『エスクァイア』珍奇な回を懐かしんでみる。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 03月号 [雑誌]
エスクァイア マガジン ジャパン

 「エスクァイア」日本版が休刊へ! さらにコンデナストの新雑誌も…… : サイゾーウーマン

 3年くらい前くらいは、定期購読していたので、多少残念な面もあるのですが。こんな企画やっていたらいつか潰れるだろ、とは思っていました(笑)。
 最新号もかなり珍奇だけれど。過去にはいろいろなムチャ特集を組んでいましたね。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 10月号 [雑誌]
エスクァイア マガジン ジャパン

 アーサー・C・クラークの逝去に合わせた。といっても、「エスキィの読者ってSF好き層かぁ?」という疑問が…。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2007年 05月号 [雑誌]
エスクァイア マガジン ジャパン

 イベリコ豚の育て方とか載っていたなー。たぶん、都内のイタリア料理屋が、イベリコ生ハムを出し始めたのはこの号が出てからなのではないか。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2006年 04月号
エスクアイア マガジン ジャパン

 このころ、やたら男性ライフスタイル誌は、「パパ」マンセー特集を組んでいた。その流れでの一冊。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2006年 05月号 [雑誌]
エスクァイア マガジン ジャパン

 僅か3年前には、青山通りといえば東京どころか世界的なストリートと錯覚させる何かがあった。

 バックナンバーを見ると、2003年くらいが一番バブリーな感じだな。
 『アートは公園を求めている。』『日本の美島へ、ハイダウェイ。』『オフィスは愉しく、美しく!』…。

 いやー、こういった雑誌がなくなるということが、本当の意味でのバブルと90年代に引導が渡されたということになるんじゃないかしら、と思ったり思わなかったり。

乙女男子が草食系男子の存在を疑問視してみる。

 今年に入ってから、「草食系男子」「草食男子」というキーワードを、新聞各誌が取り上げはじめている。
 まず朝日新聞が取り上げ(参照)、毎日新聞が取り上げ(参照)、ついに読売新聞までが昨日付けで記事を出した。(参照
 で、どの記事にも共通するのが、この言葉を生み出した『平成男子図鑑』の深澤真紀氏と、『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』の牛窪恵氏がコメントをしているということ。

 で、ですよ。この「草食系男子」という言葉に感じるのは、いかにもコピーライター的なワードですね、と(笑)。
 あと、深澤氏や、白河桃子女史のような、60年代生まれバブル経験女性が、ロスジェネ世代以下の男性を分析観察した上で生まれた言葉であり、実際に草食系男子が「ボク草食系なんです!」と自称している言葉ではないということも特徴として挙げられるだろう。つまり、「生きている」言葉ではない。
 深澤氏的にも「リスペクト男子」「しらふ男子」より草食系男子が流行るのは意外と語っており(参照)、毎日新聞の記事では「男には、肉食8割、草食2割が常にいたと思う」とお答えしている(おいおい…)。
 
 ロスジェネ世代の、「生」の声といえば、日経ビジネスオンラインの『ロスジェネ世代の叫び』。ここには、さまざまな肉食エピソードなども紹介されているのだけれど、白河女史にかかっては、「かなりの割合で草食系だなあ…」となる。(参照
 ちなみに、Parsleyが読むと、このひととかこのひととかのエピソードに「あっ、乙女男子発見♪」になる。
 ま、要は、いかようにも取れるエピソードから、草食っぽいところを抜き出してつまみぐいをしているわけですね。バブル経験世代の女性ライター達が。

 実際に、どんな男性でも「草食期」(非モテ期と言い換えてもいいかもしれない)あるいは「草食モード」の時があるかもしれないが、同じようにガツガツした気分の時もあるはずだ。男女の関係性だけで、草食だ肉食だと判別するという行為に、それほど意味があるとは思えない。もっといえば牛窪氏のいうような、マーケティング的な価値や活路などそこにあるはずがないだろう。

