「毎日jp」がはじまっていた。

 何気なく「毎日jp」を覗いてみたら、もう既にスタートしていました。ざっと見た感じでは、よくある新聞社のサイトという感じ。
 細かい部分で工夫はあるのかもしれないけれど、parsley的にとりたてて記することもなく、反応に困る。ニュース速報記事が右側上部に配置されていて、見にくいなぁというくらい。

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秋の夜長の「ニコニコ動画」

 日本の秋、ニコニコ動画の秋。
 MTVのコンテンツの配信が決定したり(参照)、次期バージョンRC2の発表会が控えていたり(参照)、10月の日本のWeb業界は良くも悪くもニコニコの話題を中心に回っていきそうな気配だ。
 しかし。システムやメディアとしてのニコニコ動画をホメる声は大きいのに、コンテンツそのものの評はあまり聞こえてこない気がする。どんな動画を面白がっているのかがあまり見えてこないというか。
 このあたりは『Scott’s scribble – 雑記』様がおっしゃるように(参照)、「でもこれは大っぴらにやったらダメだよなぁ」という感覚が濃厚に働いているからだと思う。

 まぁ、そんな能書きはどうでもよくて。
 今回はparsleyが眠れぬ秋の夜長に見てもらいたいなーと思う動画を、(多少空気を読まずに)紹介したいと思います。
 

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AMNウイルスバスター・ブロガーミーティングに参加してみた。

 昨日はアジャイル・メディア・ネットワークウイルスバスター・ブロガーミーティングに参加するため、新宿のトレンドマイクロ社内の会議室へ。

 今回は、10月26日発売の『ウイルスバスター2008』に盛り込まれた「Webからの脅威」対策について重点的にレクチャーをして頂いた後に、ラボを覗かせて貰い、その上でディスカッションを実施する、という流れだった。
 詳しくは、こちらをご覧頂きたいのだけれど、最近ではサイトを閲覧しているだけでもオンラインゲームのIDやPASSが盗まれたり、インターネットに接続しているだけでセキュリティホールを利用し感染するようなケースがあるとのこと。ぶっちゃっけ、このあたりは私も認識不足で、ニコニコ動画の「素晴らしき迷惑メール」とか見て喜んでいるだけではいられないなぁと思った。
 
 印象に残ったのは、「どのような人材を求めているのか」というご質問に対して、ラボの方が、「真面目で、正義感の強い人」とお答えになっていたこと。ずっと前に社会科見学に行ったときの消防員の方とまったく同じだなぁ、と思い出してみたりした。

 頂き物は、『ウイルスバスター2008』β版と、「トレンド君のネット犯罪相談所」という小冊子(これ、高校や大学にばら撒いたりしているのかな? してないならした方が)。それに、個人情報シュレッダーはさみ。

 そんなこんなで、当ブログはトレンドマイクロ株式会社『ウイルスバスター2008』モニタープログラムに参加致します。「10月10日くらいまでの間に、ベータ版を実際に利用してみた感想を最低一本、ご自分のブログに書いて下さい」とのことなので、後日、レビューを書いてみます。

記事の品質というファンタジー

 finalvent様が『まさしわりない程度にちょこっとだけ』というエントリーで、「発表会とかブロガーなんたらなんてけっこうどうでもいい」とおっしゃられていて、呼ばれてのこのこ出かけていった身としては肩をすぼめるしかないparsleyです、こんにちは。

 ま、発表会の席で仮にコンテンツのクオリティに対する質問をしたとしても、「私達は10年かかって一人前に育てた記者達に自信を持っている」という返答しかこなかっただろうなぁ、と思うわけなのだけれども。デジタルメディア局のトップや役員クラスの方々が「ネット君臨」のような社をあげての特集企画ならばともかく、地方支社の一記事やその反応までしっかりと把握しているようには見えないし。
 で、記事単体の内容に関して問い詰めたいのならば、担当記者・デスクと「対決」する以外にない。現状、ブログなどの個人メディアを含めたネット媒体では、その対決の「場」にもたどり着けていないということでしょう。

 ちょっと手前味噌だけど、『メディア・イノベーションの衝撃』に寄稿した私のコラムから引用する。

 ネットでは主に医療関係者から恣意的だという批判が集まっている毎日新聞の奈良・大淀病院妊婦死亡事故報道のキャンペーンが新聞労連ジャーナリスト大賞特別賞に選出されたことは、報道機関の自己評価と外部からの視線の齟齬が顕在化した例だと言えるだろう。(P64)

