千のビルの万の迷路

 昨日、渋谷ウインズでしこたま馬券を買って(といっても4000円強だが。やたらレース数と買い目が多かった)、久しぶりに窓買物をしてみた。
 書店を眺めるだけで済ますことができたのは、前日にカワサキハウス周辺で欲しい本・雑誌を入手していたり、まだ発売日前だったりで、別に忍耐したわけではない。
 が、HMVでは、早くも堪え性のない子ぶりを発揮。ほんとうは、プレゼント用のCDを買いに来たはずだが…。
 無数のプラスティックケースとポスターと、踊り狂う十六分音符の密林を掻き分けてさ迷ううちに、酩酊したような気分に襲われる。一見ただの雑居ビルでも、一度入ると外界とは遮断された一つの世界に閉じ込められる。とりわけ渋谷では、各ビルがいかに独立した閉塞状況の中、思索世界での迷路を築くことが出来るかを競っているように、私には思える。

 結局無傷で済むはずもなく、Jam&Spoonの「トリポマティック・フェアリーテイルズ・3003」「マツケンサンバII リミックストラックス」を購入したらしい。「らしい」というのは、しばし茫然とセンター街を歩いて、電車のロングシートに座ったときに、はじめて袋の中身に気付いたからだ。自分でもどんな基準で選んだか分からない、無原則な選択ではある。が、それが自分の潜在意識の為せるわざなのだろうと、妙に納得したのだった。

Generation Gap ?

 私parsleyは、右の自己紹介にもあるように1976年生まれ。ロッキード裁判があり、チャゲ&飛鳥とT-SQUAREがデビューした年である。
 それで、シンパシーを抱くスポーツ選手って、ほとんど自分と同世代なんですよ。中田英寿、川口能活をはじめとする「アトランタ世代」もそうだし、清水宏保や佐藤琢磨もそう。時間軸が一緒というか、吸ってきた空気が同じというか…。インタビューの行間にも頷くことが出来る。
 要するに、自分と言語が共通していること、自分たちの気分を「代弁」してくれているように思えるのだ。本人達は、そんなことは微塵も考えていないだろうけれど。

 こんなことを書いたのは、アサヒ・コムが立て続けに団塊世代をフューチャーした記事を載せてきているのが目を引いたため。

 菅・鳩山氏が団塊パワー活用策 自らの再起かけエール(01/29 13:51)

 団塊世代の退職痛手、「業務に支障」若手の6割 (01/29 23:50)

 『愛と妄想の日々』様が、記事が野村総研のデータを印象操作していることを喝破していらっしゃるので一読して頂ければと思う。私が気になるのは、ここまで50代(特に男性)に的を絞っている朝日新聞の姿勢だ。
 意地の悪い見方をすれば、それより若い世代への「啓蒙」を諦めたようにも思えるし、同世代の人間だけで閉塞して緩慢に衰えていくのをなすがままにしているようとも取れる。
 
 このごろ、政治・行政よりもマスコミを相手に対峙することが多いWeb界だが、これは思想上の対立なのではなく、単純に世代間の対立なんじゃないかと思えてきた。
 もちろん、大上段に決め付けるわけにはいかない。が、そうだとするならば、今の諸懸案は時が経つにつれて自然と解決できる問題だと楽観することができる。
 とはいっても、情報収集能力の差による個々人の捉え方の相違での対立軸が厳然として残るから、やはり現状の「蛇口の錆」を落とす方法を練らなければならない。だが、まだ誰も有効な手立てが考え付かれていない。ここにも多くの人にとっての「イライラ」の源があるのだと思う。

「My favorite」の戦略

 最近、あんまり服を見る機会がないので、ファッション誌を読むと悶々とする。あれも欲しい。これも欲しい。もっと欲しいもっともっと欲しい。
 そんなわけで、『mini』2月号をぱらぱらめくった雑感を。
 この雑誌、普段は立ち読みで済ますのだが、豪華二大付録とやらで閉じられてしまっていたんです、と言い訳してみる。

 毎回思うのだが、誌面作りがカラフルなのとは裏腹に、紹介する服は案外地味だ。いや、センスは悪くないんです。例えば通販のアイテムは写真のスカートとかをはじめ、皆小粋だと思うし。ただ、あまり冒険はしないな~、という印象は否めない。同じ宝島社の『smart』と一緒の垢抜けなさが残っている。