 あと。恋愛に消極的または冷淡なのは男性だけでなく、女性も同じ。女性ファッション誌的表現を使えば「恋愛低体温症」なのは男女共通なのだから、男の非積極性を特にクローズアップすることもないような気がする。「婚活」提唱者の当の白河女史も、『「恋愛は面倒くさい」、低体温なアラサー女子たち』という記事を記していらっしゃるし(苦笑)。もっとも、恋愛をすることが前提の市場は広いので、メディアとしては手に品に「婚活」「恋活」を喚起しなければならない、という背景があることは見逃せない。

 そんなこんなで。恋愛・結婚といった男女の関係性をもとにした言葉である「草食系男子」あるいは「肉食女子」は実態のあるものじゃないのでは、というのがParsleyの説になります。
 じゃあ「乙女男子」はどうなんだ、と言われそうだが、それには「乙女男子」は基本的に「自称」だし、メンタルに根ざした存在ですと力強く答えたい。まあ、不肖Parsleyが連載させて頂いている『乙女男子研究所』をご覧ください。

 しかし、こちら様の記事などを拝見すると、相当誤解もされているし偏見で見られていますね…。ちょっと看過できないな。

 そこで、今年はじめての『添え物ラジオ』を本日深夜0時よりやります!
 テーマは、「乙女男子ってセックスするの!?」
 お時間のある方は、是非ご視聴よろしくお願い申し上げます。

 【放送予定】
 2009年2月18日(水)
 24:00~ 放送開始

 URLはいつもと同じ予定でいます。
 http://203.131.199.132:8100/parsleymood.m3u

 『カワサキハウスラジオちゃっと』
 http://www.lingr.com/room/3Zqm6NKS7GR

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 <追記:2月22日 23:00>

 ねとらじの模様をUPしました。

 【第7回】2009年2月18日

論説に不幸比較はご法度でしょ

 派遣切り・「社会が悪い」は本末転倒(下)(Voice) – goo ニュース(奥谷禮子ザ・アール社長)

 聞くところによれば、いま内定取り消しを行なった企業はわざわざ学生に違約金を払っているという。しかしかつてはバブル期に内定を五つも六つももらいながら、平気でそれを蹴った学生が数知れなかったのではなかったか。学生が内定を勝手に取り消すことには何のバッシングもしなかったのに、いま企業だけをバッシングするのはアンフェアである。

 【断 横田由美子】不幸に甘える若者たち – MSN産経ニュース

 懸命に働き必死で家族を養ってきたのに企業の勝手な事情で職を失った人と、こうした若者が同じ土俵で扱われている状況に納得のいかないものを感じてしまう。
 少し前、「内定切り」にあった大学生が100万円の補償金をもらうというニュースが注目された。大学生のひとりが、取材で「人生を台無しにされた。納得がいかない」という趣旨の発言をしていたが、あいた口がふさがらなかった。切りつめれば半年近く食いつなげる。逆に今、その額をもらえるのは幸運だろう。

 今日、くしくも同じような内容の、しかもテンプレ化されて久しい若者叩き文を読むことになったのだが、『Voice』や産経新聞のような媒体には、たぶん一定の支持が得られるような文脈なんだろうね。
 しかし、時期も状況も違う、しかも個人の感覚に寄る所が大きい「不幸」を「比較」するような論説は、それだけで駄文というレッテル貼りをしてゴミ箱行きで全く問題がないように思う。

 「バブル期に内定をいくつももらって平気で蹴った学生」がいま企業の「派遣切り」をする実務の最前線にいるであろうことや、「企業の勝手な事情」は違いがないにも関わらず、「何の落ち度もないのに、突然、仕事や住む場所を失った人」と「自分たちは何も悪くないのだから、救ってもらって当然というような論理を展開する若者」の間でどちらの「不幸」が「重い」か図ったりする理由は、「若者」を叩くという目的が先に立っているからだと読者に容易に分かるような文章を発表するお姿は、ギャグとしてもあまり上出来とはいえないな。

