乙女男子だからワンピース着ますけど、何か?

 9月16日からは渋谷PARCO PART3の30周年記念ということで、様々なセールやイベントが行われていた。そのうち、宇野常寛氏や『ACROSS』編集長の高野公三子女史が登壇されるトークショーも開催されていて、傍聴していたのだけど…。運営側・アパレル側と宇野氏との「言語」の違いにくらくらしたというか、完全に運営サイドが提唱する「parts of dress」という概念が先行しすぎていて、別のレイヤーで話をそれぞれにしていたので、非常にもどかしい内容で残念だった。

 事前に、各ショップをまわってみたのだけど、アイテムはどれも素敵なんですよ。もう一度お邪魔して物色しようと思ったくらい。それがうまくプレゼンできてなかったのは、登壇者のファッションに、「parts of dress」の精神が全く感じられなかった、ということが一番の要因だろう。
 
 ファッション業界を見回して歯がゆく感じるのは、その「遅さ」だ。
 ドレスアップのために、アイテムを加えて着飾り、自分のアイデンティティを主張する、というのは、電車に乗って女子高生を観察すればすぐに分かる。彼女達は制服などの制約の中で、髪飾りだったりバッジだったり、アクセサリーを加えることによって、「個」を主張している。
 そういった彼女たちに、「parts of dress」を説明しても、「それってもうアタシやってるし」で終わってしまうのではないだろうか。
 twitterのファッションクラスタでは、『ファッションは語りはじめた』という本が話題だけど、遅い遅い、と思う。もう既に、個々人のスタイルをファッションで表現する/しないという選択を皆がするようになっているのだから、「語っている」のを「発見した」に過ぎないのだ。

 さて。ここで孤高の乙女男子を標榜する私Parsleyの卑近な話にしてしまうのだけど。
 いつからか自分のワードロープからはメンズのアイテムの割合がどんどん減っていっている。というか、ほとんどがレディスになっている。理由は簡単で、レディスの方がアイテム数が格段と多く、より自分のスタイルに合ったアイテムと出会える可能性が高いからだ。
 そして、ある時私は「ワンピース」を発見した。
 いや、ワンピースってほんとうにラク! 全身の力を抜いて着ることが出来る。女の子って、こんな服を着ていたんだ、という衝撃を受けた。
 考えてみれば、イスラム圏では男性も白いカンドーラを皆着用しているし、オトコだってワンピ着てもぜんぜん問題ないんじゃない?
 それからのParsleyは積極的にワンピースを着るようになった。なんせ、その格好で霞ヶ関行って大臣会見に出席してるもんね!(笑)

 つまり、私のアイデンティティからしても、ワンピースを着る、という行為はごくごく自然なことになっていった。
 また、意外にもノイジーな声はあんまり聞かれずに、むしろ「かわいいですね」と声かけてくれる方が多かった。まぁ、お世辞で言って頂いているのかもしれないけれど(笑)。

 というわけで、私以外にも「ワンピ男子」が増えるといいなぁ、思っている次第。ほんとうにいいよ、ワンピ。カワイイ柄のものからモノトーンまでいっぱいあるし。ワンピ最高!!
 そういえば、モデルの武智志穂mysty womanとコラボしたアイテムがかわいすぎる!(参照
 お値段も手ごろだし、この秋のマストアイテムになりそう。もちろん、自分なりにアレンジして着こなしたいと思います!

ファッションは語りはじめた 現代日本のファッション批評
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