「Facebook流行ってる」論って誰得なの?

 個人的にFacebookは、アカウントを取得して以来、tumblrtwitterのポストを流すだけの、一種のミラーサイトみたいなものだったのだけれど、ここ最近になって主にITベンチャー系の方々が急に使いはじめていたら、あちこちから「Facebook来てる!超来てる!!」みたいな記事がぽこぽことはてなブックマークでホットエントリーに入っていて、「???」という感じだった。一応、Parsleyも流れに乗って友達リクエストを承認したり送ってみたりしていたのだけれど、やっぱり違和感を拭いきれずにいたので、一応まとめてみたいと思う。
 これまでの流れは、『In the looop』様こちらの記事が詳しいので、ご参考に。

 「【続編】Facebookは日本に普及するだろうか?」

 確かに、日本のユーザー数が9月~10月に激増して160万人を迫る勢いというのは驚異的。『TECH SE7EN』様の記事によると、女性が51%とわずかに多いというデータは興味深い。なぜかParsleyの周りにはあまり見当たらないけど…。
 ただ、160万人という数字は多いようで実のところ微妙。
 例えば、イラスト投稿SNSのpixivは8月末の時点で会員数約230万人で、一年間で約100万人増加しており、今でも3000~4000人/日で新たなユーザーが登録しているという。単純な比較は出来ないけれど、個人的にはコンテンツ制作の裾野の広がりを考えれば「こちらの方がすごくない?」と思う。
 広告的なスケールでいえば、mixiGREEモバゲータウンがいずれも2000万人以上で、twitterの日本のユーザー数が約1700万人という規模であることを考えれば、「まだまだ」というか、「ぜんぜん」じゃないのか、という疑問を抱く。

 なんだか皆様のエントリーを拝見していると、「いいね!」ボタンがいいとかおっしゃているみたいなんだけれど、それってはてなスターとあまり違わないし、mixiチェックもはじまっている。ソーシャルグラフのユーザー獲得競争で、何馬身離れているんだ、みたいに感じてしまう。
 なんだか考えれば考える程、「Facebook来てる!超来てる!!」って本気でおっしゃっているんですか、というふうに問いかけたくなってしまうのだけど(特に『The Social Network』がお正月映画で公開されるから、とか挙げていらっしゃる方には)、実際Facebookが日本でキャズムを越えるには、3つの障害があるように思える。

 1・携帯(ガラケー)に現時点で未対応な積極的でないこと

 今どきそんなWebサービスの方が少ないよ、やる気あるの? と、思っていたらひっそり対応していました。なんで大々的に宣伝しないのだろ?? まじめに日本で三大SNSとガチンコする気なら10代~20代向けのコンテンツの充実を図ることが欠かせない。いうまでもなく、彼らはPCではなく携帯を使っている。更にいうと、60代以上のボリュームゾーンも実は「ケータイ(らくらくフォン)世代」だ。

 2・UIが日本向けではないこと

 例えば、mixiのインターフェースと、Facebookのインターフェースを比べてみてほしい。mixiの方が一つのページにおける情報量が多い。逆にいえばFacebookはコミュニケーションに重点を置いたUIなのだけど、それならtwitterの方が更にシンプルだ。
 そして、「ニュース」の項目がないことが「暇つぶし」のツールとしては致命的。GREEやモバゲーさえトップページに新着ニュースが配信されているのだ。
 まぁ、結局日本人は、PCの場合Yahooが作り上げたポータルサイトのインターフェースに慣れすぎているし、ケータイでは3大SNSや前略プロフなどのトップページに馴染んでいる。そういう目で見ると、現状のFacebookのUIは帯に長し襷に短し、なんだよねぇ…。

 3・実名主義&経歴主義なこと

 tiwtterの普及でだいぶ解消されてきたとはいえ、実名を厭う空気は未だに強い。もっとも、日本だけじゃなく、欧米でも若者は「SNSに実名登録?はぁ?あんたバカァ??」といった感覚であるということを昨年の時点で『Geekなぺーじ』様が記事にしていらっしゃる(参照)ので、今どき欧米ネット文化=実名主義と信じて、まじめに本名でFacebookに登録している皆様はちょっと立ち止まってよく考えてみた方がいい。
 そして。経歴主義というのは、一流大学&レガシーカンパニーの優位性を示すためで、そのあたりの根本が揺らいでいる今の日本の社会状況からしてみれば、多くの学生にとっては、あまり好ましい「空間」じゃないんじゃないかしら、と感じる。
 このあたりは、今後の展開次第ではあるけれど、就活サービスとしてリクナビや毎日就職ナビが強いところに食い込んでいけるかは未知数だろう。

