みんなの意見は全然まとまらない

 と、いうのがデフォだから『みんなの意見は案外正しい』という本が注目された、とも言えるのかも。形成された場の空気が「集合知」に適用されるのであって、場が混沌としたままの状態を「集合知」とは呼べないな、というのが個人的な感想なのだけど、ちゃんと読み解けているかどうか、自信はない。

 こんなことを書くのは、『はてな匿名ダイアリー』この記事を目にして、そりゃぁそうだよな、と思ったから。
 Web上の議論は、参加者のベースを共通化しない限り、常に拡散し続ける。
 あ、これはオフラインでのディベートとか研究会とかでも全く一緒か。

 だから、「拡大しすぎて初心忘れる」と誰かがアテンションを提起しないといけないんだけど、大抵の場合、「声を上げた」という事実以上でも以下でもなくなってしまう。

 …以上、「ことのは問題」って一体なんだったんだろうなぁと思っている泡沫ブロガーの戯言でした。

仮装大賞の得点板の制作費は30万円

 11月28日発売の『SPA!』の「エッジな人々」で、マッスル坂井のインタビューが掲載されている。
 取材は『kamipro』でも活躍している松澤チョロ氏。

 初耳だったのは、5月の「マッスルハウス2」に登場した仮装大賞の得点板(参照)の制作費に30万円かかった、ということ(笑)。
 他は、『プロレスって何だ!? 血涙山河編』などで既出のことだったが、より刺激的な言葉が並んでいる。

 曰く、「レスラーは2行以上のセリフを覚えられない(笑)」
 曰く、「プロレスをスポーツと思い込んでいるのがおかしい」
 曰く、「3カウント取って何がえらいのか」

 贔屓目に見てるのかもしれないが、彼のレスラーとしての立ち位置からこれまでのマッスルの流れまで、よくまとめられていた。けれど、やっぱり面白さが充分に伝わるには至っていないような…。
 何にせよ、一般紙でこのように取り上げられたのは大きいと思う。

オマニをめぐるディスコミュニケーション

 この週末は、オーマイニュース関連の話題がWebを賑わしていた。
 一つは、佐々木俊尚氏がCNETのブログに『平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?』というエントリー()をアップされたこと。
 もう一つは、10月の「月間市民記者賞」が発表され、音羽理史記者が受賞(参照)。この記事中、鳥越編集長が再び2ちゃんねらーを敵視した発言をしたこと。
 単体として強力な燃料が二つも投下されたわけで、これまでそれほどオマニに関心がなさげだったブロガーの方々がエントリーを上梓したり、それにぶくまが集まったりするのも頷ける。(はてなブックマークの「オーマイニュース」を含む注目エントリー
 しかし、私としては双方のコミュニケーション不全具合に眩暈を覚えるというか、集合知という言葉を信じかけていた自分に「m9(^Д^)ブギャー」と言ってやりたいというか、複雑な心持ちでいる。
 
 出自ねらーな”トニオ”音羽氏が、「2ちゃんねらーと称する輩に敢然と正面から論戦を挑んだ」と鳥越編集長に称揚されるという図は、なかなかに喜劇的。内部にアドバイスする人材は…とはもういうまい。あ、勘違いなさっている方が多いみたいだけど、佐々木氏や『ガ島通信』様はあくまで外のひと。編集部により近い位置で声を届ける以上のことは出来ない。
 まぁ、編集部的には過去がどうあれ「改心」したということでオッケーなのかもしれないけれど、オンラインの住人は、ひとりの人格(匿名であれ実名であれ)の発言を容易には忘れない。というか、誰かが必ず蒸し返す。これを自浄作用と取るか、寝た子を起こすと取るかは微妙なところだけど。

 それで、何処にディスコミュニケーションを感じるかというと、編集部の人たちが記事と「ひと言」欄にしか視界にないので、各所で批判が渦巻いていることをそもそも知らない可能性が高い、ということ。仮に知ったとしても、「既に過ぎたこと」として脳内処理しているんじゃないかしら。
 そうでなければ、8月に準備blog(現オーマイニュースブログ)のコメント欄を閉鎖し、11月に「オピニオン」制を廃止と、同種のことを繰り返す理由が分からない。

