指を咥えて、輪を見つめつつ

 最近、「痛い」という単語が気になっている。
 『ARTIFACT@ハテナ系』様の「社会派ブログにはなぜ痛いコメント常連が住み着くのか? 」とコメント欄を目にして触発された、というのがあるのだけれど。

 まず、私自身は公私・オンオフ問わず相当にイタい奴だと思っている。何より自意識過剰だし、性癖を隠す慎みがないというか何というか…。とにかく、扱いづらい人間だという自覚はちゃんとあります(笑)。
 なので、他者の大抵のイタさに関しても、比較的寛容さを持ち合わせている(と思う)。
 少なくとも、その人のイタい部分を、礼儀正しく黙殺するくらいのことならば簡単だ。イタい部分をさらけ出すということは、誰かに突っ込んで欲しいという意識が潜在的にあるはずなので、それに沿ってあげることも必要だとも思うが、こちらはテクニックが必要になる。
 いずれにしても、「痛い」という言葉が示す意味は範囲が広すぎるし、個々の感覚に依存するので統一したフォーマットの基準を作りようもない。あるのは、「痛さ」をどこまで許容できるかという人それぞれのバロメーターだ。
 
 で。「ワタシみたいなタイプにだって、好みはあるのよ♪」ということで、身近にどうしても馴染めないと感じてしまうコミュニティがあることにチクチクと刺激されてしまった。
 それは、拙blogの右側に常に表示されている『ハイクブログ』のことである。もっと言うと、そこに集まってくる人たちの「イタさ」が、parsley的には時として心安らかに流してしまうことが出来なかったりする。

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こぼれおちるつぶやきたち

 なんだか、よく分からないことが多すぎる。
 「イタい人」というけれど、一体どこの誰が「イタくない人」なの? …とか。

 モテ/非モテとかも、ほんとうはよく分からない。分かったようなこと書いたりしているけれど。
 スマート/スマートでないということが重要なの? …と言ったなら身も蓋もだなぁ。

「国を過つ」ことは回避できた?

 この一ヶ月あまり、政治の季節に乗ってきた拙blogも、このエントリーをもって選挙関連のネタは一応区切りをつけるつもり。
 まぁ、この後もいろいろ事が起こりそうで、「And that’s all?」という感じなので、ワクワクテカテカしながらウォッチし続けることには変わりがないのだが。

 今回、「絡みづらい」blogになることを覚悟で、時事と伴走する気になった理由。
 parsleyをオフでもよ~く知っている人間に、「なんか義務感でやっているよね」と言われて、はっとさせられた。あーやっぱり他人の目からもそう見えましたか、という感じだった。
 そう。確かに「自分が書かないといけない」と思い込みで、どのエントリーもアップしてきたように思える。
 ではそういうふうに思い込めたのは、どうしてか。

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コトバ。Death & Reverse

 21日に特別国会が召集され、第89代首相に小泉純一郎氏が、無事選出された。記者会見で、彼が「この内閣最後の予算編成」と述べたくだりには、愛しさとせつなさと心強さを感じた。
 彼は自身の企図する方向性へ、この国の舵を切ることに成功した。自民党総裁の任期後に首相を続けようが、ご希望通りに辞めることが出来ようが、もうそれを揺るがすことは難しい。

 それにしても、今回の選挙は最後まで「言葉」の力が、決定的に局面を左右したなぁ、と思う。
 8月8日の小泉総理の演説の迫力の影響は、選挙当日までまるまる一ヶ月も保ち得た。彼のみならず、自民党の候補者たちも、「郵政民営化」という言霊が、街頭で上げる声の勢いに繋がったことは疑い得ないだろう。
 大敗を受けての民主党の代表選出の際には、前原誠司氏は「戦う」というキーワードに純化することによって、演説に一本の幹を通したことが、菅直人氏を破る原動力になった。

 こういった言葉への共鳴が人を動かすという当たり前のことに、新鮮な驚きを覚えると同時に、言葉を生業にしている人ほど、そのことに鈍感だったということに、どーよと感じざるを得ない。私parsleyは、本籍地は文芸にあると勝手に思っているので、今回の選挙に関して、彼らからの言及さえが少なかったのが、特に残念である。目立つのは東スポで連載していた 室井佑月女史の「あー女ってこういう見方するよね」な記事くらいだったように思える。村上龍あたり喜々としてコメントしてくれてもよさそうなものなのに(笑)。
 というか、文筆業者は政治に言及するのを慎重に避けていたと考える方が正鵠かもしれない。ここで「黙ってしまった」ということが、心の中で共感している「ポピュリズム」を体現することになっているという事実よりも、筆禍の方を恐れた。そういうことなのかしら?

