AmazonがGoogleに打ち勝つには

 大げさすぎるタイトルだし、前提として日本に限ってはGoogle必ずしも勝ってはいないじゃん、という突っ込みが入りそうですが。

 アマゾンも年内にネット商店街…衣料・食品も取り扱う

 Amazon.comを見れば分かる通り、既に衣料品、食料品の販売を行っている。ルイヴィトンとの契約、Shopbop.comの買収なども既に発表済み(参照)。そのような規定路線を、日本にも持ち込むという話ですね。

 読売新聞の記事にある「仮想商店街」の仕組み自体は、e宅販売サービスを踏襲するだけなので、それ自体でYahoo・楽天を揺るがすかと言われればどうかな、という感じ。問題は、Amazonに乗った商社でしょう。
 言うまでもなくAmazonの強みは、Webだけでサービスが完結しない、ということ。Googleはどちらかというと「政」の方角を向きがちだが、Amazonはあくまで「商」を追及します、という感じ? いくら「エンパイア」を築こうとも、自前の物流にコストを掛けていれば生活を握れる、というのはシンプルかつ有効な対抗軸に見える。

 まぁ、catfrog様がおっしゃっている(参照)けど、検索は相当改善の余地あり。なんだかA9ベースにしてから拾えない商品が目立つ。もっとも、DVDに限れば、末端まで必要なフィールドが伝わっていないというデータの上流部の問題だけど。
 あとは、携帯サイトをどこまでPCでのサービスに近づけることが出来るか。

 逆に言えば、上記の二点が克服した暁には無敵に思えるな。

 そんなこんなで、取り急ぎまでに。

AVは「カーマ・スートラ」ではありません

 やっぱり、アダルト業界のはじっこに身を置く者として、コメントしておいたほうがいいかな。

 性の風景2006 (1)スローセックス 脱AV「過程」楽しむ

 えっと。AV=性の指南書というふうに定義して作られているタイトルは稀です。あったとすれば、それはネタです。加藤鷹氏のゴールドフィンガーとか、チョコボール向井氏の駅弁とかは、彼らの妙技を「見る」もので、「伝授」するものではありません。そういう稚気が理解できるオトナが顧客だと設定して制作しております。これが、大前提。
 「AV鑑賞は、ひめごと、そしてダークです。」でも書いたが、男女問わず性技に拘るのは相手への征服欲に因る。もっと言えば、屈服させたい男性と、そうはさせまいとする女性、という文脈が主要なストーリーラインということになる。
 「スローセックス」は、その妥協案ということになるかな? お互いが勝った気になれる、という(笑)。
 記事の中に出てくる男性は、単に独りよがりだったことをAVに原因を求めていたので、セックススクールのインストラクターがあえて持ち出して否定してみせたということなのだろう。ま、今は幸福なセックスライフを送っているのなら、なおかつベッドの外でも好影響があるというのならば、よかったのではないだろうか。

 

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涼宮ハルヒのイベントの憂鬱

 昨日の秋葉原では、『涼宮ハルヒの憂鬱』のラジオ公開録音があってちょっとした騒ぎだった。

 【平野綾/茅原実里/後藤邑子】「涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部」公開録音

 もの凄い速さで消費されていた平野綾のスレ(このあたり)によると、徹夜厳禁告知があったにも関わらず、21日夜の時点で列が出来始め、22日の夜にメーカー側が解散させようしたところでひと悶着があった由(この時点で、仮整理券が貰えたひとと貰えなかったひとがいたようだ)。
 当日にはあっという間に会場のキャパ(500人)以上が集まってしまい、10時には「石丸電気から昌平橋を渡り神田郵便局交差点を左折、交通博物館側から万世橋へ折り返し渡っている」までの長蛇の列ができたため、結局抽選による入場になった、らしい。

 私は例によって別イベントのため11時前くらいに秋葉原に入ってその列を目撃したが、上記の表現に誇張はなかった。アニメの動員力と、瞬発力はやっぱり凄い。

 しかし。運営側の見通しの甘さと対応の拙さ。批判はどうしても免れないだろう。
 徹夜組は毅然と(最悪万世橋署の力を借りてでも)帰宅させるべきだったし、入場させる際に、7Fと8Fに分けるような仕組みにすべきではなかった。もし線を引くなら、物販と絡めて特典を決めたほうがよかっただろう。CD3枚以上買ったひとは7F、1枚だけなら8F、みたいな。
 当初フリー入場が可としたのも失敗。そりゃ人集まりますよ(苦笑)。もし集客に拘るのであれば、上のフロアでやるのは混乱が必至だから避けるのが無難だった。

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「書き上手」「コメント上手」の道険し

 はい。終電逃します。腹いせにblog更新してやる!