 しかし。信じがたいことに、中のひとたちは現状それほど失敗とは思ってないっぽいだよなこれが。
 「鳥越俊太郎編集長・講評」では次のように述べている。

 今回の市民記者賞に選ばれた5本の記事と1本の特別賞、合わせて6本の記事はこれまでよりカバーしているジャンルが広がり、オーマイニュースの基本的な精神が少しずつ浸透しつつあるのだということを私に実感させてくれました。その意味で大変うれしく、どの記事も熟読させていただきました。

 …確かに、オマニだけで見ればジャンルは広がっているけど、ねぇ。
 

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「分かる人にだけ分かって貰えればいいや」

 と、いう空気が、Web全体に蔓延しているような希ガス。
 もしくは、「分かろうとする人にだけ説明する」といった人が、特にWebとかコミュニケーションについて語っていた人達の間に広がっているような印象を受ける。
 こういったアイロニカルな状況が、一見ブロゴスフィアが停滞しているように見える原因なのかな、と思ってみたりもする。

 ま、ハナから自分の印象に事象を当てはめようとする連中に懇切丁寧に言葉を交わし続けるコストを払っていくことを、「有名税です」と強要することなんて出来ないよ、と私は思うけれど、それでは満足しない層というのが広がっているような感じもするし、難しいですね。

それ「新北京プロレス」のTシャツじゃん!

 11月23日付東京スポーツのプロレス面を見て、私ことparsleyは軽くのけぞった。6面に掲載されている、新日本プロレスが来年1月4日に開催を予定している東京ドーム大会へ向けて、協力を表明している全日本プロレスに所属する諏訪魔が、IWGPベルト(新日管理)挑戦を要求する記事。写真では、ヒールレスラーらしく相手の象徴であるライオンマークに噛み付いている。
 …と、思ったら。「皇帝的体育」「新北京職業的格闘」って、それ『新北京プロレス』のTシャツじゃん!! 
 写真には、以下のような説明が。

 新日本の偽マークにかみつく諏訪魔。ドームでもIWGPヘビー級王座挑戦は誰にも譲らない(21日、神奈川県内で)

 東スポ程のクオリティペーパーでも事実誤認するようなので説明すると、そのロゴマークは、『マッスル』の重要人物である趙雲子龍が現場監督を務める、新北京プロレスのものです。(参照
 違いは、新日の公式サイトと比べてみるといいでしょう。
 『マッスル』のストーリーの中でも、徹底的に新日のパロディをやった「マッスル9」。そこで使われたアイテムを、新日とこれから提携しようという全日所属の選手が持ち出すという構図。これは悪い。悪すぎる。
 彼がどこまで意図的にやっているのかというところはすごく興味があるなぁ。

 また、全日で彼と同じユニット(ブードゥ・マーダーズ)の“brother”YASSHIが、週刊プロレスの連載で、「個人的に、いまオレが好きなプロレスはマッスルや」とか言っちゃっている。11月22日発売No.1344の37Pより引用する。

 “プロレスの向こう側”がオレの中できとるね。彼らは楽しんでやっとるから客も楽しんで見とる。共感できんねんな。昔やったら「憧れ」やったと思うけど、今は「共感」がキーワードやと思う。

 8月の馳浩引退試合の対戦相手を務め、来場していた森元首相を呼び捨て悪人呼ばわりした人の言葉とも思えない正論で、ここでも軽くのけぞった。

 とにかく。最近、プレイヤーの側からの『マッスル』への言及が目立ってきているのは確かなようだ。

繰り返される悲しみは島渡る波のよう@出版篇

 タイトルは『Future is mild』様のこちらのエントリーから拝借させて頂きました。どこかで使おうと狙っていたとは申しません。

 mixiの「話のつまらない男に殺意を覚える」コミュニティが書籍化されるということで大揉めしている。何が問題かという部分は、otsune様のこちらのエントリーから引用-。

