はてブリニューアルの感想

 はてなブックマークのリニューアルについて(「はてなブックマーク日記」)

 個人的には、スクロールせずに見れる情報量が少なくなったように感じた。「視認性の高いレイアウトを実現し、欲しい情報が判別しやすくなっています」とのことだけれど、慣れないせいか、情報が雑踏に紛れ込んでいる感覚がある。
 あと、ヘッダ、フッタの HTML 設定の廃止に伴うモジュール機能の廃止は、明らかに改悪。

 まぁ、なんにせよ、しばらく使ってみてからでしょうね…。

 

ブランド意識のないメディア人は爆発しちゃえ!

 毎日新聞が、元厚生事務次官襲撃事件に関して、Wikipediaの時刻表記が米国時間世界協定時だと知らなかったのか、「犯行予告」と誤報しちゃってあちゃーという話。

 【元次官襲撃事件】 毎日新聞、「Wikipediaで犯行予告」と誤報→各テレビ局も釣られて報道(痛いニュース)

 もはや伝説の『ネット君臨』や今年のWaiWai問題で、「ネットvs毎日」というフレームが出来上がっていた中でのこの報道。記者に反ネットというバイアスが無意識であったとされても仕方がないのではないだろうか。
 ま、早々に謝罪・訂正の記事を出したから「最悪ではない」のか。
 だけど、「毎日新聞」というブランドがあってこそ、TVのワイドショーでも記事を報道して情報を増幅させるわけだし、Popons氏にとって報道されたという「傷」が残る。
  WaiWai問題で相当追い込まれたところで、まだ外野からの視線=ブランド意識に欠ける記者やデスクは、ちょっとどうかと思うなー。

 そういえば、はてな匿名ダイアリーの『彼氏が軽自動車に乗ってた。別れたい…』の改変芸を、日経ITproが掲載しているのにも呆れたな。

 彼氏がオープンソースやっていた。別れたい。(ITPro)

 いや、ネットでの物事をネタにするなとは言わないけれどさ、ネットメディアとはいえ「日経」の冠が付くメディアで掲載する内容かねぇ…。

 そんなこんなで。マスメディアは自身のところのブランドの「パワー」には自意識バリバリなのかもしれないけれど、ブランドの「イメージ」に対してはモラルが低くなってきているのかな、と思った次第です。ブランド意識のないメディア人、いやメディアは爆発しちゃえばいいよ。

 【追記・14:15】

 産経とITmadiaが傷口に塩を塗りにかかっていて笑った。

 【元厚生次官ら連続殺傷】毎日報道「ネットに犯行示唆」は誤報(msn産経ニュース)
 毎日新聞“Wikipediaに犯行予告”と誤報 時刻表示を勘違いか、実は犯行後(ITmadiaニュース)

 ITmadiaの記事は、mixiでも配信されている。(参照

「おしごとあげたい」

 と、思うひとが沢山いるなぁ、というのが、『文学フリマ』の感想を一言で表現したものになるかなー。

 でも、その前に、自分がもっとお仕事もらえる立場にならないと、なのが難しいところ。
 収入になる、というのはもちろんとして、立ち位置を固める、という意味においても、少し欲が出てきたのかも。

 そんなこんなで。原稿執筆依頼をお待ち申し上げております(笑)。

岐路に立っている『文學界』

 岐路に立つ「同人誌」 「文学界」で「評」打ち切りに(asahi.com)

 文学フリマ事務局の望月倫彦代表が怒っていらっしゃったけれど(参照)、私は逆に、商業文芸誌として『文學界』の方が岐路に立たされているんだなぁ、と思った。
 そもそも、部数12000部の雑誌がどれだけマスに訴えることが出来るかどう、というところは疑問だし。商業出版に乗せる、というところが必ずしもゴールでなくなっているという状況に、『文學界』がついていけていない、という話のような気がする。
 ついでにいうと、新聞の文化部なんかも、地べたで起きている変化に対応なんか出来るわけがないので、古いスキームについては衰えていくのをそっと見守ることにして、それこそゼロアカ道場のような、新たな文芸批評のオーソライズのシステム構築の動きが出ている現状を注視していくべきなんだろう。

