たぶん、お楽しみはこれからだ。

 なんだかあまり実感がないのですが、2007年も最後ということで、拙blogをご覧の皆様にはほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。
 
 このブログは、2004年10月より今まで続いているのだけれど、最初はアダルトとはいえ出版社に潜り込むことに成功した人間の日記というか備忘録といったスタンスでした。いつの間にか、全然「添え物らしく」なくなってしまっていますね(苦笑)。
 今年の夏に、はじめるきっかけの一つだった出版社を辞めることになって、このブログのあり方もいろいろ考えました。結局あまり外見は変化することもなく乗り切ってしまったのですが、なかのひとである自分のマインドは大分切り替わっています。一言で示すと、「世に出る」ということになるでしょうか。
 これまでこのブログは「分かるひとに分かってもらえばいい」という気持ちが強くて、ひとつひとつのエントリー毎に、私が勝手に読んで欲しいと思っているひとに向けて書かれていました。そしてそれは自己満足レベルにおいてはかなりの部分が達成されていました。
 とはいえ、縁があって『メディア・イノベーションの衝撃』にコラムを書かせていただく機会があって(参照)、ちょっと欲が出てきたなぁと。来年は徐々にでも「分かる人だけに」というフィールドからはみ出していければいいな、と考えております。

 正直、来年の社会情勢はあまり明るいものではなさげですが、いろいろな方々がいろいろなところで種を撒いて歩いていたことを知っていますし、その中から芽吹くものもあるでしょう。parsley個人としても、お楽しみはこれからだ、と思っています(笑)。
 
 そんなこんなで。
 私にとっても、皆様にとっても、2008年がよい年でありますように!!

道具の使い方が間違っています。

 ここのところずっと「ブログはツールに過ぎない」と言い続けていたparsleyではありますが、じゃあお前はどうなんだと問われた時に、結構「間違った」使い方をしているなーと思う面が多々あったりする。

 例えば。yaplogは携帯で画像を撮る→投稿というルーチンを日に数回繰り返すしょこたんスタイルで使うのがもっとも効果的で、実際しょこたんの真似をしている10代の女子の方が一日あたりのアクセスはここの数倍稼いでいるはず。
 ブログサービスが広告モデルだということを併せて考えると、そういう使い方をしている子の方が優等生で、私はなんとも扱いづらい不良ユーザーということになる。
 彼女たちを見ていると、ウェブサービスの使い方が理屈でなく分かっているなぁと感心してしまう。で、そこからさらに、果実をもぎ取ろうという方向に最適化されると、伊藤春香女史のようになっていくのかもしれない。
 『ブログ限界論』で『GIGAZINE』の山崎恵人氏がおっしゃっていたように(参照)、「インターネットがあるのは当たり前」な子たちは我々がしちめんどくさい議論を経てもいまだによく分かっていない道具のことを、マニュアルなしに使いこなしていくのだろう。

 他にも、今年は一月にオーマイニュースに押しかけてインタビューをしたり(参照)、毎日新聞の中のひとにお話を聞いたりしたのだけれど(参照)、お互いの費用対効果のことを考えれば、このブログで掲載することは「間違っている」と判断せざるを得ないところがある。
 IDを取得しているのだからはてなの話題ははてなでやったほうがいいに決まっているし、アフィリエイトで稼ぐためには、本の紹介に「書評」は不要だ(少なくともこのブログでは)。

 ま、そうはいっても、個人的にはこういった「間違った」使い方をすることに意味を見出していたことも間違いないわけで。
 それをもとに、今後どのように進むのかはぜんぶparsley次第なんだよなーということをゆるーく考える師走の夜でした。

 

自然状態なインターネッツとブログ

 小谷野敦氏が荻上チキ氏の本名に関する情報を開示した件。(参照
 『トラカレ』の中のひとには申し訳ないのだけれど、外野としては予想通りの顔ぶれが次々に首を突っ込んでくる実名匿名論ホイホイ状態になっていたのが大変興味深かった。

 もっとも、この事件からは、当事者の同意なく個人情報を開示しかねないようなアホな連中とは極力避けて生きるべき、というフツーの教訓くらいしか思いつかない。
 荻上氏に落ち度を強いて挙げるとすれば、猫猫先生や音羽理史氏に対して一時的にせよまともに相手しすぎた(あるいは政治的に利用しようとしすぎた)点になるのではないか。彼らが「公」と「私」をオレルールによって柔軟に運用していることは明らかなわけだから、論敵に対して術策を用いる可能性は十二分に想定できた。結果的に、相手を論破するというブランディングに払うコストとしては、あまりにも収支がマイナスになっている。
 というか、「卑怯」なんて言葉が飛び交う状況でよくコメント欄で「議論」する気になるなぁ。エントリーでご自身の立ち位置と見解を明確に表明すれば済む話なのに。皆さんのまじめさには心底から感心します。

