大門はやはり死んでいた

 まずは、香田証生氏のご冥福をお祈り致します。

 イラクでテロリストに葬られた人間をよそに、私はカワサキハウスにて、「凶悪テロリスト」が宮崎シーガイアを襲う、というポリスアクションドラマを見ているのだが…。
 がっかりですよ大さん。
 鳩さんの後継のカタナ乗りはいないし。車は日産じゃないし。せめて一台くらいはアルファロメオ燃やしてもいいじゃないですか。
 大型バス一台と、4000万円かけたとはいえ、ハリボテに過ぎない「要塞」一棟爆破しただけでは全然満足できませんよ。

 しかし、先代の「西部警察」よりも(物価が違うとはいえ)予算を積んでいるはずの新「西部警察」に、説得力を感じないのは、石原プロの面々にとっても、視聴者にとっても悲しむべきことだと思う。
 そして、リアルなテロリストと明日街中ですれ違う可能性がゼロではないという事実が、どこか脳裏によぎらせながら観なければならない、ということも、イマイチ楽しめなかった理由なのだろう。
 

 

 

Citizen Shosei

 イラクの拉致事件は、「最悪の結末!」と思わして、まだまだこちらを焦らす展開が続きそう。
 しかし、これで日本政府が無事に香田証生氏を救出したとすれば、有史に残る快挙なのでは? 何しろ7月以降、イラク・アルカイダ機構とやらが起こした拉致事件で生還した者は皆無らしい。相変わらず状況は絶望的なことには変わりない。

 それにしても、マスコミはいいよなあ。お気楽ことばかり言っていて。
 例えば、この記事
 アメちゃんに頼らずこの事件解決したかったなら、陸上自衛隊の全部隊をバクダットを派遣しなければならないだろう。無い物ねだりで、実際に昼夜問わず活動している方々を批判するのは筋違いも甚だしい。
 
 この事件に関しては、例えばここのような慧眼な指摘を読んで頂くとして、個人的な感想を。

 たった一人の人間を救出するために、全力を尽くさなければならないのは、どこか「プライベート・ライアン」を彷彿とさせるハナシだなあ、と思う。
 ライアン上等兵ならぬ、シチズン・ショーセイを助けるのに、どこまでの犠牲を払うべきなのか。この疑問には、まだ、誰も触れてはいない。そして、最終的に誰もがそれに答える勇気を持てないで、この事件は忘れ去られるだろうと思う。

 

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秋葉原という名のラビリンス

 東京にいると、メディア系の生業にしている人間は結構な割合で遭遇するし、またそれが当然だと感じていた。
 前に働いていた飲食店では、俳優さんや歌手さんがフツーに来ていたし、従業員の側も女優さんやモデルさんのタマゴだったりしていた。私にとっては、どんな大物タレントも間に一人か二人挟めばたどり着ける、地続きの関係と錯覚できるのだ。

 しかし、こういった感覚は、やっぱりフツーではないらしい。
 というのも、先週の日曜日に、とあるグラビアアイドルのイベントにスタッフとして参加させてもらって、間近で「追っかけ」の皆さんと遭遇する機会を得て、考えさせられることが多々あったからだ。
 そのコはハーフコートの上からも一目瞭然な巨乳という以外では、何の変哲もない、今時の明るいコ。
 だけど、お客さんの皆さんはそうは見ていない。何しろ、そのフツーのコの握手や生写真、それにツーショットをゲッツ!するためにDVDを5枚も買うのだ。後で本人に聞いた話では、当日会場に一番乗りした人は、毎回彼女のイベントに北海道からやってくるそうだ。
 そういったお客さんは、一人や二人ではなく、何十人もやってくる。彼らは一様に、彼女を自分が住んでいるところとは別にものを見に来ているように思えた。
 接点が少なければ少ないほど、彼らは自分の望む彼女をいくらでも作り出すことが出来るのだ。

 私と彼らと、どちらがシアワセなのかは分からない。
 ただ、打ち上げの席で、鍋をつついた直後だというのに無邪気にかき氷を食すグラビアアイドルの対面に座る自分の図に、初めてこのギョーカイがどんなところか実感したことは間違いなかった。

サトエリ・スキゾイスト説

 「ゴーストライター使ってました…作家サトエリ衝撃告白」
(東京スポーツ 10月21日)