 ま、こういった論説は取るに値しないにもかかわらず、メディアがオーソライズしてしまうという問題があるんだよねぇ…。

クラウドコンピューティングとはいうけれど

 読売オンラインのバナーに「クラウド」なんって言葉が踊っていたから、びっくらこいた。

 「クラウド」で変わる日本の元気な中小企業 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 まぁ、広告局の頑張りには敬意を表するものの。
 クラウドコンピューティングという言葉が本格的に流行りだしたのは去年からのように思うけれど、たとえば「Web2.0」の「こちらからあちら側へ」という動詞が名詞化しただけのように感じるんだよね。
 上記のバナー広告は、セールスフォース.comという中小企業向けの顧客管理システムなんだけれど、この会社自体は1999年から同様のサービスを提供している。日本でも、今は倒産してしまった株式会社クインランドがQcamという似たようなサービスを展開していた。

 そもそも、このテの顧客管理システムは、データベースの共有化の重要性を社員全員が同じ意識を持ち合わせないと意味がない。そして、その意識を持たすということが困難極まりないということが、どの「クラウド」本にも書かれていない。
 かくして、Web2.0の「失敗」は、クラウドにも引き継がれるというのが、私の悲観的な予測なのだけれど、どんなものなんでしょうねぇ。

『病院はもうご臨終です』を読んだ。

病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書)
仁科 桜子
ソフトバンククリエイティブ
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 ソフトバンク・クリエイティブの無料メルマガ『週刊ビジスタニュース』でおなじみのドクトル・ピノコこと、仁科桜子女史の単著。『ビジスタ』の編集でもある担当の上林達也氏より「ブツでございます」という添え書きとともに献本頂きました。ありがとうございます。

 『ビジスタ』の連載やITmadiaの連載を読んでいてすごく面白いのだけど、このひと患者さんに余計な一言を挟んだりしちゃっていないのだろうか、という印象を持っていた(失礼!)。が、「(外科の)女医はモテない」とかぼやきつつも、真摯に医療と向き合っている姿が随所に垣間見える内容で、いい意味で意外だった。
 また、世間での「お医者様」のイメージとのギャップや、医者になり、キャリアを重ねていくプロセスなど、知られているようで知られていない部分が語られているところも興味深かった。特に筆者は、「金持ちの医者」が幻想だということを繰り返し述べる。そこまで言うならば、給与明細を示せばさらに説得力を増したかもしれない。

 個人的にはこの本は意図せざるところで、現在の医療界に足らない二つのものを浮き彫りにしたのではないかと思った。

 ひとつは、PRあるいはアナウンス力。
 医療問題がさんざん叫ばれている昨今だけれど、「現場」がどういう状態なのか、病院に勤務している先生方がどのように考えているのか。こういった声は思いのほか小さい。もしかして医師会などがアピールしているのかもしれないのだけど、仁科先生のようなボトムの実態が伝わってこないというのは、どこかで情報伝達が機能不全をおこしている可能性を疑わざるを得ないだろう。

 もうひとつは、「諧謔」!
 仁科先生は、新医師臨床研修制度の「マッチング」システムについて、人気の高い病院を小栗旬に、人気のない病院を出川哲朗に例えて、研修希望者の不均衡ができ地方に医療過疎地域が出来るメカニズムを説明している。医療従事者ではない人間にとってはわかりやすくユーモアを交えて現状を語ることで、とっつきやすいし問題の根幹も理解できる。
 大淀病院の一件以来、医療問題を扱うブログは増えた。けれど、どれもが国・厚生労働省・マスコミを正面から批判する、といったもので、多くは当たり前だが専門的だ。もちろん、個々のポジションで主張をなさるのは必要だし重要なこと。しかし、それだけでは状況を打開できないのではないか。
 本書には、そういった壁を、ひょいと越えるヒントがあるような気がするのだけれど、買いかぶりすぎだろうか。まぁ、「諧謔」よりも「自虐」の方が成分大目ではあるが、ユーモアはユーモアだ。私はそういった姿勢を、とても貴重に思う。

 そんなこんなで。もともとファンではあったけれど、ますますファンになった次第。早く合コンでナースを装わずに堂々と「外科医です!」と言える社会になるといいですね!

