『あらたにす』を見てみた。

 日経・朝日・読売インターネット事業組合の新サイト、『あらたにす』
 ざっと見た感想は…金かけたリンク集だなぁ、と。各記事を詳しく読むには、新聞社のサイトに飛ぶ構造になっている。なんというか、伝統的な手法。
 各社の書評が1ページで誰が何を紹介したのか見れるのは便利ですね。

 しかし、『あらたにす』用に用意されたコンテンツである新聞案内人の顔ぶれを見ると、団塊世代をウェブに引っ張ることはできても、今リーチしているとはいいがたい10~30代に「売る」気がないとしか思えない。
 それにしては、字が小さくて年配の方々にやさしいデザインとはお世辞にもいえない。たぶん、三社横並びに配置する必要があったのでしょうけれど。

 まぁ、三社にとっては、今後進むであろう販売・印刷といった部門での提携や、産経・毎日や地方紙のシェアを奪ってなんとか生き残るための一里塚的な存在であって、このサイト自体の成功はそれほど考慮していないんじゃないかしら、と感じました。

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 <追記・10:30>

 ITmadiaNewsの記事。

 『「ネットで新聞復権を」 朝日・日経・読売が「新s」(あらたにす)』

 「新聞サイトに比べるとPVは少ないが、ページ滞在時間が長くなるとみている。滞在時間を指標に媒体価値を評価してもらえるようにし、3年目に収支トントンに持っていきたい」

 各記事を全文掲載しないのに、どうして滞在時間が長くなるのかが素で分からない。

 

女子大生は今から地方議会を目指そう!

 ちまたでは大人気の藤川優里八戸市議。Parsleyもヤラレタ感があるわけなのですが、ヤラレてばかりではアレなので、ちょっと与太話をしてみたい。諸兄におかれましては、話半分に読んで頂ければ。

 ■美人議員が多数誕生した2007年統一地方選挙

 実は、2007年の統一地方選挙では各地で25~30歳前後の女性、それもルックス売りの市町村区議が誕生している。
 話題をさらったところでは、「恋のから騒ぎ」に出演していた倉田麗華練馬区議だが、他にも23区では、元モデル・178cmという高身長を武器にトップ当選を果たした結城公美子港区議、ミス日本関東代表という肩書きで5900票あまりを獲得した樋内優子世田谷区議、職業「女優」と堂々記載し4816票3位当選の五十嵐千代杉並区議などなど、とにかくたくさん当選している。
 東京以外だと、ミス日本関東代表・ライターの金子恵美新潟市議が、南区で4200票以上集めてトップ当選。
 おそらく、彼女たちのような存在はこれからも地方議会レベルでは高得票率でバッジを得ていく可能性が高いだろう。

 とはいえ、彼女たちはモデル・タレントという経歴を背に地方議会に入ってきたという点において、佐野美和元八王子市議が切り開いた道を歩んでいるにすぎない。
 男社会である議会で伍する為の戦闘服としてパンツスーツをびっちりと着こなし、セクシャリティを自覚的に武器にして肩肘を張って議場に臨んでいる。あくまで印象だけど、根っこの部分には、ウーマンリブ運動といったあたりの遺伝子をしっかりと受け継いでいるのではないか。いわば「美人議員1.0」だ。オジサマたちが「クン」呼びをしそうな感じ。

 ■ゆりタンは「美人議員2.0」

 その点、ゆりタンは立脚点から違う。大学卒業して秘書になろうと考えたとあるから、「跡取り娘」としてそれなりの野心があったのだろうけれど、それを野心と見せないのは、全てが「ナチュラル」だから。選挙戦をブラウス+スカートで闘ったりしても違和感を感じさせないのは、才能としかいいようがない。27歳の女性であることも、「議員さん」であることも、彼女にとってはごくごく自然なことだろう。
 浴衣姿もジャケット姿も、ホットパンツでバイクに跨る姿も、どこにでもいるちょっとカワイイ20代女子以上でも以下でもない。そんな彼女が大した準備もせずに大量得票トップ当選だったということに痛快さを感じているひとも多いんじゃないかな。

