだ。
 勝間女史も、この点ではこれまでの論者と姿勢は同じだったりする。

 ネット上で実名主義をとるにあたって、プライバシーをどう守っていくかは、今後の課題です。しかし、自分の名前を開示して、発言に責任を持つことは、相手とのかかわりを深め、理解を求めるための必要条件と考えます。

 逆ですよ逆。実名を出すことのリスクをなくす方が先。「今後の課題」じゃなくて、「今解決すべき課題」。

 私の知る限り、実名主義をとる論者の方で、「社畜の賢者」に対して配慮するような社会にしていこうと尽力なさっている方は、寡聞にして存じ上げない。
 で、前のエントリーに書いたように、社会的にはブログなんぞ書いてもまったく役に立ちません、というのが現実なわけで。
 にもかかわらず、勝間女史がいうようなキャリア形成のためにと、実名でネット上の発信を安易にはじめるようになるのは、非常に危険をはらんでいると言わざるを得ないのですよ。

 『目立つ力』については、次のエントリーでもう少し噛み砕いて検証してみたい。

乙女男子のマンガよみあわせ(2)

 ちょっと間があいてしまいましたが、乙女男子の読むマンガを紹介しよう企画の2回目。
 どの作品にしようか、いろいろ考えたのですが、今、最も読んで欲しいのはこのひとのマンガだ、と個人的に思っている、ねむようこ先生の『午前3時の無法地帯』『ペンとチョコレート』を取り上げます。

 『午前3時の無法地帯』は、パチンコ専門のデザイン会社に入った七瀬ももこが仕事に恋に悪戦苦闘するお話。『ペンとチョコレート』は連載の打ち切りを宣告されたがけっぷちのマンガ家フタバトウコが担当編集の秋元に恋ゴコロを覚えて…というお話。
 どちらも、よく言えばリアル。悪く言えばありふれたストーリー。なのだけれど、些細なことで心境が変化する描写が、とてもうまい。
 最初は、もっさりとして頼りない印象だった秋元が、伸び放題の髪を上げポニーテールにして、「はじめますか」と言った瞬間に、「はっ」とする感覚。これが、読み手にもすっと共有できるのだ。

 ほかにも、脇を固めるキャラクターの存在や配置の絶妙さとか、魅力的なところが沢山あるのだけれど。
 『午前3時の無法地帯』のももこにしても、『ペンとチョコレート』のフタバにしても、とにかく「かわいい」。
 この「かわいい」は、ありそうでなかった「かわいい」な気がするので、ちょっと噛み砕いてみたい。

 まずは、二人ともファッショニスタ。
 「フィールヤング」のサイトのインタビューを見ると、やはり読者からは「オシャレで可愛い!」と評判だったのですね。ねむ先生によると、

 街で見かけた若者の格好を参考にしたりします。自分が着たくても着れないので、ももこに着せて欲求を満たしています

 とのことだけど、あの何気なさはセンスあってのことだと思う。

 しかし、これだけでは、ももことフタバの「かわいい」を説明するのに不十分だ。それは二人(たぶん、ねむ先生も)の内面から滲む何か、がその正体なのではないかしら。
 Parsley的には、それは「一生懸命」で「必死」なことの「かわいさ」なような気がしている。

 ももこは、大量にやってくる発注書をこなすことにも、別居した奥さんのいる多賀谷さんとの恋にも、いっぱいいっぱいになりながらも毎日頑張っている。フタバも、一度打ち切りを宣告されて、マンガ家としてやっていけなくなる、という現実を何とかしようと懇願する。
 決して、クールでもないし、スマートでもない。どっちかというと、みっともない部類に入るかもしれない。
 でもね…。

 多賀谷さんに奥さんがいたことを、吹っ切ろうとして吹っ切れないももこが、「ほんとのほんとーは格好よくスパッと諦めたかったんですけれどねー」というももこに、同僚の経理の真野さん(彼女も好きっ!)が、さらりとこう言うのです。

 一生懸命な時はみんなダサいよ

 何事にも一生懸命で、自分の気持ちに対してすごく真面目に向き合うこと。中途半端ではなく、本気で目の前の状況とぶつかること。そういったことはいつの間にか「余裕がない」として敬遠されて忘れがちになっているけれど、実はそれも「かわいさ」になることだってあるんだ。

 「一生懸命」は「かわいい」。

 ももこやフタバ、ねむ先生が描くキャラクターたちは、そんなことを読み手に教えてくれる素敵な現代のサバイバーたちなのだ。

JANJANに記事を投稿してみたけれど掲載されない件

 外務省の記者会見の「開放」ではからずも「日本インターネット報道協会」会員メディアは、実態はどうあれ存在感を増すことになっている。
 私はこれまで、実名登録するだけのインセンティブが見出せなかったので、市民記者メディアへ参加する気にはなれなかったのだけれど、公官庁のお墨付きがあるというならば話は別。
 というわけで、JANJANに市民記者登録をして、10月3日に外務省記者会見に関する記事を書いて送ってみた。
 だが、一週間経過した現在になっても一向に掲載される気配がない。なんで??
 とりあえず、投稿した拙稿を、以下に晒してみよう。