 要するにコミュに書かれた文章を書籍として小学館から出版しますよ。という企画が出たんだけど。「印税はどうなるの?」とか「著作権は投稿を書いた人にあるけど?」と質問が出たのを「荒らし」として削除しまくっているという。

 詳しい経緯は、まとめblogをご覧になった方が早いだろう。インターネット掲示板への書き込みを著作権法で保護される著作物にあたるとの判断が下ったホテルジャンキーズ事件までフォローするエントリーがある(参照)など、痒いところに手が届いている。
 まともに裁判したなら出版社に勝ち目はない、とotsune様が書かれていることに私も賛成。個人的には、この事件を受けてSNSの運営側にコミュニティのコメントを出版物に引用する許諾を規約に盛り込む動きがあるかどうかを注視したい。
 逆に言えば、管理人や出版社側にクリティカルなダメージを与えようと望むならば、裁判所へ行く以外にないだろうな。

 こんなことを書くのは、「現在までの殺意コミュに関する流れ」のはてなブックマークに、partygirl様が「清水ちなみ・・・思い出した。」というコメントを寄せていて(参照)、私も清水ちなみとOL委員会について思い出したから!!

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オマニではじめて吃驚した記事

 オーマイニュースに午後5時くらいにアクセスしてみると、「休日の秋葉原」という記事がトップに来ていた(念のため、魚拓もとってみた)。
 これまで、こう言ってはなんだけど、良記事も「これはひどい」記事も吊り記事も、それこそ想定の範囲内だったのだけど、これは違った。
 僅か4行の文と、歩行者天国での路上撮影会の光景を写したショット7点のみで、様々な方面に波紋を投げかけることに成功している。
 ここに写っているモデルさん方が万世橋署に届出をしてなければちょっとアレだし、仮に問題になったとすれば、彼女達は肖像権を主張できるだろうし。こういった記事をWebにUPする三田典玄氏は余程豪気な方とお見受けした。いや、良記事です。
  
 

オマニ日本版の残した教訓 ④

 「この記事にひと言」欄への参加方法を改定します (2006-11-10 19:10 )

 鳥越俊太郎編集長名義のお知らせに気付くのが3日も後だったというくらい、不熱心なウォッチャーなparsleyではありますが、ここまでエントリーを重ねているので、今回もうだうだと記してみるとします。

 『論座』12月号の佐々木俊尚氏の記事(こちらで読める)に、以下のようなくだりがある。

 「『ひと言』欄に記事への批判が書かれると、こんなふうに記事を書けなくなってしまう市民記者が少なからずいる。発言できる市民記者をできるだけ増やすためには、何らかの形で『ひと言』欄の運用ルールを変える必要があると思うんだけど」
 
 一連のエントリーを「残した」と過去形にしているように、私はオーマイニュース日本版は失敗だったと考えているので、「この記事にひと言」(コメント)欄を、市民記者のみの書き込みに限定するという方向を採ることは意外ではなかった。ビジネスとしてどんな手を使ってでも市民記者を増やしていかなければならないことは『BigBang』様が以前に指摘なさっていたし。(参照
 編集部の考える、既存の市民記者を守り新たな記者を増やす方策が、冒頭のリンク先の内容というわけなのだろう。
 
 この決定と、その後の議論の流れに関する批判はオマニ内外で展開されているので、改めて言葉を次ぐ必要はなさげ。私が目を通した中では、同じネットメディアの立ち位置である『日刊アメーバニュース』の記事が一番面白かった。
 そんなわけで、あまり語られてなさそうなnewsingとの提携についてここでは考えてみることにする。手前味噌だけど、拙エントリーで両者のカップリングについての記したことが現実になったわけだ。9月2日のオマニ&ブロガーシンポジウムに『近江商人 JINBLOG』様が参加なさっていたことを踏まえて与太を飛ばしたわけなのだけど。
 