 小倉秀夫先生のご見解(参照)は「万人の万人による闘争状態」であるインターネットに秩序を求めるお立場なら、そうおっしゃるのも分からないでもない。まぁ、私の意見は異なるけれど。
 ただ、インターネットが「自然状態」に置かれている、ということは事実で、だからこそ辻斬りのような事態が跋扈しているのだと思う。
 各Webサービスが、自ら定めた規約と照らし合わせてシロかクロか判断することさえも難しく、司法・警察が手を突っ込んでくるのを座して待つより他ない状況である上に、一度流出した情報を回収することはほぼ不可能だし。
  
 しかし。各サービスの大多数のユーザーは、それほどストレスもなく平和にサービスを利用していることを考えると、規約や運用に失敗していないわけで。
 多くのサービスや事業者がコミュニケーションツールとしての進化を志向して、メディアとしては広告モデルの確立に舵を切っていることは、戦略としてはぜんぜん間違っていない。
 が、「自分の意見を発信したい」とか、「議論をしていきたい」と考えているユーザーにとっては、ブログという場はますますミスマッチングになっていくのかもしれない。

2008年は乙男の年に!?

オトメン(乙男) 4 (4) (花とゆめCOMICS)
菅野 文
白泉社 (2007/12/18)

 帯に、次のようなフレーズが。

 2008年のオトメン(乙男)は「流行語大賞」受賞希望

 でも、真面目な話、乙女男子を何とか定着させて、堂々と後ろ指さされることなく、ひとりでスイーツ巡りが出来る世の中にはしていきたいよなーと思う今日この頃です。

「突き抜けろ!限界論 OBIIミーティング」がカオス

 『「突き抜けろ!限界論 OBIIミーティング」を開催します』(OBIIブログ)

◆ゲスト(いずれも個人の立場で参加して頂いています、順不同)◆

第1セッション(日本型マネジメント・組織)
ゲストスピーカー:田畑友啓さん、原田明典さん、中村孝一郎さん、石黒不二代さん
ファシリテーター:Sam Karo(OBII)

第2セッション(ブログ)
ゲストスピーカー:磯野彰彦さん、小越崇広さん、小飼弾さん、伊藤春香(はあちゅう)さん、徳力基彦さん
ファシリテーター:永瀧和貴(OBII)

第3セッション(メディアとプラットフォーム)
ゲストスピーカー:佐々木俊尚さん、須田伸さん、森祐治さん、山本直人さん
ファシリテーター:藤代裕之(OBII)

 すげー、カオスだ。(ゲストスピーカープロフィール参照

 第1セッションは、DoCoMoからmixiに移ったばかりの原田明典氏が気になる。レガシー企業に出来ることと、ベンチャーに出来ることについて、語って頂けるのではないだろうか。

 第2セッションは…どうするんだろ?(笑)
 だって、新聞社のひと、サイバーエージェントのひと、アルファブロガー、カリスマブロガーですよ。まぁ、ファシリテーターの永瀧氏と徳力基彦氏がなんとかしてくれそうだけど。

 個人的には第3セッションに一番関心があるかな。
 「フラット革命」な佐々木氏に、ネットトレンドの須田氏、博報堂のブランドコンサルだった山本氏もさることながら、森氏が名前を連ねていることに注目したい。携帯とコンテンツ、メディア戦略といった部分で濃ゆい議論が聞けるのではないかと期待しています。『ガ島通信』様の”田原総一朗”ぶりも見ものです。

 そんなこんなで。この顔ぶれを見るだけでも、仕事納めが終わってから、あるいは忘年会を抜け出して、もしくは嫁/夫を質に入れても(笑)、聴きに行く価値があるイベントだと思います。

 どうやら定員まであとちょっとっぽい。お申し込みはお早めに。

もうフレームの外で勝負するしかないな

 私的録音録画小委員会:「ダウンロード違法化」不可避に(ITmadia NEWS)

 上記の記事の感想。
 津田大介氏によれば、「学者先生は1人を除いて全員欠席」だったそうな。おっしゃるように、最初から結論を決まっていたのでしょう。現段階では、文化庁や権利者側は反対を歯牙にもかけていないというのはよく分かりました。