 ■アウトプットし続けるしかない

 大相撲初場所で優勝した白鵬に対して、国技館に駆けつけた東国原宮崎県知事が、表彰という名目で特産品のアピールをこれでもかと繰り広げた数時間後、橋下弁護士の大阪府知事当確のテロップが各テレビ局で踊った。
 語弊を恐れずにいえば、彼らに期待されているのは政策ではなく、とにかくテレビに出て出て出まくってアピールし続け、都道府県民、そして外の人間のアテンションを引きつけることにある。そうしないと、他の地域との差異化が図れない。
 そのためには、何でもいいから情報を常に発信し続けることが出来るかどうか。その中にはネット住民によって発見されて局地的/突発的なブームになるものが紛れているかもしれない。つまり、アウトプットしないということは、機会損失なのだ。
 上記のような意味では、今回のゆりタンは市が計上したであろう広報予算の数倍の効果を八戸にもたらしたことになる。
 この際、政策なんてただの飾りです。真面目に議員さんをしている、という印象を植えつけられる程度にあればいい、というもの。
 だから、ゆりタンのサイトに、老人介護施設を訪問する姿やら、議場で質問する姿やらを載せずに、彼女が中心の画像ばっかりUPしているのは、圧倒的に正しい。
 彼女が今後すべきなのは、アテンションを持続させるために、毎日ブログに写メをアップしまくり、顔文字を使いまくった活動報告を出し続けることなんじゃないかなと思う。痛かろうが何だろうが、注目されるが勝ちだ。

 ■次の統一地方選挙は「狙い目」ですよ!

 いやね。去年末にあった『突き抜けろ!限界論 -第8回OBIIミーティング』。第二セッションのゲストの伊藤春香女史のことを皆「しっかりしている」とか「一番堂々としていた」とか大絶賛するんですわ。特に40~50代のオジサマたちが。
 彼女のような、他のひとより多少は社会的なことに関心があり、キャリア形成に多少の野望があり、恒常的にアウトプットを出すことに慣れている、拡張された個を確立することに成功した22歳前後の女子大生にとって、地方議会に「就職」するというのは検討に値すると思うし、ゆりタンをはじめとする若い女性が高得票率で当選している事実を見れば、それほどギャンブルでもないように感じてしまう。
 次の統一地方選挙は2011年か。ちょうど選挙に出馬するには適齢期にあたるな。それまでの3年間、院で学ぶもよし、ボランティア活動するもよし、NPOのインターンを探して潜り込むもよし、もちろんルックスを磨く、というのもアリだ。

  

『TITLE』3月号はスイーツ特集!!

 全編素敵すぎる。見てるだけでほっぺた落ちそう。
 キモは、ヨンアが登場しているデルレイ・カフェ・デ・デリス(銀座)のスイーツコースかな。ここのワッフルってすごく歯ごたえが軽くてあんまり甘くないから、アイスやチョコレートが引き立つんですよねー。
 個人的に気になったのは、パティスリー・コリウール(下丸子)のトロピコ、シルビウス・ブラボー(有楽町)の石焼きワッフル、パンケーキ・ママ・カフェ・ヴォイヴォイ(三軒茶屋)のバナナパンケーキといったあたり。
 あとは、辻口博啓シェフが名古屋にオープンさせたフォルテシモ・アッシュ、タルトが美味しそうな京都のミディ・アプレミディ、キャラメルのエクレアがぴかぴかで目を引いた吹田のケ・モンテベロなどにも機会があれば行ってみたいです。

 蛇足ですが、「特別な人にショコラを贈る最高の演出を考えました」という企画で、小林武史氏が生き生きとしているのが印象的でした。

追悼、ヒース・レジャー


 AFPニュースを見て知って驚愕した。ご冥福。

 彼は、Parsleyが一番映画観ていた2000年頃にスターダムの階段を登り始めていたので何かと出演作品を鑑賞する機会に恵まれていた。
 だから、同郷のメル・ギブソンの息子役の『パトリオット』とか、ビリー・ボブ・ソーントンの息子役で、親子で看守という境遇に耐えられなくなって自殺する『チョコレート』など、圧倒的な父性の前でもがく役柄のイメージが強いな。

 あ、でも彼を語る上でゼッタイに外しちゃいけないのは『ROCK YOU!』だと思う。中世の馬上槍試合とQueenを無理やりかけ合せたワンダフルな作品なので、追悼特集を組むなら是非とも入れてもらいたいです。

 しかし、これでまたテリー・ギリアム監督の新作が撮影中止とは…。(参照

ロック・ユー
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アイドルは匿名でブログするべきだ。

 と、炎上→休止or閉鎖というニュースがYahooトピックスに乗る度に思ったりする今日この頃。
 アイドルというアイディンティファイしないところで好き勝手書くぶんには発見される可能性低いし、何かと我慢が強いられる自己表現を気兼ねなく出来るのに。
 
