「草食系男子」よりも「避モテ男子」が正しいかもね

 「大事なのは自分の時間と友人」「自分に自信がない」――草食男子解体新書(Business Media 誠)

 前回拙ブログで取り上げた「草食系男子7割」という統計(参照)は結婚相談所パートナーエージェントの男女400人(男性200人)の数字だったが、今回の場合、

 インターネットによる調査で、対象は首都圏1都3県に在住のM1(20~34歳の男性)1000人。調査期間は2009年2月。

 とのこと。M1・F1総研って何ぞ、と思って調べてみると、『R25』や『Hot Pepper』などが主媒体の広告代理店、株式会社MediaShakersが運営していた。なるほど、リクルート系ね。

 で。ここの数字だと、「20~34歳の男性のうち草食男子は49.7%」と、はじめから「婚活」ありきの数字だったパートナーエージェントの数字よりは20ポイントほど低いが、それでも半数は「自覚がある」と答えている。まぁ、この「自覚がありますか?」という問いや、「仕事に自信がありますか」という問いはやや答えを誘導しているキラいはあるけれど。
 個人的に注目したいのは、「異性と仲良くなるために多くのお金を使うのは馬鹿げている」という問いに対する答えが、草食男子51.7%だけでなく、非草食男子でも41.8%とされているところ。つまり、M1層の半数弱は、女性に金をかけたがらない「避モテ」層だといえるのではないか。
 普段の生活で何を重視しているのかという調べでは、「プライベートな時間」で草食男子68.2%、そのほか男子59.4%でも10ポイント以内の誤差に留まり、それほど際立った違いが明確になったとは言い切れない数字になっている。むしろ、非草食と答えた男性でも60%近くが自分時間を重要視しているのだから、世代的な傾向と捉えるべき。「恋人」と答えているのが、どちらも30%台と低いことも「避モテ」説を補強できそうな数字だ。
 個人的には、イマドキのM1層は、ゆるいつながりが「ふつう」になっていて、、「家族」「恋人」といった重くて濃い人間関係を忌避する傾向があると見るべきなのではないか、と感じるのだけど。

 メディアに関しては、「プライベートな時間」を大切にするのだから、インターネットや書籍といった数字が高くなるのも分かる。これも、記事がいうほど草食・非草食間に差はない。というか非草食でも十分に高い数字。

 やっぱり、何度もいろいろな記事や統計を見ても、「草食系男子」という言葉は、メディアが作り上げようとしている虚像にしか見えない。むしろ、「別にオンナなんてどーでもいいや」と考えている「避モテ」なひとが増えているだけなんじゃね? で、女性は女性で、「恋愛低体温症」なわけで。別にどっちも「恋愛」を欲してないのならば、それでいいんじゃね??
 と、なると、困るのが、サービス業に依存した経済と、それを煽るメディアということなんだろうな。

オマニを惜別してみる。

 先月に編集長だった平野日出木氏から、「オーマイニュースを一月末で離任します」というメールを頂いていたので、その件のリリースはないし、長くはないな、と思ってはいましたが、正式に決定ですか。

 「Oh!MyLife」「OhmyNews」のサイト閉鎖について

 この度、世界的な経済状況の悪化から、サイトの閉鎖を決定いたしましたが、今後の市民記者メディアの発展には大きな期待をしております。

 経済状況とか苦しい理由を持ってきているところが、何とも味わい深い。
 結局「信頼性」というあやふやなものを求め、その担保に「実名主義」を掲げ、結果として一般人の感覚とはかけ離れた気持ちワルイひと達のコミュニティになってしまった時点で、命脈は尽きていた。というか、既存マスメディアに対する「新しいメディア」ではなくて、「マスメディアの仲間になりたくてしょうがない人の集まり」になってしまっているのが、オマニに限らず「市民メディア」のアキレス腱と言えるだろう。
 ま、CGM時代のあだ花として、今後のサービス運営の反面教師的存在としてその名が残っただけでもよしというところなのではないでしょうか。

 個人的には、良くも悪くもいろいろと楽しませて頂いたので(参照)、襟を正して惜別する次第です。
 関係者の方々、ウォッチャーの方々、皆様お疲れ様でした。

なんで面白そうなイベントは日曜ばかりなんだ

 忙しすぎて手も首も回らなくなってきました昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか? 休日も何もなく働いておりますParsleyです。あーほんとにきつい。

 ワクワクする未来を語ろう!gooラボ「ネットの未来カンファレンス」開催します(gooラボ スタッフブログ)

 「3月29日正午から6時まで」って、せめて夕方からならば…。なんで面白そうなイベントは土日だったり金曜夜だったり、Parsleyが行けそうにない時間ばかりなんだ!!!!