インディペンデントマガジンが流行る意味とその先

 明日、というかもう今日か、第七回文学フリマが東京は秋葉原で開催されます。不肖Parsley、文学フリマ初参戦でございます。たぶんB49『奇刊クリルタイ3.0』を中心に徘徊しているはず。

 昨今はジン・リトルプレス・インディペンデントマガジンが巷では「面白い」とされはじめて、『STUDIO VOICE』も7月号で「本は消えない!」という特集を組んだ。
 もっとも、「面白い」「流行ってる」と言っても、プロレスにおける「ますだまつり」に対する評価みたいなもので、まだプレイヤーによる「掛け声」といった印象は拭えない。そのあたりは、『左隣のインターフェース』様が「文学フリマが隆盛したからといって、ミニコミ全体が活性化したわけでもありませんし、別に文学が復権するわけでもないでしょう」(参照)とおっしゃることに、私も賛成せざるを得ない。

 とはいえ、出版社(版元)→取次→書店→読者という近代出版流通システムに乗っかっていた雑誌というメディアが機能しなくなっている現在において、カウンターメディア、あるいはコンテンツを継承していくためのアーキテクチャとしての、インディペンデントマガジンという選択肢は、もう少しその立ち位置が認知される必要があるようにも思う。
 もっと身も蓋もない言い方をすれば、鈍重で身動きの取りづらくなり、コンテンツの新陳代謝も効かなくなっている出版社発行の雑誌に拾われることのない事象をサルベージするには、誰かが誰か自身の手でやる他がない、ということだ。
 例えば、出版流通に乗せるとなると、最低でも1万部という規模感を意識した誌面つくりをしなければならない。が、そうなると相応のパイがあるジャンルしか取り上げることが出来なくなる。ある程度、メディアや編集者に余裕があった時代ならば、遊び心でマイナーな事象が掬われることがあったのかもしれないが、今後そのような好き時代の戻る可能性は年を追うごとに低くなっていくだろう。
 その点、インディペンデントマガジンならば、数十~数百という単位から発行することが可能で、コミュニティの規模の身の丈に合った運営が出来る上に、作り手が「面白い」と感じることをダイレクトに表現できる。そういった意味においては、同人誌が「面白い」のは「当たり前」だ。

 仲俣暁生卿によれば、「雑誌はもともとコミュニティを可視化するメディアとして存在してきた」という。以下、亡くなった『m9』Vol3から引用。

 私が考える理想の「雑誌」とは、多様性(空間の広がりやノイズ)と継続性(時間的広がり)を合わせもつ、書き手と受け手のインタラクションによって維持される実効的なコミュニティのことだ(後略)。

 そういった意味では、「大きな物語」が姿を消し、コミュニティが際限なく細分化しつつある「今」をビビッドに現しているのはインディペンデントマガジンである、という見方ができそう。
 しかし、これってWebも同じ役割を果たしているわけで。blogにしろ、ソーシャルブックマークにしろSNSにしろ、コミュニティの可視化の設計されているわけなのだから。
 となると、以前に東浩紀氏が指摘していた、「つながりの王国」の問題(参照)も、Webと共通するものがありそうだ。例えば、コミュニティの蛸壺化による分断の問題などは、各ブース、ひいては文学フリマ全体が陥りやすい罠といえるかもしれない。

 そこで、仲俣卿のいうところの「多様性」を担保するコンテンツをいかにメディアに埋め込むのか、というところに、この界隈が一段と面白くなるカギが隠されているように思える。
 あえてそのコミュニティを俯瞰してみたり、別のコミュニティとリレーションを試みることで、出版ともWebとも違うコンテンツとパッケージが提供できるのではないだろうか?