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民主党議員がオンナゴコロを掴むために

 この一ヶ月、選挙選挙とかまけているうちに、主にはてな界隈で盛り上がっていたモテ/非モテ論争に完全に乗り遅れてしまった。自称・美脚&美尻のparsleyとしては七転八倒するくらい悔しいです(笑)。
 ROMっていた感想をザクッと述べれば、非モテ陣営が「ファッション」を問題にしすぎている。モテな(特に♀の)人は究極のところ(♂の)「スタイル」に興味が行くので、どんな服を纏っているのかはさして重要なことではない。こういった類の無頓着さに理解が至らない故の軋轢があるのではないだろうか?
 その目線の違いがまたイラっとくるのだろうけれど、「ファッション」と「スタイル」を混同したままだと、永遠に噛み合うことはないでしょ、と思う。

 …と、ここまで考えて。
 今回の選挙って実は「モテ」「非モテ」というベクトルとシンクロしていたんじゃないか、と気付いてしまった。
 もちろん、小泉・自民党が「モテ」で岡田・民主党が「非モテ」である。

 『極東ブログ』様の「今回の選挙は女性の選挙だったなぁ」では、女性票のパーセンテージが民主が自民より15ポイントも少ないという話が出ている。
 同様に、『世に倦む日日』様は「愚直と不良-女性票を奪い取った小泉首相のセックスアピール」で次のように喝破されている。

 女たちも昔のように家庭で専業主婦をしているわけではない。社会に出て、多くの人と人の間で経験を積んで生きていて、価値観や感性も昔のものとは変わっている。むしろ小池百合子や藤野真紀子のような生き方の方が理想なのだ。

 私も、女性候補者の皆さんは言わば『チャーリーズ・エンジェル』で、声/言葉だけで意のままに操れるチャーリーのポジションに小泉総理がいたのだと思う。それで、ボスレー役が武部氏(笑)。

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もしも参議院がなかったなら

 日本国憲法

 第42条【両院制】
 国会は,衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。

 第49条【議員の歳費】
 両議院の議員は,法律の定めるところにより,国庫から相当額の歳費を受ける。

 第55条【資格争訟の裁判】
 両議院は,各々その議員の資格に関する争訟を裁判する。但し,議員の議席を失はせるには,出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする。

 国会法

 第35条 
 議員は、一般職の国家公務員の最高の給料額より少くない歳費を受ける。

 第36条 
 議員は、別に定めるところにより、退職金を受けることができる。

 第38条
 議員は、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、別に定めるところにより手当を受ける。

 parsleyがまだいたいたけな中学生の頃、参議院の存在理由は、「民意という数のもと暴走する可能性がある衆議院を、理をもってチェックし、足らない点を補い、立法府として議論を活性化させることにある」と、公民の授業で習った。習ったような気がする…。
 ただ、未だに参議院は「良識の府」だと口にされる議員さんは沢山いらっしゃるわけで、それを何気なく、すっと耳から頭に入れてしまうこともまた多いのは確かだと思う。

 今回の解散では、参議院がほんとうに「良識の府」なの、という疑問を真正面から突きつけられたのではないか、と思う。というか、もし日本が二院制でなかったならば、今回の総選挙はなかったじゃん。
 森元首相ではないが、8月7日のエントリーで書いたように、私は解散はしない方がいいと考えていたし、今も考えに変化はない。自民党の大勝で、郵政民営化が進んだように見えるが、実際のところタイムテーブルは既に半年遅れることが決定している(参照)。
 参議員の方々には、そのことに関して何らかのコメントを聞きたいところだが、ここ一ヶ月ちょっとの彼らの言動を見る限りは、こちらの気持ちが冷えるだけだと判断せざるを得ないだろう。ちょっと時系列順に晒し上げておく。