 着こなしではプフ/フルのディレクターさんとヘッド・ポータープラスのスタッフさんが流石、という感じ。モノトーンで纏めても人目を引くには、各アイテムのグラデーションが大事だというこを教えてくれる。
 そして、市川由衣。ロングカーディガン&ショートパンツ&キャンパスブーツが全て黒の上に、真っ赤なキャンディストリッパーのマフラーが映える。同世代のファッションリーダーの自覚は充分。「ちょっと頑張っちゃった」感のある貫地谷しほり長澤まさみに比べて、ナチュラルなおしゃれさんだとアピールすることに成功している。

 そういえば、同じ号で「みんなの大好きDVD100本」という特集が組まれていて、ここでも「おしゃれ有名人」たちのイメージ戦略が透けて見えて面白かった。 

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パセリ厨房に立つ

 こう見えて私、専業主夫になるのが夢なんです。
 まあ、働くのがイヤだっていうわけじゃないのだが、一日ぼーっと本を読みながら洗濯して買い物して料理して…という退屈なルーチンにどっぷり浸かった毎日を続けるのも悪くない、と思っている。
 え、ただのニート願望じゃないのかって? 否! 断じて否!!
 証拠に、下の写真をご覧あれ。

 

 本日のディナー。
 『鶏肉のトマト煮狩人風』と『ほうれん草としめじのソテー』ダ!

 ついでに、先日のものも。
 

 見ての通り、『オムそば』です。

 というわけで、誰かparsleyをオムコに貰って下さい(笑)。

苛立ちの水位

 安倍・中川両氏のNHKドキュメンタリーへの圧力問題は、朝日新聞側がペンの力よりも法の法が強い、と宣言するに等しい挙に及んでから、ほとんど動きがない。
 この件に関しては、「政治家が報道機関に影響力を及ぼす」ことへのアレルギーが刷り込まれている人の多さを明らかにしたことも、無視できないファクターの一つだと思う。
 私parsleyとしては『娘通信』様の「NHK偏向番組問題・・政治家の圧力?上等だよ。」に賛同したい。ヘンな主張の番組に政治家が口出しするのは自然だし、現に与野党問わず口出ししている。極論すれば、それをどう受け止めるのは放送局側のモラルの問題。それに、偏向しようが言いなりになろうが、どこかの国みたいに銃殺になるわけじゃない。

 しかし、この事件は私たちが思った以上の意味を為すのかもしれない。

 公務員の国籍条項問題の最高裁判決についての流れは、皆さんよくご存知かと思う。
 毎度引用させて頂いている『Irregular Expression』様では各紙の比較をされており、原告・鄭香均氏の過去の活動まで明らかにしていらっしゃる。なんというか、よくこういうひとを都は職員に採用したなあ(青島都政時代なら、さもありなんという感じだが。詳しい方フォロー願います)。
 
 この件では、努めて「リベラル」たろうとしていた方に与えたショックが大きい模様。例えば『ガ島通信』様のような方がこのような記事を書かれることに驚きを覚える。失礼ながら現役の記者さんの発言としては振り幅が激しいと思うが、一個人として鄭氏の記者会見の内容が一線を越えたものと感じることは理解できる。冷静さを振り捨てるインパクトが「哀れな国」という蔑称にはある。

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満月の夜 一にして全

 このごろ、アダルト業界のはしくれであることを微塵も感じさせないことばかり書いていたので、無意識のうちにストレスが溜まっていたらしい。実生活においてもアレなのでね。。。
 とはいえ、エロ話を書こうにも、ネタがないので悶々としていたところ、こちら様より格好のお題が! 
 折りしも月が満ちる今夜。一にして全、男でも女でもない者、神に限りなく近しい者、すなわち両性具有を語るにこれほど相応しい日があろうか。

 と言ったものの、自分の乏しい知識では、澁澤龍彦の受け売り以上にはなり得ないのがつらいところ。だから、「答え合わせ」というよりも、「両性具有」という単語で想起するものを挙げつつ設問に近づくという螺旋階段を登ってみたいと思う。