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 『「大臣記者会見開放」本当のスタートはこれから』

 9月29日より、外務省は大臣・副大臣の記者会見を、外務省記者会(「霞クラブ」)所属メディアだけではなく、原則としてすべてのメディアに開放することになった。
 会見は、ニコニコ動画の生放送で中継され、約1万人のユーザーが視聴し、約3500件のコメントを集めた。

 JANJANからも田中龍作氏が会見に参加しており、J-CASTニュースも既に記事を掲載している。

 「記者クラブ談合」の一角がついに崩れた
 http://www.news.janjan.jp/media/0909/0909290965/1.php
 「フリーやネット記者が参加する「歴史的な日」 外相記者会見のオープン化が実現」
 http://www.j-cast.com/2009/09/29050507.html

 筆者も当日、外務省の玄関までは入れたのだが、手続きが間に合わず、会見自体には参加出来なかった。会見は、その場のソファーでニコニコ生放送を視聴し見守った。

 (参考・「外務大臣記者会見潜入計画(未遂)」http://yaplog.jp/parsleymood/archive/848

 各記事にあるように、それまで記者クラブという厚い壁に阻まれていた大臣会見の門戸がネットメディアやフリーランスにまで広がったことへの意義は大きい。

 しかし、「ここはどんな方にも入っていただく、公平性を掲げて行く必要がある」という鳩山総理大臣の発言とは裏腹に、首相官邸は未だ会見のオープン化はなされていない。外務省の動きに追従する省庁もあるようだが、全面開放には至っていないということを、今一度、確認する必要があるだろう。
 今後、官邸や各省庁にこの動きが広がるように、ネットメディアやユーザーはこれまで以上に監視し、発言をしていかなければならない。

 さて、外務省では、以前より記者会見をYouTubeで動画公開をしており、通常数時間後にはアップされる。

 「外務省動画チャンネル」
 http://www.youtube.com/user/mofachannel

 翌日には議事録も掲載されるので、誰でも会見の内容を確認することが出来る。
 つまり、記者会見に参加することは、速報性のあるニュースを取ることよりも、質問する内容の方にプライオリティがある。

 29日の会見では、ネットメディアやフリーランスの質問のほとんどが記者会見開放に関することに終始した。外交に関することは、フリージャーナリストの宮崎信行氏が、総選挙前に民主党スタッフと岡田克也氏の政策秘書が米国政府の働きかけに応じて渡米し意見交換していたことを質した場面だけだった。

 クラブ所属の記者からは、会見の開放に関する質問は一切でなかったが、彼らは主に国際面に記事を書くのだから、何の不思議もない。
 むしろ、「会見開放」に質問が集中したことの方ことによって、ネットメディアの記者が、既存のメディアの記者よりも優れているわけではないことを逆説的に証明してしまっている。

 筆者がニコニコ生放送を見ていたのだが、フリーランスの記者の質問の内容や態度についても、厳しいコメントが多く寄せられていた。
 記者会見が開放されたことにより、既存メディアとネットメディアは同じようにネットユーザーから監視されているということを、質問者は肝に銘じるべきだろう。

 また、今後はブロガーや市民記者といった存在も、ただ家にこもって床屋政談に終始するような態度ではなく、積極的に会見の場に参加していく姿勢が重要になってくる。
特に、JANJANの市民記者の場合、「日本インターネット報道協会会員メディアに定期的に記事等を提供するフリーランス」という立場になる。
 外務省の指定のメールアドレス(kaikentouroku@mofa.go.jp)に会見参加希望の旨を送ると、事前登録申請内容についての返信が来る。それに対して、氏名・連絡先などに加えて、過去6ヵ月の間に掲載した2つ以上の署名入り記事のURLを送付すれば、会見に参加資格が得られる。

 政治家・官僚がチェックされるのと同じように、既存メディア・ネットメディアもチェックされるし、ブロガーや市民記者から新たな人材が現れるかどうか、真価が問われている。

 外務大臣の記者会見の開放はスタートに過ぎず、全てはこれからなのだ。

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 拙稿に何か落ち度があるかどうかは、お読み頂いた皆様のご判断に委ねたいと思う。
 個人的には、「JanJan宣言」や「市民記者コード」(参照)に抵触する部分はない、と考えている。
 とりあえず、Parsleyとしては、拙ブログに市民記者の方々が、「より文責が重くなったということに対する自覚が必要だ」ということを書いても全然届かないので、直接JANJANに書くのが早い、という判断だったのだけど。編集部側として何か都合の悪い内容なのかと邪推してしまう。
 仮にそうだとしても、問題箇所を指摘すれば直しようがあるのに、一週間も放置されたまま何のアクションもないのでどうすることもできない。