 6. なお、11月17日正午以降、各記事にはnewsing(ニューシング)のソーシャルブックマークへのリンクを準備いたします。今回、市民記者への登録変更を残念ながらなされないオピニオン会員の方、一般読者の方たちも、こちらのサイトで意見交換できる仕組みですので、ぜひご利用ください。

 つまり、「批判が書かれると記事が書けなくなってしまう市民記者」に見えにくいよう、外部に発言の場を用意する、と。記者を保護したいけれど、閉鎖的なメディアというレッテルを貼られるのも避けたいという編集部の苦心が垣間見える。
 現行の「ひと言」欄をSNS的、newsingのTopicを掲示板的に二本立てで運用するというのは、一見すると妙案のように感じられる。

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「口コミ」はほんとうに有効か?

 最近、「口コミ・マーケティング」界隈が騒がしい。正直、これから勉強しようというところで、よく分からないことが多い。このエントリーでは疑問点を中心につらつら記してみようと思う。

 まず、某ファッション誌読者モデルの女子大生のブログが炎上した件。J-CASTニュースの記事とその界隈の記事しか読んでおらず、NHKの「ニュースウォッチ9」を観ていないので、何ともいえない。けれど、こういった事例は繰り返し起こっているので目新しさはないなぁ。例の女子大生二人組とか、「ワーキングマザースタイル」の一件とか(佐々木俊尚氏のこの記事が詳しい)。
 まぁ、世の中にはGoogleAdSenseやアフィリエイトを見るだけでアレルギーを示すひともいるくらいなわけだし、お金の匂いへのネガティブな反応はくすぶり続けるだろう。それに、そういったクレームへの対応も巧妙になっていくだろうし。こういった小火は今後も絶えることはないのではないか?

 また、PR会社の側も、次々とこのようなサービスをリリースしている。先頃もグラムスリーが「ブロガーリレーション」を開始した。(参照
 しかし。私が疑問に思うのは、このようなサービス自体では出稿先が映像・紙媒体及び大手ポータルサイトからブログ・個人サイトになるだけなんじゃないか、ということ。効果はブランディングに限定されることには変化がないのでは??
 もし自分が宣伝担当だとすれば、ただ視覚的な情報を流すならば質よりも量を重視してやはりTVか雑誌媒体に出すことを選ぶだろう。

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その時とその後のガールズポップ

 前回のエントリーを受けて、この週末は過去のガールズバンドのYouTube漁りをするという、有意義なんだか不毛なんだか分からない過ごし方をした。その過程で知らなかったことや思い出したことがいろいろ出てきたので、メモがわりに記しておく。

 最初に、少年ナイフ。まだまだお元気なご様子だけど、公式HPの写真の真ん中にいるEtsukoというひとがドラムで加入していることは知らなかった。98年に脱退した中谷美智枝の消息は分からずじまい。
 懐かしかったのは、『RIDING ON THE ROCKET』のPV。激しくダウナーで、聴いているうちにキモチよくなってくるから不思議。そういった彼女たちのよさは当時おこちゃまだったから分からなかったんだよねー。

 お次はPSY・S。やはり『シティハンター2』のOP「Angel Night~天使のいる場所~」のシンセピアノが印象深い。(参照
 適当に観ていて驚いたのは、ファーストシングル「Teen age」のPVを『SF SamuraiFiction』の中野裕之監督が手がけていたということ。(参照) この頃からサムライ好きだったんですかー!?
 それで、『パラッパラッパー』などのゲーム音楽で成功した松浦雅也はいいとして、ボーカルのチャカの近況は?という感じだったが、音楽活動を続けている由。blogを覗くと、今はジャズシンガーとして活動が中心のようですね。

 個人的に自分の世代にGO-BANG’Sは少なからずトラウマを残したのではないかと思うのです。そう思っているのは私だけ?まぁいいや。間違いないのは、「あいにきてI・need・you!」のPVを観て、私が頭を抱えて床をごろんごろん転がったということだから。
 そして、一番びっくりしたのは、テレビドラマ版『セーラームーン』で月野うさぎの母親役は森若香織だったという事実。ぜんぜん気付かなかったyo!(参照

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