 しかし、このイベント、面子は本当に凄いっすよ。
 【テーマパネル1・拡張する身体、現実】のパネリスト濱野智史氏が、「拡張する身体と現実の未来」について語るという異種格闘技戦にどのように挑むのかは興味深い。
 【メインセッション「ネットの未来放談・大喜利」】なんか、猪子寿之チームラボ社長に、森正弥楽天技術研究所代表に、『雑種路線でいこう』様って、どんだけ豪華なんですかというメンバー。
 
 しかし、「大喜利」のテーマ募集が、参加者に限るのは残念。
 個人的には『良くも悪くも「純粋まっすぐクン」ばかりになってしまったネット界にユーモアを植えつけるにはどうすればいいのか』という質問をしたかったなー。

 それでも、「大喜利」の桂歌丸役でもある『ガ島通信』様に聞いた話によると、あまり人の集まりがよろしくないとのこと。なんともったいない! 29日にお時間があるネットウォッチャーの方々にとっては聞いて絶対損はないと思われるので、是非とも行けないParsleyのかわりにご参加されることをおススメします。

 申し込みフォームはこちら

「ディスコ」を更新したPerfume

 中田ヤスタカプロデュースの中では、断然capsuleのラボ的サウンドが大好きだというParsleyではありますが、Perfumeの新曲『ワンルーム・ディスコ』のビデオクリップにはやられた。

 いきなり3人が右手を高々と上げ人差し指を立てている姿の既視感にどきりとさせられる。『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラボルタを意識したのかどうかは分からないが、30年以上前からのお決まりのポーズ。
 トラボルタと違うのは、そのポーズが写真的ではなく、そこから曲がはじまる、ということ。長き年月を経て、ミラーボールが動き始めた。そんな感さえ覚えるオープニングには、正直痺れたね。ついに、日本における「ディスコ」を、彼女たちは更新してみせた。
 ビート単位で、3人の個性を剥奪し再構築を続けるサウンド展開もヤバイ。ここのところ、ず~っと脳内ループしております。

 いっそのこと、彼女たちには、都内のクラブ各店がさっさとディスコに模様替えをするまで「ディスコ」シリーズを出し続けて欲しいね!!

ワンルーム・ディスコ(通常盤)
Perfume
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「草食男子7割」のカラクリと思惑

 BusinessMedia誠と、MarkeZineが「草食男子7割」という調査が出たという記事を出していたのだけれど。

 ・30代未婚男性、4人に3人が「自分は草食男子」――草食男子と肉食女子に関する意識調査
 ・男性7割が「自分は草食」、肉食女子は「頼りになる・つきあいたい」、

 もともとは、結婚相談所のパートナーエージェントによる、インターネットによる30代未婚男女400人による調査。(参照
 仮にもネットメディアならさー、結婚相談所のパブ記事をさも自分たちが取材したような体裁で載せるなよなー、と思うのだが、それはさておき。この数字には、いろいろとカラクリが潜んでいてそのまま受け入れるのには「?」とビジネスパーソンやマーケッターなら感じるべきだろうね。

 まず、分母の少なさ。男性と女性が200人ずつ調べだと、かなり偏った数字が出てくることは予想できる。おまけに「30代未婚男性」で、結婚相談所にデータがある人間。「自分もどちらかといえば草食男子」という中途半端な返答が6割以上を占めたというのは、相当に周囲の情報に流されやすい層のようにお見受けする。今は、なんとなく「草食男子」であると言っておいたほうが得なような空気があるように錯覚しているんじゃないのかしら。
 面白いのは、「周囲に草食男子がいるか」で男女とも「いる」より「いない」の方が上回っていること。この数字も、女性の場合はこの返答する前の文脈で「自分が気になる男性で」というバイアスがかかっているはずだし、男性の場合は、ただ単に同姓に興味がないだけという説があるような気がする。
 それ以外の、対草食男子の女性の視点とかが乗せているのは、自称草食男子たちを、一歩積極性に踏み出す契機となるような数字を出す必要があるのと、女性側の男性への条件の緩和を求めることが、「婚活」の成立には不可欠だということを示すために出しているように思える。
 つまるところ、主に外的圧力(世間的体面とか)によって「そろそろ結婚しなきゃ」と焦っているひとを啓発するための数字でしかなく、ここにトレンドやらビジネスチャンスやらは結婚ビジネス界隈くらいにしか存在しない。
 で、パートナーエージェントも「婚活」という言葉を強く推しているようなのだけれど(参照)、これがまた「ための結婚」という内容。「結婚する意義と目的」ねぇ…。Parsleyには、遥か昔の「古よき日本」の頃の話にしか感じられないのですけれど。

 私は、前の記事でも草食系男子が男女の関係性で語られている以上、その存在に意味がないと書いたけれど、とりあえずこの統計と、それに飛びついて広めようとするメディアの存在に、ますます意味はねぇなととりあえず思った次第です。

ミニノートを買いました。



 今まで満身創痍ながらだましだまし使っていた牛さんノートが、ネット接続もおかしくなりはじめたので、泣く泣く新しいPCを急遽用意しなければならなくなった。
 それで、選んだのがこのHP 2133 Mini-Note PC。理由は、他のミニノートよりもキーボードが若干広いのと、何より「hp」マークがカッコイイから!
 ちょっとタッチパネルの配置が独特で慣れるまで時間がかかったのと、Vistaなのが難点だけれど、まぁ愛い子です。大事に使います。
 Amazonで見ると、レザーケースが売っていた。ちょっとほしいかも!