 「寺山修司を超えるのが目標」などとぶち上げる程文筆業にのめり込んで、ついには日本輸入筆記具協会から「ハートラインアワード」を受賞するに至った佐藤江梨子。その彼女が、授賞式の席上、初めて雑誌の連載を持ったとき、なかなか書けなくて、ゴーストライターを使ったと告白した、というハナシ。
 もっとも、掲載された内容を見て「悲しくなった。私が伝えたいものじゃない」と感じて、今では「自分の言葉で書いている」そうだから、別にファンを裏切ったわけじゃない。むしろおおっぴろげに公の席でこういう発言をしてしまうのが、彼女の魅力の一つであるのだろう。
 ちなみにパセリは、彼女の文には「サトエリが書いている」以外は何の見るべきところがないと思う。行も章も、全てふにゃふにゃしていて、芯がない。
 察するに、サトエリも分裂傾向の強いヒトなのではないだろうか? 彼女のキャラクターは、彼女自身が作ったものではなく、周囲が望んだ形に彼女が乗ったものだ。澁澤龍彦が喜びそうな、人形のようなスタイルもまた然り。その方向で当たったのだから、セクシーグラビア路線を突き進むことだって出来たはずだ。
 だが、彼女はそれに甘んじることが出来なかった。自分が作った「サトエリ」ではないことに自身が満足しなかった。その方法を手探りで手繰り寄せるため、バラエティーの司会もするし、舞台にも出る。キューティーハニーにもなった。文筆活動も、その一環だ。
 しかし、あまりにもばらばらの方向に動きすぎて、「サトエリ」の輪郭はだんだん分かりづらくなっている。
 これは「自分を表現したい」という気持ちは強いのだが、その方法論を持たない人が陥る落とし穴である。拡散したものを一つの方向に示すことが出来ないと、表現活動をするには厳しいのではないだろうか。
 でも、それでも「自分を表現したい」と主張し続ける彼女に心から共感し、ゴーストライターを使ったというスキャンダルを口にする無防備な彼女に、愛しさを感じてしまう自分がいる。
 そして、そんなことを感じている自分と、書いてしまう自分に、ちょっとした驚きも感じているのだ。恥は書き捨て。やれば出来る(笑)。

夜更けに言い訳してよかですか

 台風は過ぎて、なんとか家の窓は無事です。
 
 さて、パセリのweb上のホームはここなのだが、「やっていることに差がないじゃん」、と突っ込まれる前に明確な差別化をしよう。

 この「添え物は添え物らしく」では、競馬の話題は一切しません映画の話もあまりしないと思います。
 ここでは、その場その場で思ったこと感じたことを、だらだら書き連ねるつもりです。
 えっ? こことどう違うのかって? 
 うーん…。向こうは、パセリが「伝えたい」コトが書いてあって、よりブレインワーク的。
 こっちは言わば排泄だね、自分の中では。本能のまま、な~んにも考えずに、キーボードを叩いてます。そういうことで納得して頂けると嬉しいです(笑)。

転職一ヶ月目の備忘録

 私ことパセリがB型だと言うと、大抵の人は「おや?」という顔をする。付き合いが浅い人ほど、その傾向が強い。どうやら「生真面目な」A型タイプ、と映るらしい。その度に、ちょっとした苛立ちと、優越感を覚えるのが常だ。 
 もはや数十年の歴史を誇る血液型診断をハナから信じてはいないが、たぶん人間は個々の土壇場で、その違いが現れるんじゃないか、と漠然と思っている。
 というのも、自分自身、さして長くもない人生の節目節目で、「断絶」に近い「飛躍」をしでかしているように感じているからだ。
 某カフェの店員から某通信会社の派遣を経て、某アダルト系出版社に転職。
 客観的に見て、この三者に繋がりを見つけるのは困難だろう。仮に次とらばーゆした時、履歴書を一瞥した面接官が怪訝そうに眉を寄せる表情が容易に想像がつくというものだ。
 実際のところ、私の中では、グラビア誌やAVソフトを売る現在から、聖人の名を冠しているおかげで米軍から空襲を見逃してもらった大病院で生を得るところまで、ちゃんとさかのぼることができる。だが、それを他人に理解してもらうのは、途方もない難事だろう。
 そんなあたりが、自分の「Bっぽさ」だと、勝手に納得している。

 そんなわけで、9月からよく言えばメディアミックスの最前線、ぶっちゃければエロ業界の一員になりました。
 とはいっても、オンナノコの裸が商品というだけで、やっていることはフツーの会社と全く一緒。
 アダルトソフトを作るには、工場も要るし、販路も要る。店頭に並ぶには取次や書店に営業しなければいけない。利益も損益も発生する。請求書や領収書が飛び交い、そういった数字を管理する必要がある。
 で、自分は営業という触れ込みで入ったのだが、実際のところやっているのは、出版物のデータベースを作ったり、企画書を書いたり、各倫理機構を回ったり…やっていることは庶務に近いね。
 まあ、正直「メディア系ならどこでも、どんな仕事でもいい」と思って就いた仕事。思い入れもないし、色など付いていない。
 それだけに、これから自分がどちらに転がっていくのか、結構他人事で楽しみにしているのだ。
 そういえば、何だかんだで自分の思っている方向に進めているんだよね、長いスパンで見ると。こういったあたりも、潜在する「B」のなせる業なのだろうか?