『SmartNews』転載問題は感情論

 Parsleyにしては珍しくイケダハヤト氏のご意見に賛成だったので。

 SmartNews問題、転載されているブロガーとして思うこと(ihayato.news)

 ネットにおける全文引用に関しては、各新聞社がそれを禁止する条項をサイトのポリシーにして、ネットユーザーから時代にそぐわないと批判もされてきたけれど、今回メディアの中のひとが「悲しい」とか表明するのも、全く同じ構造なので、正直にいえば「くだらないなぁ」と思ってしまう。

 それまで、ネットでの引用転載でもリンクが張られていればトラフィックが流入してアクセス増が見込めたから表向き黙認していたけれど、アプリだとそれがないからNGというのは、メディアの中のひとの理屈で読者の利便性をまったく考慮されていないご意見ですよね、と言わざるをえないし。

 また、このような「タダ乗りが報道機関を弱くする」、とツイートされていた方も見かけたけれど。「ジャーナリズム」を支えるために各新聞社がどのような販売をしたり、押し紙問題に代表されるような発行部数の水増しを行なってまで広告費で稼ごうとしているのかという黒い側面を新聞奨学生の立場から見ていたParsleyとしては、ノスタルジックなご発言ですね、と言いたくなるし。

 それよりも、なぜ『SmartNews』のようなサービスが登場してユーザーからの支持が集まったのか、ということをメディアの中のひとはもっと真剣に考えた方がいいと思う。
 例えば、ページビュー数を増やすために、一つの記事をいくつもページ分割したり文章中に広告を挟むのは、読み手の側からすると非常に見づらい構成になっている。また、スマートフォンやタブレットに読む際にストレスのあるページになっているサイトも多い。
 もちろん、広告収益モデルにしている上は、PVやUUがダイレクトに響いてくるという事情があるにしても、それはメディア企業のビジネスの問題であって、読者は預かり知らないところ。
 メディアもサービスなのだから、ユーザー目線に立ったサイトやアプリを用意するなど、リソース割けるところはいくつもある。例えば長文で読む利便性を考えてePubに準拠したデータを提供してみたり、ニコニコ動画が運営しているブロマガに似たサービスを立ち上げるとか、個々でリリース出来ることはたくさんあるのではないだろうか。

 まぁ、『SmartNews』の転載・引用に関して問題にしたいならば、それは各社の法務部のお仕事だし、そこでしかるべき手打ちがそのうちある可能性はあるだろう。トラフィックが流れたり、一定のフィーが各メディアに入ればそれでOKということになるかもしれないけれど、それって書き手がいくら考えても何の解決にもならないしね。

 ブログや各メディアで記事を書かせて貰っている立場からすれば、とにかくよいコンテンツを一本でも多く出すことが自分のためでもありひとのためでもあるわけだから、『SmartNews』に転載されようがされまいが、書いて書いて書いて書く以外のことに構っている余裕なんかありません。

 そんなこんなで。いろいろ作業が溜まっているのでこれにて。よいクリスマスを!!

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