 まず、「両性具有には望んでもなれない」という仮説を提示するところからはじめたい。
 性転換が珍しくない現在、パーツとしてペニスなりアヌス(に準ずるもの)を加えることが可能だろう。
 それに、何もホンモノをくっつける必要もない。ペニスバンドを装着した少女が、ペニスバンドをジーンズのチャックから露出させ、ひたすらペニスバンドをしごきつつ街を練り歩くだけのAVを以前観たが、表面をなぞれば「擬似両性具有」と名づけてもいいかもしれない。
 だが、やはり生まれながらにペニスもアヌスも持っていないとダメだと思う。あと付けでは、その二律相反性まで纏ってはくれないからだ。
 
 男でもあり女でもあるモノは、究極の独立体と変換することが出来る。何かと煩わしいオトコとオンナとの関係から自由でいられる。生殖の欲求とも。
 ただし、これは自己完結という名の牢獄から永遠に逃れられないことも意味している。聖書における駄天使の物語は、この頚城でもがく姿を描いた。後世に記された作品もテーマは一貫しているように感じる。
 他者に惑わされることがないかわりに、自者の裡に容易に折り合いのつかぬものを抱え込んでいるわけだ。その苦悩(あるいは煩悩)が、「それ」を脆弱な存在に貶める。
 ここでもまた、アンビバレンツがキーワードになってくる。もっと言えば、ギャップに萌える、ということになろうか。

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100Entry & 10000Hits こんなblogでごめんなさい

 皆様のおかげを持ちまして、今回の記事が100番目のエントリーです。
 そして本日10000ヒットを突破致しました。格別のご愛顧にただただ感謝。

 のですが、検索エンジンを利用して思いもかけずこのblogを踏んでしまった方々も少なくないようで。

 まず、本日「カワサキハウス」で検索されたあなた。同名の会社があることを初めて知りました。でも、ここでのカワサキハウスとは、紙類と衣類で埋もれている狭い1DKのことを差すのであしからず。
 「魁皇 エロ」で検索された方。同人誌をお探しだったのでしょうか。ご期待に沿えず申し訳ない。
 「下柳剛 ホモ」でググッタお方もいらっしゃった。失礼ながら、見た目でヒトを判断するのは如何なものか、と。
 「チラリズム」とか「鎖骨」とか「首フェチ」とかで辿り着いた皆さんは、私の記事に満足して戴けたのでしょうか? あまり自信はないな。
 他にも、「東京エレガンス」などのファッション系のキーワードから、スポーツ選手(「鈴木」とは、隆行とみのる、どちらを意図していたのだろう?)、果ては「添え物」まで、まあ多岐に渡る単語を手繰ってここに至っているご様子。こんなblogで正直スマンかった…。

 それにしても、「城エレン」「爆乳JOE」で検索されている方が、日に平均一人はいらっしゃるのですが…。ここからより詳しい情報源へ誘導できたとは思うけれど、なぜだか一番良心の呵責を感じる、parsleyなのであった。

 そんなこんなで、これからもチャリ通生活やら床屋政談やらアダルト出版社楽屋落ちやら、とっちらかした駄文を垂れ流し続けることになるでしょうが、一人でも目に留まるような内容を、自分の趣向と相談しつつ書いていこうと思います。
 どうぞ、今後も当blogをよしなに。

世界で何番目かに性格の悪い時事観測

 まずは、これでも見て和んで頂いて。というかユッキー、民主党元代表…。あなたも年金未納だったんじゃなかったっけ?

 24日の衆議院代表質問は、小泉首相の答弁に対して岡田民主党代表が納得せず、民主・社民の議員全員が退席する事態になった
 民主党が無理にでも対決姿勢を演出したいのは分かるけれど、自分の望む答えが得られないからと言って、駄々をこねた挙句に席を立つのはお世辞にも洗練されいるとは言えまい。毎日新聞の記事を読む限り、発案者は小沢一郎氏の模様。彼が考えそうなことだ。

 しかし、敢えてこの時期に、審議を遅らせるような真似をするメリットが、民主党の側から見ても多くないように見えるのだが。共産党さえも補正予算に賛成する構えを見せている折、平地に乱を起こすだけの、何か理由があるのか?
 政権交代が当分望めない以上、彼らがやるべきは議論を正面から戦わすことによってイメージアップを図ることのはずなのだ。重要法案目白押しの今国会に、その場はいくらでもある。
 なのに、岡田代表の態度は、その初めから議論をする気がないと表明したに等しい。

 ところで、昨日今日と、例の渋谷築地戦争の動きが鈍くなっていませんか?? 