 ま、私の記事がどう扱われるかということは瑣末のことでしかない。むしろ、「日本インターネット報道協会」会員メディアの一つが、常連顧客のサロン化しているという寒~い実態でした、という疑念を持たれるような編集部の姿勢では、コンテンツ=市民記者の投稿記事の質以前の問題になってくる、という点の方が重要だ。

 そんなこんなで。ひとまず編集部にこの件は問い合わせてみることにします。

ブログ書いても転職に役立たないワケ

 私事で恐縮ですが、先月末で1年7ヶ月お世話になったITベンチャーを離れて、今月より広告企画会社のWeb担当として働いております。このブログを書き始めてから、2回目の転職。当然、その際にリクルート活動を、それなりに必死になってやってました。とりあえず、切れ目なく仕事にありつけてほっとしています。

 前回も今回も、求人サイトを通じて、Web媒体の編集やポータルサイトのWebディレクターといったところにも応募してみた。その際、このブログのアドレスや、ささやかな執筆歴を履歴書やエントリーシートに記載するようにしていた。
 結論からいうと、そういったことはまったく役に立たなかった。ほとんどのところは、面接にまで辿りつけず書類で撥ねられたし、運よく一次面接の場に行っても、担当の方がこのブログを見ている形跡はまったくなかった。もっとも、事前にアクセス解析を確認していたので、分かりきっていたことなのだけれど。

 リクナビNEXTの転職ノウハウを見ると、人事担当者は「スキルよりも人物面を重視」とあるし、現場担当者の場合、「一緒に働くときの相性」を見て、「初対面での印象が大事」としている(参照)、また、社長・役員が面接官の場合でも「人物面を最終確認」とある(参照)。総じて、人柄を重視する姿勢を強調しているところは共通している。
 しかし、この「人物」を履歴書やエントリーシートで見極めるための方法というのは、私が採用マニュアル本を数冊斜め読みした限りにおいては、「字が丁寧」とか「自己PRに書かれる熱意」とか漠然としているというのが実情だ。もちろん、募集者の人柄についてブログ・SNS・Twitterなどをリサーチしておく、などということに触れたマニュアルは皆無。逆に、これから転職をしようとする人向けに、ソーシャルメディアを使ってアピールしよう、ということをレクチャーする転職サイトも今のところ一つもない。

 また、中小企業では人事部を置いておらず、採用部署のマネージャー/サブマネクラスが面接官を務める場合も数多くある。彼らの多くは、こういっては何だけれど人事の素人だし、通常業務を抱えている中で、採用への雑事までこなすことを強いられている。下手をすると、質問事項についての、マニュアル本やサイトに目を通すことすらおぼつかないのではないだろうか?
 となると、やはり求人応募者の情報をあらかじめサーチしておこう、というのは難しくなってくる。

 もちろん、Webアプリのプログラマーの方々などごく一部の業種や、代表のキャラクターが特殊な会社を相手にした場合に、ブログにて個人の活動をリリースしておくことが、後々それが縁で採用されるという例もあるのだろう。
 だが、現状では、特にホワイトカラーの企画・営業・事務といった職種で、「ブログを書いている」ということが転職活動をする際にプラスになることは、ほぼないと断じても構わないだろう。

 しかし、採用の雑務を適当にやっていることが、求職者のブログで悪評を書かれるリスクが、今後は増大するであろうということを、各企業や求人媒体、コンサルタントはもう少し注意したほうがいいと思う。
 例えば、京都に本社があるWebサービス運営会社は、エントリーシートを送ったけれど、採用/不採用のメールすらなかったこととか、最近Twitterにたくさんバナーを出している検索サービス運営会社は、面接後の採用/不採用の連絡を待てど暮らせど送ってこなかったこととか、暴露されちゃうわけですよ。まぁ、Parsleyは温厚だからやりませんが。
 さらにいうと、そういう求職者をぞんざいに扱う企業が多く集まっている求人サイトも、各企業に対してちゃんとケアしていないんじゃないか、という疑念を抱かれても仕方がないと思う。某上場したSNSを運営している会社の求人サービスのことなんですけれどね。

 そんなこんなで。結局のところ、企業人は求職者の個人ブログなんて一切意識していません、というのが実情です、という話を長々と記してみた。
 個人的には、Webでの実名・顕名といったものがなかなか定着しないのは、そのあたりにも理由があるのではないか、と考えているのだが、それは別の機会に。

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