 ちなみに、知っている限りで毎日関係者で私のコラムに反応頂いたのは、北海道支社の柴沼均記者くらい。で、申し訳ないのだけど、拝読して引用のされ方にずるっとずっこけた。

 逆に受けての方では、同書では「電波系」とありますが、陰謀論など妄想が入ったブログも多い。同書からの引用によれば「鵜呑みにする読者はそれを信じたい気持ちが先にあり、極端に言えば事実かどうかは関係なくそれを信じる」(65ページ)とあります。こうした、信じたい人向けに電波を発信するようなブログは、ジャーナリズムとはいえません。
『ネット時代のジャーナリズム論(4)』より)

 いやいや、前段で既存メディアもネットも区別なく、「全ての文章は書き手の主観から逃れられない」って書いてありますってば(苦笑)。
 まぁ、彼だけのものではなくて新聞記者さんの平均的な情報の切り取り方なんじゃないかなと推測するけれど。
 
 つまるところ。「10年間かけて一人前になった」記者さんたちに、情報コンテンツの評価なんかできっこない、ということの証左が、くだんの奈良の事件の取材が新聞労連で賞を貰ったということであり、この前の発表会で新聞協会の受賞歴を誇らしげに披露なさっていたことであり、なんじゃないかしらと思うわけですよ。
 毎日に限らず、収益モデルを再構築することよりも、こういったマインドの部分を入れ替えることの方が容易ならざる状況っぽい。中のひとにとっても、外野にとっても。
 この方面では、『ガ島通信』様が触れていらっしゃったように(参照)、産経新聞は「iza」でシステマティックに記者のマインドを切り替えるという荒療治に取り組んでいるので、多少は期待できるかもしれない。
 そういえば、産経グループは新聞労連に加盟していないのですね。ついさっき知りました。(参照) 
 

 
 

乙女男子『オトメン(乙男)』を読む!

 乙男と書いてオトメンと読む!

 というわけで。読みました、『オトメン(乙男)』の3巻。

 私が思うに、ケーキを作るとかお裁縫とかは、「乙女」属性というよりも「家庭的」という属性で、ここに関してイコールで結ぶことに違和感が常日頃からあったりする。
 むしろ「好きな人に本当の気持ちを伝えることのできない」というメンタリティこそが「乙女」、だということなんだろう。

 しかしこれとても、白河桃子女史の「結婚/付き合うことに優柔不断」という属性(参照)の影が見て取れるような気がしないでもないし、ちょっと奥歯に何かが刺さった感があったりもする。

 でもまぁいいや。飛鳥カワイイし。ギャップ萌えとしてど真ん中正統派です。

オトメン(乙男) 3 (3) (花とゆめCOMICS)
菅野 文
白泉社 (2007/09/19)

 

「毎日jp」はどうすべきだったのか?

 昨日parsleyも行ってきた「毎日jp」の記者発表会。(参照
 ブロガー各氏のエントリーやその反応を一通り拝読したところ、おおむね不評ですね(笑)。

 『毎日新聞の新サイト「毎日jp」の発表会でさらし者にされてみました』(『GIGAZINE』様)
 『「毎日jp」の記者発表会に行ってきました。』(『ガ島通信』様)
 『毎日新聞社の新しいサイト「毎日jp」 発表会に参加しました。』(『PLAR BEAR BLOG』様)
 『毎日jp記者発表会に参加してきました』(『[の] のまのしわざ』様)

 少なくともブログ界隈において「さらし者」になったのはむしろ「毎日jp」の方だという、プロモーション的にはマズーな展開になってしまった。ご愁傷さまです。
 parsleyとしても昨日の発表会だけで判断すると、広報・PRだけではなくサイトそのものも「前途多難というレベルじゃねーぞ」と感じざるを得なかった。
 ま、折角の機会がムダになるというのもアレだし、アルファーブロガーでも何でもないけれど「第三者の視点から」助言をしてみます。