PDAIR レザーケース for HP 2133 Mini-Note PC 横開きタイプ ブラウン PALCHP2133B/BR
ミヤビックス (2008-10-01)
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『PS』4月号を読んだ

 表紙は創刊7年で初のメンズということで瑛太。Parsleyみたいなほとんどいない男性読者の立場からしてみれば「え~っ」という感じなんですが(ぶっちゃけ彼の魅力が分からない。足短いし)、主力読者層のことを考えればもっと以前から男性タレント・モデルを出してみてもよかったのではないか、とも思う。
 最近は表紙モデルの相互化・ボーダレス化が進んでいて、例えば20代メンズファッション誌『smart』は宮崎あおいに続いて北乃きいが最新号に起用されているし、30代前後の男性がターゲットの『CIRCUS』は、『Non-no』などで活躍している田中美保が表紙・グラビアを飾っている。逆に言えば、どの雑誌も、新人をプッシュし育てるだけの体力がないのだといえるのかもだけど。

 話が逸れた。誌面はすっかり春。で、個人的な好みもだけれどやはりこのシーズンが一番、「強いなぁ」と感じる。自分が女の子だったなら絶対飛びつくなというアイテムが、記事・広告ともに多い。
 いきなりPAGEBOYの見開き広告にときめいたし(特にグラデーションのワンピ!)、 CA4LAのキャスケット(31P)や、coenのワークキャップ(60P)といった帽子にカワイイものが多く掲載されていた。
 あと、特集で「リラパン」「ひらミニ」という言葉が登場。要はゆるゆるのパンツとひらひらのミニスカの略。後者はともかく、前者は確実に増えてくる感触はあるかなー。

 4色ページでは、興味深い特集が。
 「これがPSガールズ☆NOW」というランキングデータはなかなか面白い。14歳で読んでいるおしゃまさんから30代で読む歳忘れ派まで読者層がいるようで、雑誌がターゲットメディアというよりまさに「スタイル」を提供する媒体になっているということが裏付けられている。
 他にも、彼氏がいるのが53%、結婚したい平均は26.8歳(25歳がいちばん多い)、占いを信じる70%などなど面白いけれど、草食男子は彼氏にしたいは24%にとどまり76%は友達にしたいと答えているのには笑えた。
 自分の興味範囲だと、PCの所有率が53%、ブログ率が38%でmixiを含めると75%というあたりが、単純に凄い数字だなと思った。もう確実に「インフラ」になっているわけだ。
 そして、二つ目の特集が「今すぐブックマーク!五つ星ブログ」! まぁ、ほぼアメブロのパブ記事なわけですが。
 ここではアルファブロガーなんて言葉は当然出てこず、ヒトとモノが動く「パワーブロガー」という言葉が出てくる。登場しているのは、市原隼人や、holidayのディレクターのひゃん女史など。あとはMEGとか臼田あさ美とかスザンヌとか平子理沙
 有名人以外だと、先ごろアルファーブロガーアワードで大賞に選ばれた『メレンゲが腐るほど恋したい』様が紹介されていた。
 ま、こちらの方がブロゴスフィアのオーディエンスというか、現実だよね、と思わざるを得ないな。

Twitterで毒を吐くリスク

 Twitterに関する、ちょっとしたメモ。

 Twitterって、限りなプライベートなインターフェースだけれど実はパブリックな空間(プライベートモードにしていれば別の話だけど)。そこで、なんらかの毒を吐くことって、簡単にやってしまいがちだけれど、それ自体が政治的な意味を持っているって看做されてしまう危険は常にある。実は、本人的には「毒」というより「愚痴」なのかもしれないのだけれど、そういうようにオーディエンスは読んでくれない、というか。
 Webが登場して多少知識に劣る分野のことに口ばしを挟む自由は誰にでも与えられているけれど、その人たちのことを馬鹿呼ばわりするのは、少なくともパブリックな空間=Twitterではハレーションを起こすリスクがあるから避けた方が利口でしょうね。まぁ、炎上マーケティングを敢行するという高度な技術もあるわけだけど。
 というか、上や前を向いている人は、ネガティブな意見に対して見はするけれどいちいち反応などしないと思う。暇がないから。

 そんなことを、津田大介氏のTwitterまわりと、『シンプルに考える』様のこちらの記事を拝読したりして考えたりした。