 今後反対側は、ダウンロードの違法化が確定させないための活動をしていかざるを得ないだろう。
 過去を紐解けば、1984年に著作権の「貸与権」が規定されるまでは紆余曲折があったというし。
 日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合のサイトでは、「当時の若者たちが決起集会を開くなどして、そうした動きに反発し世論を巻き込んだ社会論争にまで発展」して勝ち取ったことを、誇らしげに記している。(参照
 ダウンロードの違法化については、まだそこまでのムーブメントにはなっていないというのが、正直なところなのではないだろうか。
 今回の件を報じているのはネットメディアだけで、新聞社系はほとんど無視しているわけだし。実態を伴った圧力とみなされるには、反対側サイドで日比谷公園を埋めてみせないとダメかもしれない。

 ただ。この状況を劇的に変えるには、クリエイティブ・コモンズを宣言し、既存の流通販路を一切通らずに、10万人規模で視聴あるいは1万人規模の会場を埋められるようなコンテンツ製作者が登場するしかないように、個人的には思うけどなー。
 質のいいコンテンツを制作する能力があっても、権利まわりや流通の首根っこを押さえられていている状況は打破されなければどうしようもないし、誰か無法な賢者がフレーム外で勝負する必要があるのだろう。

 アダルトビデオ業界だと、高橋がなり氏が1995年にソフトオンデマンドを設立し、自前で良質な作品を制作するだけでなく、流通を握り、ビデ倫とは別の審査団体(コンテンツ・ソフト協同組合の前身)を立ち上げることによって、ビデオ倫理審査委員会と加盟メーカーにより支配されていた状況に風穴を開けてみせた。彼が当時既存だった流通問屋や権利団体の外側で一から対抗軸を築きあげたからこそ、現在のセルソフト隆盛がある。
  
 そんなわけで。既存の流通販路・権利団体の掌で踊っているうちは、「権利」を主張する側として脆弱だよなぁという感想でした。
 書いていて80年代のレンタル勃興期についてはちょっと興味が出てきたので、年末に勉強してみたいと思っています。

「誰にも見せないつもり」ならば

 失礼ながら、加藤謙介氏のことは今回の「ドリコム退職にあたり」というエントリーではじめて存じあげました。

 しかし、エントリーの内容よりも先に、ブログのタイトルが『誰にも見せないつもりの日記』というのに心底困惑した。mixiやらVoxやらで非公開設定されているならともかく、全面公開された日記なわけですよね?
 「誰にも見せないつもり」のならば、blogに書くのは目的がちがうんじゃというか、Web上にメモるのも微妙だと思うのだけれども。大学ノートに手書きが吉。

 で、ドリコム内外の関係者の方々がエントリーを次々に上げていることで、困惑はさらに深まるわけですよ。『A・Fool・O』様は社員ブログガイドラインに抵触しているかどうか「イマイチ判断付かない」ながらも加藤氏エントリーのぶくまコメに反応しているし(参照)、『世界を巡るFool on the web』様まで、「こういった議論はドリコムでは当たり前のように社内ブログで行われていました」とおっしゃっているし(参照)。
 いや、一度公開してしまったならキャッシュが残るしSBMなどでクリップされてしまうというのは初歩中の初歩だし、社内ブログと外向けのブログを同じマインドで捉えていいはずないし。私には彼らがエントリーを公開することによって何かがプラスになる要素がぜんぜん見つからない。

 なんというか、ドリコムという会社がブログに代表されるコミュニケーションツールがどういうものかよく分からずに作ったり売ったりしている、ということを垣間見た気がしました。
 今回の件に関してに限らず、Webサービス事業の関係者から、そういう印象を受けることが増えたような。

 ただ、もしかして。経営陣に対してクリティカルな打撃を与えるつもりだったり、本音と建前が乖離しがちな会社風土をひっくり返してシームレスな日本社会を作るための地ならしをしている、というのであれば、それはそれで注目すべき戦略だと思うけれど。
 外から見た限りでは、どのような意図があるのか(あるいはないのか)よく分からないなぁ、というのが正直な感想になります。

タバコ自動販売機メモリアル

 書くネタはいろいろあるのですが、気乗りしない昨今。
 そういう時は、これからタバコの自販機を適当にケータイで撮った写真をUPしていくことにする。

 今回のものは、多摩川周辺を散歩していた時に偶然見つけた、少し変わった型。

『アルファブロガーアワード2007』で考えたコト

 12月7日(金)は、『アルファブロガーアワード2007』のイベントに、六本木Super Deluxeまで行って参りました。
 運営委員会の皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 受賞された15ブログを運営されている皆様、おめでとうございました。(参照
 今後のご健筆を影ながら応援させて頂きます。

 受賞ブログの一覧は毎日jpが速攻で記事を配信していてちょっと驚いた。

 『「アルファブロガー・アワード2007」に15人を選出』(毎日jp)

 以下、会場や、感想がUPされている方々の記事を拝読して、考えたことなどをとりとめもなく記しておきたいと思います。

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