 今日7月21日、parsleyが私淑させて頂いているfinalvent様の日記が、昭和天皇による靖国神社にA級戦犯合祀批判に関することを巡って不穏な空気が漂っていた(参照)。
 個人的には、「富田メモ」や靖国に関することには興味が沸かない。正当性という言葉を担保にした他の事象と同じく、御旗の下のポジション争いをしているようにしか見えないからだ。私の「靖国観」は、以前記したエントリーから変化してはいない。

 なので、私の興味はもっと低レベルなところにあって。
 finalvent様の文章は、どうして(知的産業に就いていそうな)女性を「呼ぶ」のだろう??
 東京ブロガーカンファレンスの深夜のファミレスでkanose様かotsune様かが、そんな話をしていたような記憶もあるのだけど、アルコールと睡魔の狭間に居たので、イマイチ自信が持てない。
 で、こんな愚にもつかないことを考えつつ、エントリーの表面をなぞっていると、ふっとその理由が分かったような気になった。

 結論は簡単で、彼が「書き上手」だから。

 そんなの当たり前じゃん、と思った方は少し待って欲しい。別に「天声人語」の文章術が素晴らしいと思っているわけでもない。名文をこしらえる才のことではなく、コミュニケーションを促すような隙を見せつつ言葉を連ねる力のことを指している。「話し上手」の派生と言えばいいのかな?
 スルーされたり、脊髄反射されたりする文章を書くのは、そんなに難しいことではない。だが、内容に左右されずに、「そうだよね」と頷いてあげなきゃいけないと感じさせる文章を意図して書くのは、並大抵のことではないように見える。それが自然となれば尚更。

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カルトと絶望がそこにある世代

 以前にも拙エントリーで紹介した佐藤兄弟のblogだが、またまたパンク&サイケなエントリーを兄弟で立て続けにアップしている。

 脳内戦闘シミュレーション!戦いたい相手② (秀)
 はたらくひとたち (恵)

 ちなみに、ElDoradoの旗揚げ戦が行われたのは7月16日の後楽園ホール。ここで彼らは結果として2試合ほどこなしているのだが、まったくダメージなさそうなファイトだったものなぁ。この後に武道館のNOAHのプロレスそのものの存在を示す興行があったことを併せて考えれば、シュールさはさらに際立つ。
 関係ないのだけれど、16日は他にも「息吹」「666」「M’sSTYLE」「阿部四郎記念興行」などなど、興行が重なりまくっていた。

 それはそれとして。こういったカルトや「はたらくひとたち」のパロディって、世代によっては無茶苦茶不快に感じるのだろうな、と彼らの文章を見て思った。
 こう書くということは、自分には不快感はまったくなく、むしろ彼らのセンスに近しいものを感じてしまっているわけなのだけれど。
 10代の頃、あれだけオカルトな記事が氾濫し(毎年富士山は翌年に噴火することになっていた)、嘉門達夫や、Men’s5あたりが10時台のラジオに流れていた。そのあたりに転がっている事象が、全て冗談に見えていた時期も、振り返ればあったような気がする。
 どこか本気になれない(不真面目とは違う)のは、30歳前後の世代独特の価値観なのかもしれないなぁ。

 そういえば、7/14発売の『Number』で海老沢泰久氏が「中田英寿の絶望」というコラムを書いていたのだが。
 「絶望」というのは正しい。けれど、その絶望という言葉に入っている中身は違っているなと思った。それを上手に説明は出来ないのだど。

 ま、ここまで書いていることはparsleyの妄想の世代論なのかもという危惧含みだが。
 少なくとも、私が感じている空気って、そんな感じ。 

400

・400は合成数であり、約数は 1, 2, 4, 5, 8, 10, 16, 20, 25, 40, 50, 80, 100, 200 と 400 である。
・平方数であり、202。一つ前は361、次は441。
・二十進数の100は、十進数では400となる。
・10の累乗数を使う角度の単位では、周角は400グラード(grade,gon)となる。360°=400gon。
(Wikipediaより)


 そんなこんなで、拙blogも400エントリーめになります。皆様のご愛顧に感謝。
 ここ数ヶ月は更新がさらに下がっている感じで申し訳ないのだけれど、どうぞお見捨てなく。