 ■「記者」には発表会、「ブロガー」には懇談会

 記者会見に潜り込んでみて思ったのは、時間から進行から何から何まで、「マスメディアに記事にしてもらう」ということに特化している、ということ。
 平日13時からという時間は、次の日の朝刊や各ニュースサイトで配信するには最適の時間だし、女優の黒谷友香さんのトークとフォトセッションはスポーツ紙・夕刊紙で取り上げてもらうトリガーとしては極めて有効だ。
 そして。記者会見に「ブロガーを呼んだ」ということ自体が記事になる。実際に日経ITPLUSITmediaも写真付きで紹介していた。ブロガーをひとかたまりにした理由はそういった絵的な配慮でしょう。
 主催者側からしてみればブロガーがエントリーを書く影響よりも、そちらの方を重視していたと思う。ぶっちゃけ、来たブロガーがどれだけ騒いでも別にいいやくらいの気持ちだったんじゃないかしら(笑)。
 ブロガー対策を本気でするならば、出席者が見込める金曜の18~19時に、質問時間をたっぷりと取った懇談会のような形式にしなければならなかったと思う。それも、もうある程度固まっている状況ではなく、マイクロソフトから離れて独自サイトへの移行が決定した時点で行うべきだったのではないか?
 それから、記者の皆さんにとっては「いつ、どこで、どのような」という記事のフォーマットに沿ったものであるだけで充分かもしれないけれど、その分野に興味を持ったブロガーに対しては「どのような」をいかに仔細に発表出来るかという勝負になると思う。
 昨日の発表されたディティールでは、残念ながら充分とはいえなかった。
 
 そんなこんなで、記者とブロガーは必要としている情報はぜんぜん違うので、別々に時間を設けた方が本来はベターです。新聞協会内での受賞歴とか、「10年間の訓練で一人前になった新聞記者が書く記事のクオリティが高い」とか、そういった内輪の話も必要ありません(苦笑)。

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『週刊ダイヤモンド』の「新聞没落」を読んだ。

 『週刊ダイヤモンド』9月22日号が「新聞没落」という直球な特集を組んできた。(目次参照
 発売前から『ガ島通信』様の記事『痛いニュース』様に取り上げられる(参照)など、かなり注目されていたので、Parsleyも買って読んでみた。


 中吊り広告でも「スクープ」とされて大きく扱われている、読売・朝日・日経の三社が共同で進めるネットプロジェクト「ANY(エニー)」に関する記事は2ページ。それによると、三社共同によるポータルサイトの立ち上げでないかと見られていて、プロジェクトの開始予定日は9月25日、という。
 素人目にも10月1日よりはじまる毎日jpMSN産経ニュースに対する牽制の色合いが濃く見えるなー。
 剣呑なのは、ライバル大手誌幹部(つまり毎日か産経かどちらか)の談話として、「他のポータルサイトへの情報配信はやめる」という話が出ていること。情報の根元を断って、新ポータルサイトに広告を呼び込むことで収益の確保を目論んでいるようだ。
 しかし、ポータル側からすればニュースを別のところから確保すればいいだけの話。三社と系列スポーツ紙・情報紙のソースがなくなったところで、Yahooのアクセスが減るとは思えないのだけど。
 紙面では、「朝日のサイトは、Googleとの関係が深い」として、毎日・Yahoo、産経・マイクロソフトとも併せて、ネット企業の覇権争いに結びついている、としている。この結びつきが強まれば、「グローバルなネット企業の勢力図の変動に合わせて、日本の新聞社の動きが連動し、再編の引き金になる可能性もある」と〆ている。
 うーん、そもそもANYが上手くいくかも不透明だし、ちょっと無理があるように感じた。
 ただ。この提携がネット・広告戦略に留まらず、販売・製作面まで視野に入れている可能性もあるだろう。
 そうなると、他の二社と地方紙は苦境に晒される。産経がネットに大きく舵を切るという賭けに出ているのは、そういった危機感があってこそだろうし。

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「毎日jp」記者発表会に行ってきた。

 毎日新聞社が10月1日に立ち上げる新サイト「毎日jp」の記者発表会への案内を頂いたので、不肖parsley、行って参りました。


 受付を済ませると、「ブロガー席」なるところに誘導された。
 ちょっと恥ずかしかった。

 新サイトのコンセプトは、「オープンサイト」「楽しく、役たつサイトへ」「信頼情報の発信」。特に、「信頼」という言葉は再三再四強調されていた。
 旧サイトから何が変わるのか、というところは、「カテゴリーの見直し」「オープン化」「見るだけのサイトから役立つサイトへ」と銘打たれていた。

 「開かれたサイト」のための取り組みは、5つ掲げられている。

 (1) 「アドバイザー」とマル特ブログ
 (2) すべての記事にソーシャルブックマーク対応
 (3) ブログパーツの提供
 (4) 豊富なコラム
 (5) RSS対応