 まぁ、勘のいい、現実の要求と自身の趣向との乖離に自覚的な子たちは、もう既にアイドルという自分と切り離した別のペルソナを作って居場所を確保していたりしているものだけど。

 ただ。「炎上」がニュースになって循環するモデルが確立されてしまった以上、いくら叩かれてもまったくへっちゃらな鉄の神経を持つタレントが最強なのはいうまでもない。事務所は手がかからず済むし、メディアはそれで記事が一本仕上がるし、Webサービス事業者(特に広告モデルの)はPV稼げるし、ユーザーは暇つぶしのネタとして消費できる。

 その点、休止という選択をした滝口ミラのケースは中途半端な印象が否めないな。メディアとかユーザーとかより別の方向を見ての処置でしょうけれどね。

 毒舌?女子高生アイドルのブログが炎上 マネージャーに真相を直撃!(『日刊サイゾー!』)

 
 
 

カニ食べた~い!!

 蟹は年イチくらいしかご縁がないparsleyですが、これをぱらぱら読んでいて食べたくなりましたよ、と。
 何よりびっくりしたのは、福井・越前町の小中学校ではカニ給食の日がある、ということ。11月6日の解禁日直後に順番でセイコガニが振舞われるそうな。

 素敵だったのは、28-29Pの老舗旅館「こばせ」の『開高丼』、64-65Pのカニクリームコロッケ、そして74Pのかに玉。いつかきっと。

 関係ないけれど、表2・表3にgooが広告出していたことにも驚きました。

水に落ちた犬しか叩かないご時世

 『インターネットと「私刑」化する社会』 (IT-PLUS)

 『ガ島通信』様のこの記事。
 個人的には、「私刑」を行使することがマスメディアの専売特許であった頃よりも、あらゆる正義がぶつかり合うようになった現在のネット社会の方がより良い世の中で、誰でもメディアを持ち抵抗の手段があるという一点において、「人々が望んだウェブ社会」そのものだと言ってもいいと思う。別にベクトルは間違ってはいない。

 ただ。「私刑」の矛先が交通違反とかキセル未遂とかいった小悪や、「おじさんキモイ」発言をするアイドルのモラルを咎めるような、叩きやすいものばかりに向いて、体制とか権力とかいったヤバめなところにはいかない、もしくはいってもヘタれて何も変えられない、というところになんだかなぁ感は覚えるなぁ。
 アイドルにしたって、事務所なりサービス事業者なりファンなりによって「鎮火」作業が働き、次回からは案外フツーのネットライフに戻れる例もあるし。逆に言えば炎上したくらいで活動休止するタレントは事務所に骨がなさすぎるし、骨を見せる程のバリューがそのタレントになかった、ともいえるかもしれない。
 結局のところ、実生活にクリティカルな影響が及ぶのは、誰からも守ってもらえない学生とかサラリーマンといった一般人だけだということは、ネットで発言する人間みんなが持つべきだろう。

 もうひとつ。オールドメディアの側も、ネットの暴走を批判しつつ、暴走に乗って「私刑」に輪をかける役割を担っているという側面は見逃せない。
 さらに、新聞やテレビも、今は大して「権力」を「監視」などしておらず、むしろ「ネット」を「監視」するという一点において「権力」と歩を一緒にしているわけで。そういう構造に無自覚なひとが多すぎる気はする。

 まぁ、インスタントに結果に結びつくものを叩いてカタルシスを感じたいのは、オールドメディアの中のひともねらーも変わらないんだろうし。
 他者の人生を玩具にするというエンターテイメントがコモデティ化してしまった以上、自分が「水に落ちた犬」にならないように注意していくしかないでしょうね。

「おとぎの国」の先のSecond Life

 ある日、Second Life内を彷徨っていた私(の分身)は、とある企業のSIMに辿り着いた。がらんどうの建物の中をぼんやりと見てまわっていると、「こんにちは」と声をかけられた。ログインしてはじめて会ったのが私だという。ひとしきり立ち話をした後、「そろそろ時間なのでLOします」と忽然とその場から姿を消した。
 残された私は、よしながふみ女史の『それを言ったらおしまいよ』に収録されていた「おとぎの国」という短編を思い出していた。神は最後に残された一人に罰をお与えになりました…。

