『JANJAN』休刊に思うプラットフォームメディアの難しさ

 『JANJAN』休刊のお知らせ
 
 急激な広告収入の落ち込みにより社業を支えるだけの収入の見通しが立たなくなったことです。

 周知のように、JANJANは富士ソフトの関連会社に近い位置づけだった。もっと言えば、富士ソフトのイメージ戦略の一環として立ち上げられたサイトがJANJANだった。で、その富士ソフトはずっと業績が下降線を辿っており、2年程前から、サイトの維持が難しい状況だったので、休業自体に驚きはない。むしろ、ここまでよく持ちこたえたのではないか?
 いずれにしても、「急激な広告収入の落ち込み」というよりも、単純にスポンサーに見捨てられました、という方が正確だろう。

 (略)ごく普通の市民が記者になってニュースを書くというインターネット時代にふさわしい市民メディアの創造に挑戦しましたが、このところマスコミ側も市民の投稿やブログとの連携を重視する傾向が顕著になってきました。また、弊社をはじめ既存マスコミに属さない報道関係者が長年主張してきた中央省庁の記者クラブの開放も民主党政権の下で徐々に進んできました。こうした点からみて、弊社の所期の目的はひとまずは達成されたと得心しております。

 えー記者クラブの開放がJANJAN設立の目的だったって、はじめて知りましたよ(笑)。
 結局のところ、記者クラブ問題でも、主だって活動していたのはフリーランスのジャーナリストの皆様で、一般の市民記者の皆様がその方針に賛同・寄与していたようにはみられなかったのだけれど。記者会見がオープンになってもご高説を語られている皆様は誰も参加していなかったじゃん(笑)。
 マスコミの側が市民やブログとの連携を重視しているというのも後付けの理由に過ぎない。というか、素直に「お金がなくなって刀折れ矢尽きましたごめんなさい」でいいのにね。

 まぁ、嫌味ばっかり言っても仕方がない。オーマイニュース、ツカサネット新聞、JANJANとサービス休止し、市民参加メディアはPJニュースが残るのみになった。
 Parsleyとしては、以前にも書いたように(参照)、実名登録ということを信頼の担保として記事のクオリティ維持を図った、ということが最大の設計ミス。そして、その後のコミュニティ運営でも、記事に対するネガティブな意見を締め出すなど、顧客満足とはかけ離れた施策をするなどの失点を重ね、メディア自体の信頼を損なった。これを、開設初期の段階で起こしてしまい、「サヨの巣窟」的なレッテルが張られた時点で、命脈は長くなかったと言わざるを得ない。
 結局のところ、ユーザー個々が良質と見做したコンテンツを検索エンジンで探したり、RSSリーダーに登録したり、iGoogleに登録したりして、自分なりのプラットフォームをカスタマイズ出来る時代に、メディア自体をプラットフォームとして構築すること自体が時代遅れなのだろう。ユーザー側にアプローチするためには、いかに良質なコンテンツを多く抱えているか、ということに注力しなければならない中、クオリティコントロールをまったく念頭に置いてこなかった市民参加メディアをどのようにこれからの反面教師としていくのかがポイントとなっていくのだろう。

 しかし、『JANJAN』本体はともかく、『ザ・選挙』も掲載休止、4月1日以降は閲覧も出来なくなるというのはどうにかならないものだろうか? 地方選挙まで網羅したサイトで、Yahooみんなの政治などよりもよほどサイト設計もしっかりとしている上にコンテンツが充実していたのに。どこか他のポータルサイトが引き継いだりしないものか。最近Webコンテンツの充実を図っているライブドアさんいかがでしょうか? と、無責任に投げてみる。

 もう一つ、気になるのは、日本インターネット報道協会の動向だ。日本インターネット新聞株式会社の竹内謙代表が、同協会の代表幹事を務めており、協会自体の存続を含めて、今後どのようになっていくのか、注目していきたい。

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