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大相撲初場所を総括する

 先場所も書いたかもしれないが、あまりにも予定調和な結果。今の大相撲に一番足りない要素は「意外性」なのではないか?
 朝青龍が断然なのも、魁皇が休場したのも、千代大海が首の皮一枚で大関に残ったのも、白鵬が小結の座を踏み台にしたのも、全て場所前から容易に想像つく。唯一想像以上だったものは、若の里が大関ところか三役の座からも転落しそうなことぐらいだ。 
 無論、朝青龍に責任はない。彼は一人横綱をまっとうしている。
 そうそう。中日で書いた勝ち名乗りの時に作法について騒がれたことについて補足を。
 彼は左利きなのだから、作法と逆にする論理はあるのだ。波風立てたくないのなら右に変えれば済むのだけれど、形式より形式の意味を考えた結果、左で手刀を切り続けているのだと思う。だいたい、彼以上の説得力のある存在がどこにいるというのだ? 内館牧子に何を言われようが、懸賞金をむんずと持ち帰ればいい。

 栃東の二度目の大関復帰は、個人的にとても嬉しい。まあ、これも予定通りと言えばそれまでなのですが。13日目垣添・14日目栃乃洋は明らかにボーナストラックだし(笑)。それでも、千秋楽の雅山戦の厳しい攻めは素晴らしかった。場所を通して、関脇の座で大関の相撲を取ったといえるだろう。
 彼は現役力士の中で唯一朝青龍と互角の対戦成績を誇る。その理詰めの取組は、肩が完調ならば、決して横綱にも引けをとらないはずだ。三月場所は、星取りよりも朝青龍と白鵬に勝つことを考えて欲しい。

 カロヤンこと琴欧州は9勝6敗。なぜ三賞でないのか理解出来ない。つーか選考委員やる気なさすぎなんじゃない? 北の富士と舞の海も首捻ってたぞ!
 今場所は、追風海を破った一番が凄かった。なんでも、「かわず掛け」という決まり手を知らなかったそうな(笑)。千代大海に勝った後のインタビューは嬉しそうだったなあ。まだ煩悩に侵食されていないのが彼の最大の魅力でもあり、最大の弱点でもある。それにしても、こんなにも早く三役をも窺う地位に出世するとは思わなかった。
 

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華麗なるチャリ通生活② 坂だらけ

 金曜日に二回目のチャリ通勤を敢行した。まだまだ道を探りつつなので、今回も早めにカワサキハウスを出た。
 のだが、途中で裏道に入った途端、道に迷った。結果、初日よりも10分ほど余計に時間を要した。

 東京の世田谷・大田・目黒区のあたりは、細かい道が入り組んでいて、しかも坂が多い。一本道をずらすととんでもない急坂に出くわす。そこを避けようとすると、どんどん明後日の方向に流されてしまう…。
 この日も、何度も上がって下がるを繰り返し。一生懸命坂を登ったのに、その先に更なるアップダウンが待っている。
 しかし、こればかりは、あらゆる道を一つ一つ試してみて、最適なルートを探っていく以外に方法がない。
 坂だけでなく、なるだけ信号に引っかからないようにしたいし、車通りもなるべく少ないに越したことはない。なんとか一ヶ月ぐらいで、道筋を確立したいな、と思っている。

 もう一つの悩みが、まだ全速力でこぐ事が出来ないでいること。
 今の自転車は本当に快適なのだけれど、それゆえにちょっとペダル踏むだけで、思った以上にスピードが出る。それに、普通こがずに流すと速度が落ちていくのは重力があるのだから当然にしても、このジャガーはどこまでも転がっていくような錯覚に陥るほど、減速が緩い。ロードバイクとしての性能の高さには恐れ入るばかりだ。
 しかし、身体の方を慣らすのが大変。
 脚力だけなら全然問題ない。問題なのは、眼と頭だ。自分が生み出すスピードと、視界から脳に走る情報との間に、タイムラグの存在を実感する。その影を常に怯えながらペダルを踏む。無意識のうちに力を抑える。
 まあ、安全運転でいいか、とも思うのだが、もうちょっと所要時間を短縮したい、というのがあるのだよねえ…。