400 400
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"快楽"の肯定に必死になるわけは

 『婦人公論』7/22号では、「女を豊かにするセックス」特集が組まれている。
 更年期を迎えた女性(と男性)がどのように性に向き合うのかといったテーマは、雑誌の立ち位置としては、むしろ直球で違和感は覚えない。鏡リュウジのセックス運占いとか、ど真ん中だし(笑)。
 ただ、叶恭子の記事「メイクラブと知性の深い関係」もそうだけど、性欲を肯定的に捉えようとするには、逆効果に働くような気はする。それにしても、叶姉の肩書きが「ライフスタイル・プロデューサー」となっているのには苦笑するひとの方が多いのでは?

 面白かったのは、アダルトグッズを買いに行くルポ。「ボディ・ショップ・ミント」「キュリウス」で取材しているのだが、「まず網タイツからはじめよ」という言葉には痺れた。あと、超小型ローターを20名にプレゼントするのが、また正しい。「編集部から発送」とあるのだが、中公の編集さんが梱包するのだろうか。まぁどうでもいいけど。欲を言えば、グッズの通販サイトの紹介があれば完璧だった。

 しかし。性を肯定的に捉えるためにここまで必死になる必要があるのか、という疑問は残る。男性週刊誌的マッチョメディアがネガティブに書き立てるスキャンダルな事象としてのセックスに対しての反証のような感じもしないでもない。
 自分はまだ青二才なのでアレだけど、40過ぎて培われた人生観を変えようとするには、相当なエネルギーを要するように見える。そこまでして男女間のセックスに対する齟齬を埋めなければいけないほどなんだ。parsleyが思っている以上に深刻な断層だなぁ、というのが、率直な感想。
 これが世代的なものなのか個人的なものなのかは分からないけれど、分解されつくしたSEX観を持つ身としては、そこまで熱心にパートナーへの不満足や不倫への理由づけをすることもないのに、と感じた。

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涼宮ハルヒの10年後

 パターン① 「キョン」との結婚
 パターン② 「朝倉涼子」との再会と愛憎
 パターン③ 「妹」と「鶴屋さん」で温泉にてご乱行
 パターン④ 「シャミセン」の忘れ形見(♀)と自分探しの旅

 たぶん答えは、この全てか、全部ハズレかのどちらかということになるだろう。『涼宮ハルヒの憂鬱』のストーリーは、作品内の「現在」に対して、強い拘りがあると思う。過去はもとより関係ない。いわんや未来をや。
 四捨五入すると30になるハルヒを想像するなど、それぐらい意味がない。

 「物語のその後」はなくてもいい。しかし、「作品」は当たり前だけど我々の時系列とともにあり、ともに老いていくことは避けられない。

 既に『小心者の杖日記』様が、『エヴァンゲリオン』との比較で「世界観のスケール、作品としての深さに差がある」とおっしゃられている(参照)が、私も『ハルヒ』が『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』のように時間を乗り越えて物語が再生産されるようにはならないだろう、と考えている。フォロアーのイマジネーションが語られた内容のデティールを突くことに限定されるのではないかと思うからだ。
 これは、ストーリーの性質として、拡大よりも収斂を志向しているからであって、作品の優劣の問題ではない。
 が、Web上で言及されていることが、私の見た限りストーリーの解説か、プロモーション・マーケティングの考察が多かった。物語自体の「文脈」を掘り下げる作業に取り掛かる人が少なかったということが、ハルヒの10年後だけではなく、この小説/アニメの10年後の不在を暗示しているようでならない。

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aikoとほしのあきの時間

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 『PS』8月号は、ご覧の通りaikoが表紙です。7月12日に発売される20枚目のシングル『雲は白リンゴは赤』のプロモーション込みだが…。なんというか、その、もっと他にいいポジはなかったのですかねぇ…。
 インタビューでも、微妙な発言。「めかぶを食べてお肌が調子がよくなった」というくだりと、オーバーオールを着た一枚とのギャップに目眩すら覚えた。
 何も彼女に限ったことではないのだけれど、女性シンガーには「歳を取ることが許されない」ということとどう向き合っていくか、という障壁が付きまとう。
 私の見る限り、そういった課題に無自覚に見えるのだが、実際にはどうなんでしょう?
 時間的な侵食を受ける身体と、スタイル・発言に折り合いをつけるか、破綻するのか、静かに舞台を降りることが叶うのか。ま、大して興味はなかったりするが、表紙の笑窪に対してそんなことを考えた。

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