 そんなこんなで、いろいろと記してみたけれど、とどのつまり、Facebookオンリーなサービスがない、この一点に尽きる。

 では、どうしてそういったWebサービスを持ち上げるひと達がこれほどいらっしゃるのか、という話になるのだけど。
 まずは広告・PR関係者にとっては新たな「ネタ」が欲しいところですよね、というところだろう。噂どおりビルコムが広告宣伝企画を一手に引き受けているとすれば、横から業界に広がるのは早いだろうし(こう書くと陰謀論ぽいですが)。
 コンピューター系出版社にしても、twitter本ブームが一段落して、次の電子書籍本もそれほど広がりがないことを見ると、やっぱり新しいネタは欲しいところなのでは、と推察する。既に何冊か発売されているが、本番はこれからなのではないか。
 そして、IT系ベンチャーの経営者の皆様からしてみれば、ネットビジネスが常に「アクティブ」であるように見せる必要がある。新しい箱庭はとりあえずいじってみる、という精神。アーリーアダブターでもある彼らの姿勢が日本のネットサービスの「ブーム」を駆動させている、といっても過言ではない。彼らがこのタイミングで飛びついたのは、9月末にFacebookの日本法人が広報活動を開始したため、というのも関係しているだろう。

 というわけで、「誰得?」という問いには、IT関係者&広告関係者&出版関係者でしょうね、という答えになるかな、と個人的に踏んでいるわけですが。
 もう少し広いレンジで見て、オープンソーシャル連合 vs Facebook、という争いがどうなるか、ということの方がより根本的で興味深いところではありますが、この考察はお詳しい別の方に譲りたいと思う。

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6 Replies to “「Facebook流行ってる」論って誰得なの?”

  1. 結局のところ日本人は英語が読み書きできない方が多く、ほとんどのコンテンツにアクセスできないというのが理由ではないかな。要はリタラシーが低い。残念だけど。

  2. 日本人facebookユーザが少ない現在、基礎英語も出来ない人が誰とコミュニケーションをはかれって言うんですか?
    当方帰国子女の学生ですがシカゴにいたときは殆どの友人(及びその家族)が実名でfbを利用していましたよ
    こっちで言うmixiみたいなもんです。あなたはmixiの外国人ユーザがどれだけいると思ってるんですか()笑
    以前もいましたよね、拡大してきたコンテンツを批判して周りとは違うアピールする人()笑。ほら、twitterが広まり始めた頃。

  3. >Anonymous
    ×()笑
    ○(笑)
    帰国子女でも日本語は正しく使いましょうね(笑)
    それはさておき。
    日本人は「何かを育てる」というのが決定的に下手な人種で、
    雑誌やホビーで世代が固まり、後継の若い人々を取り入れられない
    傾向がある、とは良く言われることです。
    今、Facebook楽しいからやってるだけ! と言ってる人達が
    3年後にどれだけ残ってるか甚だ疑問で、流行を食い散らかすような
    こういう手合いは正直、相手にしないほうが良いでしょうね。

  4. >774号
    >日本人は「何かを育てる」というのが決定的に下手な人種で、
    雑誌やホビーで世代が固まり、後継の若い人々を取り入れられない
    傾向がある
    科学的な根拠あるの?ソースは?
    それはさておき。
    流行というのはユーザが決めることであるから、いちいち取り上げて「Facebook凄い!」と言う人もそれにわざわざ反応する人も旗から見てると滑稽なだけなんですけどね。

  5. コンピュータベースの出版社、およびこのブームはTwitterを解決し、また次の新しいネタやっぱりはから推定される目的の場所であるので、この電子書籍のない広がりがないことを示していなくても。いくつかの書籍はすでに蜂は、将来の生産かどうかをリリースしているが。

  6. ソーシャルメディアサイトは、広告を出すことがしたい場合、または公共の場で自分自身を表現する人々のための非常に有用である。私は通信の複数の手段があるかもしれませんなあ。

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