 手前味噌で恐縮だが、今回の『クリルタイ』で試みたこと(拙エントリーおよびこちらを参照)はつまりそういうこと。
 一見、カオスすぎて何をやりたいのか分からないような印象を受けるかもしれない。
 でも、経営者という立場の上原仁氏が、ロスジェネに対してどのようなご見識なのか。普段は「非モテ論壇」に距離を取っている荻上チキ氏が実際のところどう見ているのかを詳らかにすることによって、より「クリルタイ」のコミュニティの輪郭が掴めるし、吉田アミ女史や真魚八重子女史などが主戦場としているカルチャーとのリレーションをすることで、別の何かが生まれることだってあるかもしれない。
 個人的には、ただ個々が「面白い」と感じるものをポンと出す本だけでなく、メディアとしての「狙い」が仕組まれた本が、増えていくことを願ってやまないし、実際増えていくだろうと楽観していたりする。
 そういう希望がないと、やってられないよねぶっちゃけ。

 というわけで、お時間のある方は是非とも秋葉原へ。よろしくお願い申し上げます。

『PS』12月号を読んだ。

 表紙は今をときめく堀北真希。とはいえ、『PS』に合わせすぎて、写真集とのタイアップだった『an-an』と比較すると、ちょっと凡庸かなー。

 巻頭の方にH&Mのコーデに人気スタイリストが挑む、という企画。うーん。ちょっとピンとこなかった。
 この雑誌を定期的に読んでいるひとにとっては、「PSモデルBOOK」などが読みどころなのかしら?
 ちょっとおもしろかったのは、P131からのカジュアルウォッチ特集。ボーイズカジュアルなテイストにはブレッピーっぽいCABANE de ZUCCAのストライブのベルトの腕時計が欲しいなと思った。

 記事広告系ではtopic luxeの栗山千明サマが素敵すぎた。特に、グレンチェックでメンズっぽいサロペットが新感覚!!

 ちょっと微苦笑ものだったのが、『建子(たてこ)がゆく! 乙女のレトロ建築散歩』。なんでも、「鉄道好きの女の子=鉄子」に続き、「建物好きの女の子=建子」が急増中!だそうな。紹介されているのは、自由学園朝日館や旧岩崎邸庭園、旧古河庭園、東京都庭園美術館、ベーリック・ホールなど、抑えるべきものを抑えている。
 そういえば、日経ビジネスオンラインでも8月より『昭和モダン建築巡礼』が連載がはじまって「!?」という感じだったのだけれど。ほんとうに「建物熱」って広がっているのだろうか??

 4色ページは恒例の『私たちのLOVE&SEX』。読みきり小説は吉川トリコ女史(公式サイトがカワイイ)で、手馴れているというか、今までで一番マシな掲載だった。

  

はてなブックマーク発表会に応募して落ちた件

 はてなブックマークリニューアル発表会のお知らせ – はてなブックマーク日記 –

 私も、Web、メディアを題材にすることが多いblogを運営しているから、これは行かなければと思い、無理やり仕事のシフトに休みを入れるところまでしていた。
 で、そしたら、31日に落選のメールが手元に。

はてなブックマークリニューアル発表会
参加希望の皆さま

こんにちは。はてなスタッフの山田と申します。
このたびは、はてなブックマークリニューアルに際しての
メディア・ブロガー向け発表会に参加希望をいただき、
誠にありがとうございました。

最終的に80名の方からご応募をいただき、検討しました結果、
残念ながら、今回はお席をご用意することができませんでした。
大変申し訳ございません。

発表会の内容につきましては、後日、各メディアや
ブロガーの方からのレポートや、はてなによるスライドや
動画の公開をお待ちいただければと思います。
また、いただきました質問内容につきましても、
当日の発表内容の参考とさせていただきます。
貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。

今後とも、はてなブックマークおよびはてなのサービスを
よろしくお願いいたします。

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はてなブックマーク発表会
窓口 山田
info@hatena.ne.jp
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 しかし、「検討」の内容がいまいち分からないな。栗先生も落ちたそうだし。(参照
 単に先着順なのか、ぎーくを優先したってことなのか。

 いずれにしても、「論壇」系の「著名」ブロガー(参照)の力など、こんな程度ですよという話でした。