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閑話休題

 昼ごはんに食べた「とろろ磯そば」が、思っていた味ではなくて脱力。。。。
 
 そんなわけで、公私ともにおもちゃ箱をひっくり返すような状態で、息も絶え絶えなparsleyです。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 選挙の公示以降、政治関連のエントリーを連打して、数少ない常連の読者様にドン引きされてきたかと存じますが、あと数回で打ち止めにしますのでご寛恕頂けますよう。
 もっとも、公示から特別国会召集までは、選挙関連のウォッチャーに徹することは決めていたのだけれど。

 とりあえず、「何で参院って存在してるの?」というエントリーはアップします。
 あと、モテ非モテと絡めて、「民主党は女性ファッション誌をターゲットに!」という話題をしようかな、と考えていたが、『極東ブログ』様が似たようなコンセプトでエントリーを上梓されてしまったので、どうしようかなぁと思案しています。

 最後に。並居るblogに連ねて拙エントリーを紹介して頂いた『ガ島通信』様と、tb頂いた方々に御礼申し上げます。
 自分の言いたかったことが充分に伝わっているかどうか、微妙に自信が持てないのですが…。

次はインテリゲンチアの再編で!

 9/12夕方。キヨスクに踊る夕刊紙のコピーは過激だった。いわく、「小泉独裁内閣誕生」「民主主義は死んだ」…etc
 おいおい。高投票率で与党が300議席越えした、ということは購買層も自民党か公明党に一票投じたということなんじゃ。馬鹿に馬鹿と言われて愉快な人間はいない。売上は大丈夫なのか、他人事ながら心配になる。
 もっとも、その上辺に位置する新聞・雑誌が高尚な言論を展開なさっていたかと言えば、まったくもってそうじゃない。
 『極東ブログ』様が、「今回の結果をもって衆愚政治だの小泉マジック、催眠術とかいうやつは小選挙区制度というシステムの理解を放棄しているだけ、というかその時点で思想の自滅だよ」と記されているが、それを基準にすると、新聞全社の論説委員クラスは全滅っす(笑)。
 『中央公論』10月号の「座談会 岩見隆夫 国正武重 橋本五郎」では、今回解散という手段を取った小泉総理の政治手法への難癖でほとんどが費やされている。「ルール違反」だの「私には馴染まない」など、プロレスのレフリーのようなメンタリティで語られても、一般読者としてはポカーンとするしかない。
 とにかく、彼らもまた55年体制・中選挙区制の政治が大好きで、そのインサイダーの側に立つ方々だということはよく分かる対談だった。

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誰が為の勝利

 衆院選は、自民296、民主113、投票率67.51%という結果になった。
 えっ? 他の党? どうでもいいや(笑)。
 確かにインパクトのある数字だが、一部blogでは先週から囁かれていたこともあって、びっくりするほどじゃないなぁ、というのが本音だ。
 小泉さんが勝ったことは、素直に嬉しいです。

 で、問題は素直になれない部分。
 今回の選挙で確かなのは、初めて「小選挙区が機能した」ということぐらいの気がする。
 これを見て、与党が2/3以上の議席を獲得したとしても、安閑としていられないはずだ。何かで躓けば、容易にこの議席が逆転するのだということは目に見えている。それこそ1993年のカナダのように、時の首相まで落選してしまう大惨敗、なんてことも夢じゃない。
 だから、民主党支持者の皆さんには、「元気出せ」と言いたいです(笑)。

 ただ、上辺を見るとそれほど変わっとらんじゃん、とも思う。
  綿貫民輔や亀井静香や野田聖子や田中真紀子や中村喜四郎は選挙区で勝利したし、辻元清美や鈴木宗男は再び議員バッジを取り戻した。
 要は、キャラクターの薄い人たちで議席の移動があっただけで、濃ゆ~い人たちはみんな通っている。なんだかなぁ。

 マスメディアも相変わらずの手法を展開していたし(テレビ東京系の再現ドラマは面白かったけれど)、オンラインが明確にプレゼンスを発揮したわけではない。議席数を読めない教授や評論家の連中に掣肘が加えられるわけでもない。なんだかなぁ。
 ちょっとこのあたりは、精密に考えてみる必要がありそう。

 とりあえず、現時点での私の感想はこんなところです。