乙女男子研究所第5回が掲載されました。

 【乙女男子研究所】第5回・オフィスに隠れた乙女男子を見分ける方法

 今回は、乙女男子の一週間を追うことで、実際にどのような生態なのか、ということと、乙女男子の素養のあるひとは以外に沢山隠れている、という話を書きました。
 ほかにも、少女コミックを買い込んでお風呂で読んだり、水曜日に映画館に行って「レディースデー」でげんなりしたり、業務に失敗して休憩室ではらはらと涙を零しているところを先輩女性社員にお菓子を貰ってなぐさめられたりする、素敵な一週間を過ごしております。

 日曜日に小林さんが作っていた、杏仁豆腐。せっかくなのでレシピを記しておきます。

 <材料(4人分)>

 杏仁霜:大さじ3、アマレット:大さじ3、牛乳:500cc、砂糖:大さじ3、寒天:大さじ1/2、チェリー(缶詰):数個

 1) アマレットをフランベする。
 2) 他の材料を鍋に入れ、強火で寒天が解けるまで混ぜる。
 3) 1と2を容器に移し、あら熱を取った後に冷蔵庫で固まるまで待つ。
 4) お好みでチェリーを飾る。

 

『PS』3月号を読んだ

 やはり、表紙&ワンピース特集グラビアに登場した宮崎あおいに尽きますね。
 前回『non-no』の表紙を飾った(拙エントリー参照)後にも、25~30歳がターゲット層な『MORE』や、男性ファッション誌『smart』にも登場していたけれど、Parsleyが普段から読んでいるということを差し引いても、やはり『PS』の笑顔が素というかニュートラルな印象を受けるなー。
 ワンピ特集では、どれもが可愛かったけれど、33Pのチェックのシャツワンピの上に白のニットワンピを重ねたプレッピースタイルに悶死した。世の女の子はワンピース着れるということをもっと感謝すべきだね。

 あとは、12-13Pの「なんてったって巻きもの♪」はどれも使えそうなチョイスだったというのと、27Pのポール・スミスの春新作、特に花柄パーカーが素敵だったという感じ。
 他に目立っていたのは、自転車特集を4P組んでいたこと。「渋谷TSUTAYA前がアツい!サロンスタッフの夜チャリライフ☆」というのには微苦笑ものでしたが。
 裏カラーには、春キャベツ特集。「サルビア給食室」のワタナベマキ女史監修で、見た目よりも栄養の方を重視したレシピが多かった。なぜか小さく安田美沙子&熊田曜子のピラミッドコンビがコメントを寄せているのが可笑しかった。

乙女男子研究所第4回が掲載されました。

 【乙女男子研究所】第4回・男性用ブラは「乙女男子」に必要なし

 今をときめく『ウィッシュルーム』のメンズブラについて書いてみました。
 もっと言えば、ヒーリングアイテムならアロマやら他にも沢山あるだろ常識的に考えてとも思うわけなのですが、着用する人をムゲに否定する気にもなれないというか。
 白河桃子女史の記事によれば、愛好者は「普通の40代、50代中心で真面目なお父さんが多い」そうな。

 男性用ブラ、愛好者は普通のお父さん? | トレンド発掘隊

 こういうトレンドにも目向けて記事書けるのが、彼女のしぶとさだよなぁ。
 自分ももっと頑張って「乙女男子」を広めよっと。