 まず(1)。資料から引用してみる。

〇著名アルファブロガーやネットジャーナリストにお手伝いいただき、第三者の視点から「毎日jp」への助言および参加協力をしていただきます。

〇幅広いジャンルから、お勧めブログを「毎日jp」の特設ページで紹介します。

 うん。なんというか。
 アルファーブロガーの皆さんのご検討をお祈り致します。

 (2)に関しては、YahooブックマークとYahooみんなのトピックスへの対応、ということのよう。Yahooニュースはソーシャルブックマーク各社への対応を今年よりはじめているが、毎日の記事は対象外だった。

 (4)で執筆者として名前が挙がっているのは下記の通り。

 エンターテインメント
 「映画」 → 映画監督・井筒和幸さん
 「音楽」 → ミュージシャン・ウルフルズ、Kさん
 「マンガアニメゲーム」 → 広井王子さん、水口哲也さん、三ツ矢雄二さん、喜屋武ちあきさん、綾川ゆんまおさん、他
 「書を愉しむ」 → 書道家・武田双雲さん

 ライフスタイル
 「住宅」 → 女優・黒谷友香さん

 執筆陣を代表して、黒谷友香さんによるクロストークがあった。彼女のコラムは「ガーデニング」と「乗馬」に関する内容になるようだ。

 まだどんなサイトになるのか、イメージがつかみづらい、というのが正直な感想。ひとまずサイトがオープンになってからの動向は注目していきたいと思います。

 

 今日頂いたのは、資料の他に「MOTTAINAI」のふろしきと携帯バッグ。不勉強で、こういった試みに毎日新聞が関わっていること、全然知りませんでした。

 <追記 9/19 21:00>
 
 『「毎日jp」はどうすべきだったのか?』というエントリーを書きました。
 ご興味のある方はご覧下さい。

『3時間で「専門家」になる私の方法』を読んだ。

3時間で「専門家」になる私の方法
佐々木 俊尚
PHP研究所 (2007/09/11)
売り上げランキング: 4101

 献本を頂きました。ありがとうございました。

 著者によれば、インターネットを中心にした情報収集で、インタビュー取材をしなくともある程度の専門知識を入れることが簡単になり、検索エンジンを使いこなせる人であれば、3時間もあれば特定分野に関して専門家に近い認識を得られる、という。

 個人的に興味深かったのは、第2章で新聞記者時代の、中華航空機墜落事故の際の取材班での情報集めを紹介した上で、「パソコン一台でプロ記者集団に近づける」としているところ。
 そのためにはまず、「マトリックス」を描き全体像を把握することが重要、としている。

 第7章では、セレンディビティな情報収集としてはてなブックマークの例が挙げられていて、7月22日時点での「格差社会」を含む注目エントリーが紹介されていた。(参考
 その中から『日々、とんは語る。』様の「新しいホームレス。」という記事をチョイスして、はてぶのタグ・コメントを抜粋している。(参照
 ちょっと気になったのは、ソーシャルブックマークの衆愚化についても項を割いていること。佐々木氏は、以下のように記している。

 いずれにせよ、ソーシャルを軸にしたはてブやニューシングのような情報収集サービスは、常に利用者層が大きく広がってしまうことによる衆愚化と延々と戦い続けなければならないということになります。

 例えばはてブニュースなどで見るとまったく別の印象を受けるし、見せ方によってどうにでもなるんじゃないかな、と個人的には思っていたりする。

 佐々木氏によると、本書で情報収集術は「勢いに乗って全面開示」だそう。著述家としてのノウハウの半分は出してしまったわけで、気風の良さに脱帽です。

官邸が「Web2.0」化する日

 ブログ、SNS、動画投稿…日米間の大きな格差はここにあり!(ITmadia)

 ブログにしろ、YouTubeにしろ、単純に広報活動の一手段に過ぎないのだけどな。
 既存メディアがWeb2.0的なサービスを採用しないのは、みすみす既得権益を離すことはないからだし。「報道」という側面から、ブロゴスフィアの裾野が広がることは望み薄だろう。

 ただ。この一年で既存メディアにいいように報道され続けた政府・官邸が、自ら情報発信能力を一段と高める方向にいくのはアリなんじゃないかな、とは思う。メルマガはあれだけの効果があったわけだし。いっそのこと、「Web2.0化」を旗印に参院選を戦った神田敏晶氏にお知恵を借りたらいかがだろう?

 いずれにしても、影響力のあるひとなり組織なりが使えば、どんなツールだってプレゼンスを発揮できるだろう。
 プレゼンスを発揮するためにはどのような情報発信手段が最適か選択をすればいい、というシンプルな話。
 逆に言えば、政治家の「マスメディアが報道してくれない」という言い訳は既に通用しなくなっていると思ったりする。