 国内外問わず企業のSIMは、生まれた時点で既に「廃墟」となる運命となったところがたくさんある。Parsleyとしては、モンス・デジデリオの宮殿が現代風にアレンジして復活したみたいで、そういった雰囲気が嫌いでなかったりするのだけれど、実際に予算つけてプロモーションを実施した側は、そんな暢気なことも言ってられなくなっているんだろうな、とCNETの記事を読んで思った。

 実は「人を集める必要」ない?–アクセス数だけに頼らないSecond Life活用法(CNET Japan)

 Second Life内で人を集めるのではなく、そこで表現できることや、そこで起きている出来事を利用して、ほかの告知にうまく活かしています。TVやイベント、スポーツなど、ユーザーが現実世界で触れるものと、Second Lifeという仮想世界を同時に展開することで、新しい表現ができています。

 「人を集める必要はない」というのは、実際にSLをエンジョイしているユーザーに対してずいぶんと失礼な物言いだよなー。
 この記事で例に挙げているようなブランディング狙いならば、SLなどのメタバース空間でやるよりも冴えたやり方は沢山あるだろうし、目的と手段が逆になっているような印象を受けた。

 現在のSecond Lifeは、バブル期にリゾート開発をして破綻した地域に似ている気がする。住人の意向を無視してゴルフ場やスキー場をがんがん建設したあげくに打ち捨てられて、地域そのものもやせ細ってしまった構造と、メタバース空間を巡る議論がユーザーを置いてけぼりにして進んでいる様子は根っこが一緒じゃん、と。

 おそらく、企業の参入が一段落した今後、コミュニティ設計がきちんと考えられたSIMが栄えるようになっていくと、Second Lifeの雰囲気もだいぶ変わっていくのではないかな、と思う。そんなSIMあるの、という向きもあるのだろうけれど、結構簡単に見つかりますよ。CNETの記事を執筆したようなひとや、やっぱりSLダメだと言っているひとたちとは、時間と空間を共有していない、というだけで。
 とにかく、SLを楽しんでいるユーザーは相当数いること、そういったひとは感度が高くて、プロモーション目的の企業SIMにはより付かないこと、そして、「見る」だけでなく「つくる」ことに比重を置いているひとが多いこと、こういったポイントをまったく見えていないコンサルティングを受けてしまった企業の担当者の方にはご愁傷様と言いたいです。撤退戦頑張ってください。

 ひとまず、私は「SL内ではものつくりとコミュニティというのが重なっている」ということを押えておきたいので、mohri様が編集を担当されている『クリエイターズ Second Life』を読んでみるつもりです。(参照)

それを言ったらおしまいよ
よしなが ふみ
太田出版 (2004/01/24)
クリエイターズ Second Life
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『PS』2月号を読んだ

 やっと読めた。
 とはいえ、カラーページではそんなに目を引くところはなかった。「ALWAYS仲良し母娘姉妹です」という企画に、少女隊だった藍田美豊が、『PS』の12月号よりモデルとして登場している娘の入夏と一緒に登場していたのが気になったくらい。

 4色ページの方は、のっけからオトコの浮気をプロレスに見立てるという大胆な企画で思わずのけぞった。

 コミカルからデスマッチまで。ごまかして、バレて…恋のリングは大波乱!

 ちょっと引っかかったのは、対置が「真剣勝負」でなく、「コミカル」と「デスマッチ」だということ。これは。もしかして。大日本プロレスに風が吹いている??
 一番笑ったのは、「PSは浮気についてジャッジしません」とレフリーはお休みすると明言していたところ。
 紙面づくりも、どこか『紙プロ』ぽくてなかなか頑張っている。parsleyとしては好感を持ちました。

 第二特集は『PS”女子の品格”委員会』。これもギャグだと思って読めばかなり楽しめる。女子大生らの対談で『女性の品格』を読んだというのが4人中2人というのは多いのか少ないのか。ひとまず、就活のために読むのは相当違うだろとは思ったりしました。おあとがよろしいようで。

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心にペンを手放さない者は幸いである。

 そして、そういうひとが書く場を自前で用意できる21世紀最高! …なんて思えるエントリーを日に数個は出会うことができるって、ものすごく幸福なこと。
 と、同時に、情報を消費することと、文章を噛み締めるという行為をない交ぜにしてカウントしないようにしなきゃな、と思う。

 Parsleyも、いつだっていろいろなことに挫けていて、このblogもその中に含まれることもあるのだけれど、「書ける、って才能だよ」と様々なひとに、何回も言って貰えることがあったから、ここまで続けることができていたりする。皆様に感謝。